”企業の利益>顧客の利益” 大手証券会社のダメな一例
ある大手証券会社の窓口で、将来の資産運用の相談をしていたときの話です。言葉巧みに、顧客(私)の利益を蔑ろにして、企業の利益を優先した事例を紹介します。
付き合いの長い証券会社の担当者です。私は、一定以上の金融リテラシーを持っていて、約30年の投資経験があります。担当者は、私の投資スタイルと知識を知っています。
いつもは、信頼している担当者との面談なのですが、その日は、上司が同席されました。私にとって、最適な運用方法を教えて欲しい申し出をしました。
すると、その上司は、証券会社にとって都合の良い商品ばかりを説明します。
私は、ネット証券をメインで使っているので、同じ商品がネット証券なら、安く買えることを知っていることを伝えました。
簡単に例えると🍅: 同じ農家が、同じ畑で、トマト(投資信託)を出荷しました。 八百屋(ネット証券)では1個100円です。高級スーパー(大手証券会社)では1個1,000円です。同じトマトです。
それでも、その上司の方は、その商品の付加価値をいろんな角度から巧みに説明します。
(🍅: 八百屋ではビニール袋にトマトを入れますが、高級スーパーでは、桐の箱にトマトを入れてくれます。同じトマトです。)
その上司は、証券会社の安心感、ブロンド力、過去の実績、コンサルタント能力を振りかざして、さらに商品をごり押ししてきました。
(🍅: だ・か・ら、同じトマトなら八百屋で買うでしょ!)
私という顧客をパーソナライズしないで、間違った型に当てはめてたセールストークを展開したため、その上司は、玉砕したことは言うまでもありません。
隣にいる信頼していた担当者が終始辛い顔をしていました。 あとで、担当者にこの面会を振り返ってもらうと、マコさんには、あの商品は響かないことはよくわかっていました。逆に怒らすのではないかと、ヒヤヒヤしていましたと、正直に話してくれました。
もちろん怒らなかったですよ、営業スキルを教える立場として、ダメな事例を目の当たりにして、ワクワクしてましたよ。
◇ ◇ ◇
まこ: なぜ、あの上司は、私を理解しないで、ゴリ押ししてきたの?
担当者: 上司の上司からのノルマ(プレッシャー)です
まこ: それは、あなた自身のノルマではないの?
担当者: はい、私のノルマです
まこ: では、あなたは、どうして、私にあの商品は紹介しなかったの?
担当者: マコさんのメリットにならないからです
◇ ◇ ◇
と私の投資スタイルを知っている返答をしてくれました。 よくできた担当者で安心しました。
しかし、この証券会社の顧客を蔑ろにした利益重視主義は事実でした。私としては、目の当たりでできたことを、大きな経験でした。
しかし、知識がない顧客なら、ぼったくり商品(1,000円のトマト🍅:合法です) を買って満足して、ぼったくられていることに気づかない構図が手に取るように分かりました。(だってトマト🍅は桐の箱に入っているんだから)
フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com