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「死」を意識した話(途中から有料です)

実家の母から連絡が来ました。
両膝を手術、入院するので半年ほど帰ってきてほしいとのことでした。

私はすぐに返事しました。まだ仕事は決まっていないことと、これを逃すと年老いた母と長い時間過ごすことはもうないかもしれないと考えたからです。

滞在している間に甲状腺がんが見つかりました。

癌という病名を聞くとドキッとしませんか?
今では治る可能性も高いと言われていても、やはり不安です。

先生にいつまで生きることができるのか尋ねました。
先生は笑いましたが、私は複雑な気持ちでした。

母の付き添いを終えて、手術を済ませて、長く不在にした埼玉に戻りましたが、悪いことは続くものなのでしょうか?
今度は交通事故に遭遇してしまい、一時期歩くことができなくなってしまいました。

立て続きに見舞われた出来事に、私は近いうちに死んでしまうかもしれないと考えました。
5年生存率というのを何度も見返しました。
再発や転移も不安です。
実感はわかないものの、間近にあるかもしれない「死」を迎えることをたくさん考えた時期でした。

一方で、青年は投げやりな気持ちを持って過ごしていましたが、それでも前を向こうとしていました。
小さな町工場は取引先の信頼も厚く、そのまま続けていくことは可能です。
しかし青年は会社をもう少し大きくしていきたいと考えるようになったのです。

そこで、私は青年の勤める会社に関わることになります。

さて、ここからは出来事を詳しく語っております。覗いてみたい方向けに有料とさせていただきます。
もちろんご覧にならなくてもこれから続くお話にはさほど影響はありません。
状況次第では削除するかもしれない私事記録でございます。

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