いつか手にする勝利のために記す
文芸であれマンガであれ音楽であれ、ひとが創作したり、または創作に関わる発言や行動に身をゆだねるとき、その目的はひとつしかなく、それは「現実」という、もっとも強固なフィクションを破壊することにあるのです。いや俺バカだからよくわかんねぇけどとか、金やちやほやされるためだーッとか、この素晴らしい世界に祝福をだとか、そういう回答もあるとは思いますが、もちろん錯覚です。そのようなひとたちも心の奥底でははっきりと自分の叫びを聞いているに違いないのであって、それはつまり、大きな顔をしての