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「演劇によって豊かになる」実感はあるけれど、なんで豊かになるんだろう?

初めまして!
「ありのままの自分を愛し活躍する」
をビジョンに、対話ワークショップを開催しているprologueの香西姫乃です。

毎週土曜日に開催される演劇サロンプロジェクト内にて、
第一回prologueワークショップを開催しました!
今回は、そのワークショップの内容をお届けします。

prologueってなに?

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prologueは、
あるテーマに対しての常識の枠を外し、自分と他人の違いを知って誰もが持っているはずの良さを発見し行きやすい社会を作ることを目指しています。
昭和女子大学環境デザイン学科デザインプロデュースコースの卒業制作で始まった企画で、優秀賞に輝きました。

常識を疑い、自分の常識の枠を知り、自らを知って社会で生きやすくなるためにどう活用するのかを考える。
それらを対話を通して発見して行こうという取り組みです。
今回は、演劇サロンプロジェクト内で演劇についての対話を深めました。

「演劇によって豊かになる」ってどういうこと?

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今回のテーマは、
「演劇によって豊かになる」ってどういうこと?
というもの。

昨今の情勢で演劇公演はほとんどが延期か中止に追い込まれています。
その中で、他の表現や娯楽じゃなくて演劇が好きなんだろう?
演劇から何を受け取って何を自分の豊かさに繋げているのだろう?
そんなことを対話で深めていきました。

感情の動きと体験が好き

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私たちは日常から、ちょっとしたモヤモヤや「これは自分だけが感じることなのかな」と思うような出来事に遭遇していると思います。

なかなか日常の中で「こういう時自分こう思うんだけど……」という話しないじゃないですか。
例に上がったのは「愛」について。
愛って誰もが何らかの形で持っているものだし、自分の中で愛という存在はあってもうまく言語化していなかったり。

けれど、誰かと一緒に愛について語り合うことによって、
新たな愛の形を知ったり突き詰めたことを考え語るきっかけになると思うんです。

きっと演劇も、ある意味愛の語り合いと一緒で
様々なテーマの演劇があるけれど、きっと何かしら考えたことがあるテーマや思いしなかった発想から新たに「考える」ことが豊かさに繋がることなのかなって。

目の前の舞台で起こる生の感情の動きを知り
「自分はこう思うな」「これは共感できない」
ということを考える。

他人の感情に触れる時、倫理的な考えが先に来る人と感情的な考えが先に来る人がいると思うのです。
どっちでもいいと思うし自由に考えることが良い。
舞台上の人間の感情を受け取ることで、自分の価値観を見つめ直すことができるんだと思うんです。

芸術は倫理観を外すための手法かも

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演劇は作り物です。
作り物の中では、現実でありえないことも起こります。

例えば、連続殺人鬼の「正義」の部分を語ること。殺人は現実でやってはいけません。それを示唆するのもダメ。
けれど、物語の中なら殺人鬼の気持ちを目の前で演じる役者から知ることができます

「殺人はいけないこと」それは誰しもが知っていることだと思います。
けれど、どうしてその行動をとったのかを考えることは本質的に問題を理解することなのではないか?という意見が出ました。

やってはいけない、という倫理を外しその裏にある気持ちや人生、考え方を知る。現実の倫理にそむく訳ではなく、ある意味常識でがんじがらめになっている私たちに他人の考え方を知ることで自分を知る手助けをしてくれるのではないでしょうか。

豊かさって
自分の見えている・知っている範囲を知り、あらゆる人間の考え方を知った上で選べることを言うのではないでしょうか。

演劇が好きな人にとって、他人の考え方を知り共感したり反発したりすることで自分の輪郭を知ることが生きる豊かさに繋がるのではないか、と思いました。

「演劇によって豊かになる」って、倫理観を一旦外して、他人の考えから自分の輪郭を知ることなのではないか、という対話でした。

prologue、対話の場を作ります。

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「自分が見えている範囲の常識」が全てだと思い込んでしまうのが人間です。
私たちは、他者を知ることから自らを知る対話のコミュニティをつくる挑戦をしています。

他人との違いを知ることで、自分の考えや生きやすさを追求する。
これからワークショップも行っていく予定です。

是非、prologueに遊びにきてくださいね!

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