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資産が増えることと所得が増えることは別物だよ

不労所得とは?

不労所得とは、
利子・配当金・家賃など、
自分自身で働くことなく得られる収入のことです。

具体的には、
・預貯金の利子
・債券の利金
・株式の配当金
・マンションの家賃収入
などです。

自分自身が労働しない間もお金が入ってくる仕組みを作ることを不労所得と言っています。ここでの労働しないとは、会社員として勤務をしてないことです。実際には、株式投資をするための情報収集や勉強はしているので、労働しているとも言えます。


インカムゲインとキャピタルゲインの違い

所得には大きくインカムゲインとキャピタルゲインがあります。(確定申告では10種類の所得に分類されます)

インカムゲイン(Income Gain)は、資産を保有していることで得られる利益のことを指します。主に、株式の配当金、債券利金など。

一方、キャピタルゲイン(Capital Gain)は、資産の売却によって得られる利益のことを意味します。購入時株式価格より売却時株式価格が値上がりしていることで得られる利鞘(リザヤ:差額利益)のことです。

資産と所得の違い

2023年5月-6月は、東京プライム市場もアメリカ株式市場好調でしたね。多くの投資家が資産を増やしたことでしょう。ここで注意することは、「資産が増えた=所得が増えた」 ではないんです。

所得とは手元にキャッシュが入金されたことです。つまり、そのお金をすぐ使えることを意味します。会社員の場合、給与が振り込まれたら、全額使用することができるでしょう。インカムゲイン、キャピタルゲインは、所得なので、キャッシュです。

対して資産は、価値を時価として金額に換算しただけでキャッシュではありません。資産とは、今月は増えたけど、来月は減るかもしれません。

所得とは、手元にあるキャッシュですから、時間経過で増えることも減ることもありません。

だから、
「資産が増えた=所得が増えた」 ではないんです。

資産を売却してキャピタルゲインを得た時に、所得が増えたということができます。


FIREとは?

FIREとは、Financial Independence,Retire Earlyの頭文字をとった言葉。「FIRE(ファイア)」と読み、経済的な自立と早期リタイアを意味して使われています。

FIREの定義をネットで調べてみると、ひとつの答えではありませんでした。
経済的自立とは、何をもって定義されるのか?
早期退職とは、何歳以下なのか?

FIRE自体にも、ファットFIRE、コーストFIRE、リーンFIRE、サイドFIREの4つに分けることができます。〇〇FIREは他にもたくさん命名されているのが現状です。

従来の定年退職後は、貯蓄と退職金を活用していました。近年のFIREの概念は、積極的な資産運用を前提としています。

貯蓄という資産を取り崩すのではなく、投資元本を維持しながら、投資収益で生活していくのがFIREの基本スタイルなのです。

ここでいうところの投資収益とは、インカムゲインとキャピタルゲインのことです。

私はキャピタルゲインでの所得は、資産を売却する行為がとても難易度が高いので、インカムゲインのみを所得とカウントしてFIREを定義しました。

私のFIRE定義

配当金&利金手取り金額(年間)>生活費支出額(年間)

言葉の定義
・配当金&利金手取り金額とは:
文字通り、株式配当金と債券利金の税引後金額のこと
キャピタルゲインは含めない。
金融資産増加分の含めません。
もちろん労働収入も含めない。

・生活費支出額:
社会保障+税金も含んだすべての支出の年間金額

わたしは、「配当金&利金手取り金額(年間)>生活費支出額(年間)」 と定義しているので、ファットFIREのみがFIREであって、それ以外の〇〇FIREはFIREではないと考えています。

一番厳しい基準を課しています。

友人から、
「FIREしたんですか?」
この質問に、「まだできてません」
と答えている理由は、そういうことです。

そもそもFIRE信者でもなく、
FIREを目指しているわけでもありません。

FIREできなくても、従来型の定年退職セカンドライフで、退職金を取り崩しながら、貯金が尽きないように生活していければそれで良いと決めています。

どうして、FIREの定義もわかってないし、そもそも投資を理解してない輩がファイヤー、ファイヤーと騒ぐのか、よくわかりません。ファイヤーがとても難しいことがわかって、基準を満たすために節約という邪道な道を選択しているようにさえ、見えてきます。

老後のお金について心配なく過ごせることが目的なんでしょ。
それなら、FIRE自体を目的にしない方が良いと思いますよ。
FIREは一つの手段ですよ。


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