🔰はじめての歌舞伎座

日本のエンタメといえば歌舞伎！
400年以上の歴史を肌で感じてきました

◾️楽しめた度

★★★⭐︎⭐︎(一度は経験してよかった)

演目や歌舞伎の演出についてほとんど知らない状態で行ったので新しいことを知れて楽しかったです
次見るならザ・歌舞伎な連獅子とか派手な演目を観てみたいなーと思いました

◾️当時の知識レベル

知っていたことは男形と女形があることくらいでしょうか
演目も出演者も知らない状態
とりあえず歌舞伎を見てみたいから、日付が合う日のチケットを購入してみました

舞台鑑賞そのものはミュージカルをそれなりに観ている程度

◾️この知識もあった方がいい

〜1日の公演数について〜

歌舞伎座では「◯月歌舞伎」と◯にはその月の数字が入り、ひと月ごとに演目が変わります
月ごとに2部構成(昼の部、夜の部)になっている月と3部構成(第1部、第2部、第3部)になっている月があります

さらにそれぞれの部の中に演目が2、3幕(演目の単位は「幕」らしいです)入っています
つまり歌舞伎座では1日で6幕くらい上演しています

私が観に行った十月大歌舞伎では第三部までありました
購入したチケットは第二部でしたので、
「祇園恋づくし」と「釣女」を観ることができました

〜観劇にあたって〜

必要な知識はないのですが、
・どんな演目で登場人物はどんな人なのか
・何が見せ場の演目なのか
は事前に知っておいたほうが楽しめると思いました

事前に調べなくても、会場で売っているパンフレットにあらすじ、登場人物、演者の意気込み、見せ場などなど大ボリュームで収録されておりましたのでご安心を

◾️実際の持ち物

・オペラグラス
・イヤホンガイド(レンタル)

3階席の一番後ろの席でしたので、オペラグラスを持っていきました
劇場がとても広く、2階席以上ならオペラグラスがないと何をやっているかわからないかもしれません

イヤホンガイドは劇場でレンタルできます
実際に観劇しながら「誰が登場したのか」「この動きに何の意味があるのか」「なんて言っているのか」など邪魔にならない程度に解説してもらえて、初心者なら必ず借りた方がいいです

◾️これも持っていった方がいい

持って行った方がいいものはないのですが、パンフレットは始まる前に読んでおくことをおすすめします

私が見ていた演目で謎なタイミングで拍手が起こり「なんでだろ？」と思っていたんですが、
後からパンフレットを読んで早着替えしていたことを知りました
事前に早着替えと知っていたらその早さに間に合うのか？！とドキドキし、早すぎる！という感動ができたはずですが、記憶を頼りに「すごかったなあ」と思うだけになってしまいました

◾️チケットについて

歌舞伎を観たい！と思っても「高そうだな…」と思って尻込みしちゃう方、わかります
私も最初そうでした

事実、歌舞伎のチケットは前方席はお高めです
とてもペーペーの会社員が「ちょっと観てみたいな♪」と気軽に買える値段ではありません

しかしそれは前方席の話

歌舞伎知識ゼロでも単身歌舞伎座に行ってみようと思ったのは、歌舞伎のチケットが案外安かったから

なんとお値段3500円(べべん)
(2022年当時)

チケットの値段は二部構成と三部構成で変わるみたいです
(上演時間が異なるから)
狙うなら三部構成！

私が観に行った時は休止中でしたが、当日券で「一幕見席」というチケットが現在販売されているそうです
これは例えば、「第二部の中の第一幕だけ観る」というピンポイントな楽しみ方ができるチケット
しかもお値段は1000円前後です
(上演時間によって値段は変わるそうです)
ただし席は4階席の一番後ろです

二部構成の日の上演時間は休憩も入れて4時間ほどあります
正直そんなにガッツリ観たいわけじゃない方も、朝起きて「そうだ　歌舞伎、行こう」と気軽に行ける嬉しいチケットです

