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相手の質問に結論から答える練習

質問に対して、ビジネスの世界では結論から話すのが常識になっています。しかし、日常会話において、なかなか結論から話さない人が多いように感じております。

その理由として、2つのパターンが思いつきました。
1つはYES、NOの回答する前に、あるいは自分の意見を言う前に、回りくどい例え話や長い修飾語ををつける人。もう1つは、違う話を始めて、話が逸れすぎて、戻って来れなくなる人。

背景には、自己主張を極力避けたい心理が働いているように感じがします。

母親と話していて、このことに気がつきました。

すでに84歳になり、自分の人生を自由に生きていけばそれでいいと思うんです。しかし、息子(私)と話すときに、何か事を進めなければいけない時に何話してるか分からなくなることがとても多い。

ついつい話の結論を急かせてしまいます。そうでないと、物事が進んでいかないことが多すぎるからです。

”はい”、”いいえ”、と言ってから、その後に自分の言いたいことを言うのではダメなのかなぁっていつも思ってしまいます。

母親に限らず、日本人の多くが結論をはっきり言うことを避けているようにも思います。日本語の語順も、最後まで聞かないとわからない日本語特有のこともあるんでしょう。


私の母親は、ADHDの不注意型だと思っています。頭の中でいつも多動が起きています。行動としての動きが多動ってわけでは無いんですが、頭の中でいろんなことを考えてしまって、ぼーっとしていたり、話し始めても思いついたことを衝動的に話してしまうので、とりとめのない話ばかりになります。

母親関連の記事で、1日何もすることができない症状もここから来ていることが歴然としています。(記事参照:13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン

私が実家でオンライン英会話をしているシーンを母親は何度も見ていました。また一緒にやりたいと言って、私のオンラインに参加したことも度々ありました。

そして先日、老化防止の為にも、「人と話すことが1番だ」と本人が言い出し、オンライン英会話をやりたいと私に申し出てきました。

おっと、びっくり! これは面白い。
私も母親のケアがちょっと楽になるかもと思い、母親専用IDを作成して、クレジットカードの設定をしてDMM英会話を開始しました。

母親の英会話力は、初級レベルですが、ある程度の会話は成り立つことができるレベルです。楽しそうにフィリピン人教師とFree Talkしています。


さて、この英会話レッスンを始めて、大きなメリットがありました。それは、結論を先に言うことを毎回フィリピン人教師から言われることです。

Can you understand?

この回答は2つしかありません。
Yes, I can.  
No, I can not.

どちらかなんです。絶対に。

英語の基礎中の基礎。少しだけ会話のできる母親には、全く問題のないレベルのはずです。しかし、Can you understand? と聞かれたら、母親はこんなふうに答えます。

ー ー ー ー ー

(実際は英語ですが日本語で書くと)

先生:理解できました?

母親:あなたの笑顔はとてもいいわ。声もきれい。昨日の先生は怖い顔してたのでレッスンが辛かったの。でも、今日はとても気持ちいいわ。

先生:そうなのね、それは良かった。ところで、さっきのフレーズは理解できましたか?

母親:男性の先生はモゴモゴして聞き取りにくいし、早口だと何かわからなくなっちゃうのよ。その点、あなたの声は大きくてとてもいいわ。

先生:ありがとう。昨日の先生は大変だったのね。それで、もう一度聞くけど、フレーズは理解できましたか?

母親:あぁ、そのフレーズの意味は〇〇ってことですよね。日本でも〇〇ってたとえたりするんですよw 他にもね〜〜〜

先生:話の途中でごめんね、ちょっと待ってね。フレーズは理解できたみたいですね。でもね、一言目はYes,I can. というのよ。絶対に!

ー ー ー ー ー

だいたいこんな会話だけで25分間が終わります。数日間連続で、母親のレッスンを横で聞いていましたが、ずっとこの調子です。英語がもっとスムーズに話せれば、YES,NOを言わなくても、文脈で伝わることを話しています。

しかし、英語が単語レベルでしか話していない状態で、回り道をして話すので、英語の先生として、「まずは回答してね」、と何度も指導してます。

日本語でも、相手の質問をまるで聞いてないかのように、違う話を始めて、元の話題に戻って来れなくなる傾向が英語でもそのままなんです。

だから、英会話教師から、「YES,NOを言ってくださいね」 という指導は、息子としては、嬉しくて嬉しくてたまりませんw

ほかには、Whyで聞かれたら、Becauseではじめる。 このことも、レッスンで100万回言われ続けてます。

レッスン終了後、母親から、「Whyと言われたら、Becauseと先に言ってしまうと、次に理由を考えなきゃいけないのね」 と、チョ〜当たり前のことを、言葉に出してました。日本語もそうなんだけどね。シメシメ、ラッキー! 

英会話によって、少しでも、結論から話して、話題が逸れない会話術が身につくといいな〜。



フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com