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「貯蓄から投資へ」 を言い換えると

来年から新NISA口座が始まります。少額投資非課税制度のことです。少額とは思えないほど1,800万円と大きな金額を非課税で投資できる枠に拡充されます。

政府提供してくれる政策の中では、知る限り神がかっている素晴らしい制度です。全国民が実施するべきだと心の底から思っています。

逆に、この制度を使わない人との貧富の差は、歴然とした差がついていくのでしょう。

現在の新NISAの口座数は1,700万口座で、国民の7人に1人が持っています。かなり増えてはきましたが、たったこれだけって感じます。来年の新NISAでこの口座数が大きく増えることを期待しています。


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さて、「貯蓄から投資へ」という言葉が頻繁に聞かれるようになりました。

あまり何も考えないで、この言葉に踊らされていると、投資をしなければいけないって言う雰囲気に流されるのは考えものです。

結果的に投資をすることには大賛成ですが、リスクが伴う行動を起こすのですから、投資が何かを考えた上で行動を起こして欲しいものです。

そもそも投資をするという事は、
「何のために運用しているか?」
を明確にしましょう。

今回の新制度の背景には、政府が将来的に社会保障をキープするのが厳しくなることを前提に、国民一人一人が老後の資金を蓄えてほしい政府のメッセージであることに違いはありません。

ただ、それに便乗して、個人の金融資産を増やす事は全員賛成でしょ。

だからこそ、
「何のために運用しているか?」
を、個人がしっかり考えるべきだと思います。

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Q:「何のために運用するのですか?」
Q:「そのお金は何に使うんですか?」
Q:「そのお金はいくら必要ですか?」
Q:「そのお金はいつまでに必要ですか?」

この質問に、
具体的に明確に答えられるライフプランニング必要となります。

そうでなければ、
・運用するリスク許容度
・選ぶ商品商品
・運用期間
が変わってくるからです。

そんな固いこと言わないでよ〜

って言われそうですけれども、くれぐれも無知なままで、ファイナンシャルプランナーなどに金融相談をすると、ころっと騙されますよ。

そして、絶対に銀行では、
NISA口座は開かないでくださいね。


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なるべく具体的にイメージしてみましょう。

たとえば、

海外旅行してみたい〜 ではなくて、
毎年2回は家族でハワイ旅行をする と具体的に。

お金をもっと増やしたい〜 ではなくて、
5年後の大学入学費用として500万円を貯める と具体的に。

世間話なら、ぼんやりと希望を話すことで問題はないでしょう。しかし、ライフプランに関わるマネープランを進める上で、計画を達成するためには、必ず具体的に、期日、金額、使用用途を数値化、明文化しておきましょう。

あいまいな目標は、実行する前から、達成できなくていいことを暗に含んでいます。達成できなかった自分に負い目を感じたくないから、目標値を曖昧にしていると考えるべきでしょう。

本当に資産形成をしたいなら、
・達成したか?
・達成できなかったのか?
はっきり判断がつく、具体的目標数値が必須ですよ。

他者から判断してもらうのではなく、
自分で計画した目標を、
自分で実行して、
自分で判断するだけです。

他者からトラッキングされるわけでもないので、
負い目を感じることもありません。


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タイトルの、「貯蓄から投資へ」と政府が掲げているスローガンの本当の意味は、「政府管理の未来から、個人管理の未来へ」ってことです。

日本の社会保障は、とても優れています。
その分税金も高いですけどね。

生活に困っても、
病気になっても、
不幸にして家族が死亡しても、
老後の生活資金が不足しても、

政府が助けてくれる制度が社会保証ですよ。
どうやって、運用されているか知ってますか?
今後、少しずつ改悪されていくでしょう。

そうすると日本国民は政府に文句を言うのでしょうね。

そうじゃなくで、
あなたは、あなたの未来のために努力したのですか?

文句言ったって、仕方ないでしょう。
あなたが選んだ清き一票で選ばれた議員さんが決めた制度ですよ。
選んだ国民にも責任があるでしょ。

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タイトル回収。

議員さんの本音は、
「自分のことくらいは、自分でやってよ〜」

このセリフを言い換えると、
「貯蓄から投資へ」 となります。



フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com