◾️レポ

〜チケット購入〜

歌舞伎のチケットは席と演目によりますがとても取りやすかったです
前方席はもちろん売り切れているものの、後方席は当日でも売っているほどでした

本当は演目的に第一部が観てみたかったのですが売り切れており、第二部を購入しました
ちなみに第一部は連獅子みたいなやつが見れそうだったので人気演目だったのでしょう

演目にこだわりがなければ思い立った時にチケット購入できそうでした

〜当日〜

いざ歌舞伎座！ということで銀座に向かいました
到着が早すぎたので歌舞伎座と直結している駅の地下一階をぶらぶらすることに
上演中の舞台写真が売っていたり、和物小物が売っているお店が集まっていました
見本写真を見てみると、やはり第一部は写真からして派手そうな雰囲気が伝わりいいなあとなりました

会場時間が近づくと着物を着たマダムがどんどん増えていきました
さすが歌舞伎座

もちろん普通の格好の方もたくさんいましたのでご安心を

人がいない時に撮れた歌舞伎座
建物がかっこいいです

会場の外でイヤホンガイドのレンタルができるので事前に借りておき、いざ入場！
(会場内にもイヤホンガイドカウンターがあるみたいでした)

とりあえず席に着く前に会場内を散策
絨毯が綺麗だったり絵が飾ってあったりどこを見ても芸術で溢れています

その中でも私が気になったのはこちら

スポンサー広告です
広告と言っても、ポスターではなく奥行きがある中に綺麗に展示されており、まるで箱庭のよう

他にもロイヤルブレッドとかあったんですがこの広告は会場の雰囲気崩さないしインパクトあるしとても印象に残っています

さて、席に向かいます

3階席からの景色
遠い〜〜

3階席からはなかなか遠いです
花道もあんまり見えない
値段相応ッ！
オペラグラスがあればどこからだってへっちゃらです

写真だと左側に席があるのが見えますが、そこの席では幕間にお弁当を席に持ってきてもらえるんだとか

さて、1幕開演です
まずは「祇園恋づくし」
こちらは(終演後に気づきましたが)男形と女形の早替わりの演目で拍手がたくさん起きて観客がとても楽しんでいるのが伝わりました
今見たらタイトル横に早替わりとしっかり書いてあるのでせめてそのぐらい確認していけーと当時の自分に言いたいです
着物もメイクも全く異なる2役を何度も替えていたの本当に天晴れです

セリフも意外と何を言っているのか聞き取れて、話の意味が理解できないということはなかったです
イヤホンガイドからは東西の人の気質の違いがあってこうなってるよ〜みたいな背景も聞けてすんなり話に入ることができました
異なる土地出身の登場人物の掛け合いが気持ちよかったです

ちなみに、花道から登場した際、私の席からは登場シーンが全く見えない中拍手だけ起きたので「せめて花道は見える席の方がいいか」とは思いました

幕間は30分ほどありましたので、名物っぽいめでたい焼きをいただきました
中にお餅が入っています
餅は尿意を抑える作用があるから長丁場の歌舞伎で売られているという話を聞いたことがあるのでそれで餅を入れたんですかね？

たい焼き×餅は美味しかったですがなかなかお腹に溜まりましたので次はお腹空いてる時に食べたいです

第2幕は「釣女」
登場人物は少なく、舞台セットもあっさり(というかゼロ)していますが、笑いのみで観客の心を掴んでいました
イヤホンガイドから「能狂言が元になっており、狂言の世界ではその場をぐるっと一周したら場面が変わったことを意味する」という面白い知識を得ました
舞台セットがない理由も納得です

気持ちいいぐらい笑わせてくれるユーモア溢れる演目でした

歌舞伎自体が面白く、次見るときは1階席で超有名演目を見てみたいなと思いました

経験としては楽しかったですが、継続して見たい！というほどのハマり方はしなかったです
(私が地方に住んでいるので、それを見るためにチケット代以上する交通費をかけるかというのもあります
東京に住んでたら一幕見席で軽率に行っちゃうかも)

60歳ぐらいになったらハマっている可能性は感じました