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新NISAで積立額は2倍! みんなのつみたてNISAの積立額を調査

オカネコマガジン(https://okane-kenko.jp/media/survey_2304/)のアンケートが面白かったです。

アンケートタイトル:
2024年から新NISAがスタートみんなどうする?  みんなのつみたてNISAの積立額を調査

Webアンケートで、回答者年齢は、
30歳未満 8.7%
30代 17.5%
40代 28.1%
50代 29.3%
60代以上 16.4%

この母集団で見ていきましょう。

◇   ◇   ◇

結果:
663名のうち「投資をしている」と回答した人は約64%。そのうち、n=421人 52.5%がつみたてNISAを利用していると回答しました。

感想:
投資している人が64%もいる時点で、このアンケート回答者は、資産運用に対して意識の高い人たち多いですね。アンケートバイアスがかなり偏っている母集団かもしれません。日本全体とすると偏りがありますが、このアンケート結果を参考にしたい人たちは、その意識高い系なので、ぴったり母集団です。

投資・資産運用している人の多くは一般NISA、つみたてNISAのどちらかを持っているから、残りの半分は一般NISAかな。 私は、一般NISAです。


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結果:
利用している人の月々の積立平均額は2万3,416円でした。
59.7%の人が「3万円超」を積立しています。

感想:
つみたてNISAは毎月33,000円が積立上限額の目安。だから6割の人は上限いっぱいを投資しているんですね。

感想としては、上限いっぱいに投資している人が、もっと多いのかと思っていました。つみたてNISAを初めて、少額で実施している人が4割もいるのは、裾野が広がってきたからかもしれませんね。


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結果:
積立しようと考えている平均積立額は4万8,665円でした。

感想:
これはとても興味深い結果です。上限の毎月10万円は28.5%なんですね。多分この人たちは、現在3.3万円のつみたてNISA以外にも、投資をしている人たちなんでしょうね。

一方、5万円以下との間に、大きなギャップができてます。貧富の差を感じるようで、日本の現状を表現しているように見えます。


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結果:
どの世帯も積立平均額は上昇しており、新NISAで投資額を増やす意向が伺える一方で、世帯年収が高いほど上昇率は高くなっており、家計状況によって積立額に差があることがわかります。

感想:
当然の結果ですね。もっと差が出るのかと思ってました。400万未満は、3.6万よりさらに少なく、1,200万以上は、7.5万よりさらに多い金額を投資なのかと。


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結果:
積立額が「3万円以下」の人の半数以上が新NISAでも積立額は変わらない。現在の積立額が3万円超の人の8割が、新NISAでの積立額の増額を見込んでいます。一方、現在「3万円以下」と回答した人の半数以上が新NISAでも同額と回答しており、積立額を増やす予定がありませんでした。

感想:
新NISAで投資枠が拡大したら上限10万満額を利用する人と、そうではない人のGapと同様の結果ですね。活用できる人は限定的ってことです。神がかり的に素晴らしい新NISA口座ですけど、恩恵を受けるのは、ある程度の資産を持っている人に限定されるのかもしれませんね。


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このアンケートの回答者の属性


アンケートの回答者は、日本の平均像からは、世帯年収が高めの方が回答しています。任意の金融に関するアンケートは、一般的に意識の高い人が回答する傾向にあり、致し方ないところです。

政府発表の各世帯年収別の割合は、

「400万円未満の世帯」が45.2%、「400万円以上600万円未満の世帯」が18.8%、「600万円以上800万円未満の世帯」が13.9%、「800万円以上1,000万円未満の世帯」が9.3%、「1,000万円以上1,200万円未満の世帯」が4.9%、「1,200万円以上の世帯」が7.8%となっています。

政府発表資料

この政府発表資料と比べて、明らかに、世帯年収の高い人たちが回答しています。特にわからない13%は、答えたくない人のことを指すので、一般的に1,000万以上の高年収を開示したくない人たちのことでしょう。


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まとめ感想:
アンケート結果はとても面白いものでした。このアンケートに興味を持っている人は資産運用に対して抵抗が少ない人なのだろうと想像します。しかし、日本人の大部分は、そうではないです。

新NISA口座スタートが、日本人金融リテラシー向上に貢献してくれることを願っていますが、正直、金融リテラシーの差が拡大するだけかもしれません。

お金も持っている人はさらに豊かになり、持ってない人は、その逆です。無知は貧乏になります。知識は富を得ます。

自分が得をしたい、損したくないと思っていた若い頃から、現在のセカンドライフで、私自身の考え方が変化してきました。

私が持っている金融知識を社会のために貢献したいと思っています。お金も持っている人と持っていない人の知識の差を埋めるために、ソーシャルインベスターとして、ほぞぼそと活動していこうと思いました。


フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com