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チケット発売間近!当公演の感染症対策&アーティストコラム

<当公演の感染症対策について>
12月5日のチケット販売に先立ち、当公演の感染症対策をお知らせいたします。万が一入場者数の制限を行う場合の対応も記載いたしますので、ご一読ください。皆様のご来場お待ちしております!

●会場のアレイホールは常時換気を行います。
●マスクを着用してご入場ください。未着用の方は入場をお断りいたします。
●体温が37.5度以上の方は入場をお断りいたします。
●手指の消毒にご協力ください。
●出演者へのプレゼント、差し入れ等は受け付けいたしかねます
●コロナウイルスの状況により来場者数を制限せざるを得なくなった場合は、ご購入が早い方から優先してご来場いただきます。万が一ご来場いただけない場合は、1週間前までにこのメールアドレスよりご連絡差し上げます。
●上記の理由によりご来場頂けない場合は、以下の①または②から選択して頂きます(やむを得ずライブ配信も行えない場合は全員に返金致します)。
 ①ライブ配信による代替
 一回券の方・・・同日の別の公演を含めた計2公演のインターネット配信
 2公演通し券の方・・・別日の2公演を含めた全公演のインターネット配信
 ②返金(振込手数料はお客様のご負担となります)
●お客様のご都合によるキャンセルは受付いたしかねます。


---Column---
参加アーティストコラム、第8回はフルートの岡田澪さんです。第一回公演のVol.4にてソロと室内楽を担当します。演奏曲への熱い思いをぜひご覧ください。

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 こんにちは。フルートの岡田澪です。

 今回の公演ではVol.4にてフルートのソロ作品2曲と、久保君の新曲に参加させて頂いております。

 先日アーティストコラムの話を頂いて、皆さん様々な切り口でコラムを書かれていて何について書こうか迷ったのですが、せっかくフルートのソロ作品を2曲も、しかもどちらも大変思い入れのある曲を演奏させて頂くので、この2曲についてお話ししようと思います。

 まずベリオが作曲した「セクエンツァI」。

 ベリオが様々な楽器のソロ作品として作り始めたセクエンツァシリーズの最初の作品で、フルート奏者にとっては入試やコンクールの課題などでよく見かけるおなじみの曲となっています。
 私も入試で演奏する事になり初見で楽譜を見た時は、テンポ指定されているものの所々割り切れない音符(メトロノームで練習出来ない)や複雑なリズム、秒数まで指定されている音や休符の細かさに、ベリオ氏の人柄の一端を見たような気がしてそっと楽譜を閉じたのを覚えています(決して文句を言っている訳ではありません!)
 しかしその気難しい(!)譜面とは裏腹に、曲自体は異なった性格の音がころころ入れ替わるような面白さがあり、いつも実際に声で歌う、話すつもりで演奏しています。(同じセクエンツァシリーズに女声のための「セクエンツァⅢ」という作品があるのですが、これのインパクトが強すぎたのかもしれません。)…ちなみに入試で吹いた際は、面白さに寄りすぎたのか審査をしていた先生のお一人に「赤い帽子をかぶった某国民的ゲームのキャラクターみたいな演奏だったね。」と言われました…ベリオ氏が聞いたら怒るかもしれません。

 もう1曲は武満徹の遺作「エア」。

 めまぐるしく性格が変わる「セクエンツァ」とは一転、こちらは基本的に穏やかな独特の響きがする曲です。アルトフルートとギターのための「海へ」と同じモチーフが使われており雰囲気はこちらとよく似ています。
 作曲家の最晩年の作品は、どことなく死を連想させるような儚さの残る作品が多いように思いますが(ベルクの「ヴァイオリン協奏曲」やモーツァルトの「レクイエム」などは特に顕著ですね)、この曲もどこまでも透き通るような美しさがあり、演奏するたび心が洗われるような思いがします。
 さて最後に、2021年は武満の没後25年、「エア」の初演からも25年、そしてこの曲を献呈された名フルート奏者オーレル・ニコレの没後5年となる年でもあります。
 ニコレ氏が亡くなった年に追悼演奏をする機会がありましたが、またこのような節目の年にこの曲を演奏出来る事を大変嬉しく思います。

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当公演のチケット発売は12月5日です。皆様のご来場、お待ちしております!

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