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自分の豊かさを言語化してみる。

こんにちは!
prologueの香西姫乃です。

7/11に、演劇サロンプロジェクトにて第2回prologueをオンラインで開催しました!
前回に引き続き「演劇によって豊かになるってどういうこと?」をテーマに対話をしていきました。
人数が増えると様々なお話が聞けて、自分の常識の枠を認識しやすくなりますね!!

「自分の豊かさを言語化してみる」ことが目標

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今回は「自分の豊かさを言語化してみる」ことを目標に、「演劇をなぜみるの?」という話題から対話を始めました。
エンタメの延長、テレビドラマなどとの違い、昔の教養としての小劇場、今の小劇場の扱いの違いなど、演劇周りの「考えていること」を話し合いました。

集まったのは観劇が好きな人や、部活で演劇をやっていた人たちなど。
でも、それぞれが演劇に関わったきっかけや演劇が好きな理由はほとんど全て異なりました。

演劇をしていたことで、大学のプレゼンの時に役立った。
英語劇部に入ったことで照明の世界を知った。
エンターテイメントの一部という括りで楽しんでいる。

みんな、注目するポイントや豊かになったと実感する点は違いました。
それこそ「文化によって豊かになること」なんだな、と私は思います。

演劇が好きだけど、演劇の欠点もわかっている

話題は「演劇ってコスパ悪いよね」という話に。
確かに、公演したら映像に残さないと消えてしまうし、流れが変わってきたとは言え配信や物販をしなければ観にきたお客様にしか届かないし売り上げもない。そして何より時間の拘束が付きまとう。

ある人は「合理性を考える時代になってきて、ビジネスとしてのコスパが悪いから他のエンターテイメントに流れている。商業以外の演劇の付加価値が必要だよね」と話していました。

一方、自粛期間中観劇ができず、家でゲームばかりしていたけれど「再開したら演劇を観たいな」と思ったと話す方もいました。
「今回の感染症は急だったけど、いつか老いとかで観に行けなくなる日も来るから今観れるだけ観ておこうと思う。たくさん観ていたから今その思い出で生きていられる

演劇には、見る側の余裕も必要だと感じます。
金銭的にも、時間的にも、心の余裕的にも。
今は「そんなに観に生きたくない」と言っている人も、いずれ不安なく公演を打てるようになれば戻ってくるのでは?
ちょっと楽観的な気もしますが、余裕とはそういうものだと思うのです。

小劇場演劇に限って言えば、かなり閉ざされたコミュニティだと思われます。
何も知らなくて劇場にふらっと行く……ということは多くの人にとって少ないのではないでしょうか。
これから、演劇はどうなって行くのでしょう?

体験と映像は、やっぱり違う

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演劇は物語をみることで自分とは違う人間を知ることができます。
そこから自分を知ることに繋がる、と話していました。

アニメやドラマも、自分ではない人間をみて自分を省みることになるのは変わりありません。しかし、演劇の魅力は関わりが深く近い感じがすることだ、という意見が出ました。

パッケージされている状態ではなく、観客である自分も舞台を作っている一員。そして目の前で演じられる物語を立体でみるのは、映像とはまた違う面白みがあります。

けれど、技術が進んでリアルと区別がつかないほど精巧なVRなどができたらどうなるのか、という疑問が出ました。
生感という、演劇の魅力を極められたら、もしかしたら映像も生観劇も同じになるのではないでしょうか?

これからの技術を、どう演劇に応用できるか考えて行かねばですね!

「演劇が好き」の様々な視点

ここで、最初の話題にあげた「演劇をなぜみるの?」という話に戻ってきました。

「目的が明確にない舞台は苦手。これはなにがしたかったの?と感じるとモヤモヤする。いろんな手法や目的があって良いと思うけれど、明確にしてほしい」という意見が出た一方、
照明が好きな人は「照明だからできる演出とか、ステージの距離を演出できるのが好き。空間をまたげるから、想像の余地が残る」と話しています。
また「何回も舞台をみて気づいたことや、毎回役者やスタッフの状況が違うのが面白い」
「感想を呟いて人に伝えるのが楽しみ。外に出すと反応があって楽しく観劇が続けられる
「舞台をみると、自分が何が好きなのか解像度を上げることができる
という意見が出ました。

演劇が好きな理由は十人十色。その人たちが楽しめる楽しみ方をできればいいよね、と個人的には思います。

まとめ

今回、初めてprologueに参加してくださった方からこんな感想をいただきました。

自分だけのモノの見方があって、自分の見方を言葉にしてみる。他者にもその人の見方があるという事でそうすると人と違う部分を知るに繋がる。違う考えを実際に知って受け入れるのって大事だよね。演劇は多様性が大前提のはずだけれど、自身の信じるモノ以外をなかなか認められない。
他者を認められない事は自分を認めて貰えないに繋がる気がする。その逆も然り。
あなたの考えを聞いてみたい。それは面白い事なんじゃなかろうか

prologueは答えを出す場ではありません。
自分なりの答えを見つける場所です。

あなたも一緒に、演劇のあれこれについて対話してみませんか?

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