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エンジニア組織のパフォーマンスが下がってしまったと感じる具体例?#2-4

この記事は以下の「パフォーマンスの高いエンジニア組織とは?」の詳細版です。

ここでは、エンジニア組織のパフォーマンスを下げる要因について議論しつつ、今回のテーマについてまとめました。

高木 ここまではエンジニア組織のパフォーマンスをメインに話をしてきたんですけれども、もう少し実際のこれまで私が経験してきたエンジニア組織で実際の事例を伝えながら、こういうケースがうまくいかなかった、パフォーマンスが下がってしまった1つの要因なのではないか、といったところを話していけたらなと思います。

以前私が採用を担当していた組織の実際の話でもあるんですが、非常に優秀な方がジョインして頂くことになり、その方がアーキテクトとして中心に入って頂けたので、これからうまく開発が進んでいくんだろうなと考えていました。ただスタートしてみるとそんな簡単な話じゃなかったというところがありまして、、、
その時に私が感じたのは、一緒に働くチームメンバーの相性だったり、あとはチーム内でのコミュニケーションがしっかり取れていなかったということです。振り返ってみると、この辺りがうまくいかない理由になるんじゃないかと思ったのですが、エンジニアの森さんから見ると、どういう風に感じられますか?

 確かにそのような振り返りはやるべきだと思うし、そこからまた仮説を立てて、次繰り返さないようにしていくということはすごく良いことだと思ってます。
ただ一方で今の情報だけだと、なかなかこうするといいですよ、これが正しいですよということを断言することが難しいなと思ってます。

繰り返しになりますが、エンジニアリングっていろんな要素が絡み合って複雑性を増しながら、開発をしていったりコミュニケーションをしているものだと思っていて、その状況にならないと、実はここがエンジニアから見て課題だった、というのはフェアには言いづらいなと思っている、というのが正直な感想です。

高木 確かに複雑性が高いので、何とも言えないことではありますよね。
また、よく相談されることでもあるのですが、開発が進まないからエンジニアをもっと増やそうと考えて採用される会社さんも多いなと感じています。ただ実際採用した後に会社さんのお話を聞いたりすると、人を増やせば開発が進むのかと思っていたが実際そうではなかった、そんな簡単な話じゃなかったということもよく聞いたりします。
いくつか理由があるのだと思うですが、例えばエンジニアのスキル感が思っていた通りではなかったとか、メンバーが増えれば増えるほどコミュニケーションコストがかかってくるというようなところも、理由としてよく言われているような気が私はしているんですけれども、この辺りに関してはどうでしょうか?

森 おっしゃる通り、ソフトウェアを開発していく時には、人が増えるほどコミュニケーションコストもかかるし、システムが大きくなるほど確認しないといけない項目というのが増えていくので、人を増やせばどんどん開発が進むわけではないと思っています。
そのあたりのソフトウェアを開発するときの特徴のようなものを正しく理解して開発をする、エンジニアとコミュニケーションを取りながら進めていく、ということが大事なんじゃないかと思ってます。

高木 ここまでパフォーマンスの高いエンジニア組織とは、というようなお話で、そもそもパフォーマンスの定義だったり、高い低いだったり、事例も踏まえて話をしてきました。
最後に、今日の話で一番伝えたかったことをまとめたいと思いますが、森さんとしてはいかがでしょうか?

森 最初にお伝えしたとおり、一つはエンジニアのパフォーマンスが高い低いなど、測定するということは現時点ではかなり難しいことだと思っています。他の多くの職種に比べて複雑性が高いんですよね。

あともう一つは、何度かお伝えしてきましたが、例えば期待した納期までにソフトウェアができなかった、出来上がったものが期待するような機能がなかったときに、それを全部エンジニアが悪いと結論づけがちなのかなと思います。手前の工程がエンジニアなので、そうなりがちなのはしょうがないところでもありますが、でも必ずしもエンジニアだけがその原因にあるとは限らないことのほうが、僕が見てる限りは多いなと思っているので、もう少し幅広い視点で現象を捉えたほうがいいんじゃないだと思ってます。

最後はお互いが信頼して一つのチームを作って、お互いの理解を深めようとすることが大事だということです。
エンジニアは少しずつでもビジネスの側の人たちの言葉を理解すべきだし、ビジネスの人たちもどうして開発に時間がかかるのかということを理解することが大事なんじゃないだと思ってます。
その上でお互いにプロとして尊敬して信頼して尊重しながら、きちんとコミュニケーションを取っていって、自分たちが本来目指してるビジネスの目的をどうやって達成するかというのをフラットに考えていくことが大事なんじゃないかと考えてます。

お読み頂き、ありがとうございました!

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