【書評】面白いって何なんすか!?問題
良い企画は、似ていなくて、分かりやすくて、似あっている。
どんな本?
著者は、博報堂CMプランナーの井村さん。
「面白い企画ってこうやったら作れるよ~」なんて事が書いてるのかなと思といましたが全く違いました。
本書は、「面白い企画ってなんだ?」という問いに悩み葛藤うしながら向き合い続けるさまを描いた著者のエッセイです。
本書の個人的クライマックスは、井村さんが講師を務める広告学校で、後に「新人賞」を獲得する生徒さんの卒業制作を、二人三脚で進めるエピソードです。
最後に完成したポスターの画像を見たときは、鳥肌モンです!!
以下は、個人のアウトプットメモなので、読むようには書いていません
企画ができない時にやるべきこと
「面白い」を考えるよりも、「面白くない部分を省く」
成功例を応用しようとしても、真似にしかならない。成功したという結果を見ているから、納得しやすいだけです。
面白いの反対語は「よく分からない」
著書がファンタのCM作りで発見した気づき。
面白いの反対は「よく分からない」だそうです。
面白いものを作るよりも、「分かりやすいもの」を作る
逆を言えば、「分かりにくいもの」に面白いものはない
面白いとは「似ていないこと」
著書が広告賞の審査員をする過程での気づきです。
企画は、似ているものを作ろうとしなくても、放っておくと知らず知らずのうちに似てしまうものだと言います。(引力のようなもの)
つまり、面白いことを考えられない人は、「似ていること」にルーズな人。
・面白いことは、似ていないこと。
・オリジナリティとは発揮するものではなく、似ているものを排除すること
・似ていないものを考えることと、人と違うものを考えることは違う
・似ていないものを無理に考えてもスベるだけ
・「似ていなければ、それでいい」他で使われているかどうかをチェックするだけ
アイデアは単語の組み合わせ
「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」
これは有名なルミネの広告コピーです。
ファッションビルから連想していく単語の中で、今まであまり使われることがなく、しかし分かりやすい「試着室」という単語を使うことが目を惹いたわけです。
・似ていなくて、分かりやすい単語を発見する
・そのためにはいきなり文章を書こうとしない
似ていない単語の見つけ方
伝えたいことやその気分を全部書き出してみてそこから短くしていくと考えやすいそうです。
自分に起こったエピソードは、自分にしか書けない文章。その中には自分にしか書けない単語が入っている。
自分の身の回りで起こった具体的なエピソードを書く
まとめ
・すぐまとめるな、まず散らせ
・似ていない単語を見つけろ
・単語を組み合わせてアイデアを作れ
・アイデアが「分かりやすいかどうか」だけチェックしろ
良い企画は、似ていなくて、分かりやすくて、似あっているものなんだ。
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