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等身大の自分で一歩踏み出す


🎤修了生による修了生へのインタビュー

今回は第4期生として自己革新コースへ参加されたデミーザ美香さんに、同じ4期生であるSariとインターン生のかのこがお話を伺いました。

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デミーザ美香(でみーざみか)
大学を卒業してから、IT 企業に就職し、一貫して法人営業に携わってきました。現職では、エンタープライズのお客様を対象として、Data &AIのクラウドソリューション営業チームをリードしております。思いもよらず国際結婚することになりましたが、おかげで変化にとんだ人生を歩むことになりました。寿退社の後、香港・イギリスでの主婦生活、イギリスでの子育てや再就職、日本に帰国して外資系企業への転職を経験し現在に至ります。人生も後半戦にさしかかり、この先のキャリア、人生をどうしようかと悩みながら、MBA に通ったり、社内転部したりといろいろと模索していた中で、 Project MINT に出会い、ようやく何がやりたいのかが見えてきたところです。

■Project MINTに参加したきっかけ

ーみかさんがProject MINTに参加しようと思ったきっかけは何でしょうか?

突然ですけど(笑)私はいま54歳です。
50代になって、この先のキャリアが急に不安になりました。
大手外資系IT 企業で、IT を軸にした社会への貢献をミッションに掲げ、やりがいのある仕事だと思うし、役職にもつかせていただいています。また、会社のカルチャーも素晴らしく、とても優秀な同僚やメンバーからは刺激を得られるすごく恵まれた環境だけど、私自身、いつまでこの仕事を続けることができるのか、会社に貢献できているのか、仕事を楽しめているか?と自分に問いかけると、「自分は何のために仕事してるのかな?」と思ったんです。

ー急にキャリアが不安になったんですね。何かきっかけはあったんですか?

キャリアのことは年齢を重ねて不安になってきました。これまでは、上(必ずしも役職ではない)を目指して頑張ろうという気持ちで頑張ってきたのですが、ある時、この先が見えてしまったような気がして、頭打ちの感覚といいますか、、私と同じくらいの歳の人は大きく3つに分かれると思っているんです。

役員や経営者になる人や、それを目指す人
私と同じように役職についていて、この先どうするか悩んでいる人
出世にはあまり興味がなく、割り切って仕事をしている人

私自身は役員になりたいとかそんな上昇志向はないはずなのに、どんどん出世していく同僚や友人をみていて、不安や焦りがありました。

そんな不安を払拭する意味でも、また自分に自信をつけたいという思いでMBA を受けてみました。

MBA を受けている2 年間は、新しいことをたくさん学んだ新鮮な環境だったし、これまで交わることのなかったような様々な業界の友人もでき、とても刺激的で有意義な期間でした。
仕事をしながらの受講は、本当に大変でしたが思い切って行ってよかったと思っています。
ただ、終わった途端にさらに不安になりました。

明確な目標や目的を持たずに、MBAを受けてしまったことでMBAが終わった後の達成感や次へのステップが見えなくなって、自分は何してるんだろう、と余計に不安になったんだと思います。

その時、たまたまMBAでお世話になった先生(一般社団法人21世紀学び研究所熊平さん)のFacebookでMINTの記事を投稿されていたのを見つけたのですが、そこでインパクトデーのお話が載っていて、とても興味を持ちました。

ーなるほど。なんだか運命的ですね!興味をお持ちになった後はどんな経緯でMINTの受講を決められたのでしょうか?

いや、それは一筋縄では行かなかったんです。(笑)
こういうパーパス、とかキャッチーな言葉を並べているところはたくさんありますし、流行り物というか胡散臭いところも正直多いと個人的には感じていました。最初は正直そこまで参加する気もなかったんですが、TOMOE さんともお話する機会をいただいて、その中でTOMOE さんと私自身の体験を重ねるようになったんです。TOMOE さんと私の体験ってすごく似てる部分があって、親近感も持てたし、人の期待に応えることが自分の使命みたいな
ところとか、自由にやりなさいって支えてくれたおばあさまの話とか。
よさそうだと思ったけど、金額も決して安くないし、仕事もある中で3ヶ月という短くもない期間を費やすことへの躊躇いは正直、まだありました。

ーためらいの中で参加を決心されたのはなぜでしょうか?

決心できたのは、TOMOEさんが「やるならスッキリして2022年を迎えませんか?」と言ってくれたことと、MINT修了生の0期生のタルさん、3期生のジョーさんとお話ししたことが大きかったです。みなさん本当に素敵で、素晴らしいコミュニティだと思いましたし、私もここに属したいと思ったことが参加のきっかけです。


■MINTで学びたかったこと

ー参加を決心されるまでにも色々あったんですね。
MINTに期待してたこと、学びたいと思ったことはなんでしょうか?

私は学びたいというより目的を見つけたい!の方が強かったと思います。
自分が何者で何をしたいと思っているのかを探すこと、とでも言いますか、
次の一歩を踏み出したいという気持ちが強く、学ぶよりも探しているものを見つけたかったという感覚です。

ー自分が何者なのか?と考えたり、色々と不安や焦りがあった中で、みかさんはなぜMINTに入ったのでしょうか?

自分だけで考えても、気がつくと軸がずれてしまうことが多いんです。MINTなら絶対見つかるという確信はありませんでしたが、TOMOEさんや修了生の方とお話して、見つかるかもしれないと感じて決めました。

■参加してみて

ー実際MINTに参加されてどうでしたか?

最初の3週間のMind Hackはとてもインパクトがありました。
初回で自分の人生について写真をみながら、グループで共有するワークがあったんですが、その日初めて、しかもオンラインで会った同期に話していくうちに気づけば大号泣でした。

ー確かにみかさん、最初同じグループで自分の生い立ちの話しながら泣いてらっしゃったこと、すごく覚えてます!!

泣きましたね〜(笑)

ーMind Hackやってみて、どうでしたか?

Mind Hackでは自分を深堀りするだけではなく、コミュニティやグループワークを通して、いろんな人の考えを得ることができました。自分の職場や仕事で関わる人たちは、自然と同じような価値観や考え方をするようになっていることが多いように感じます。全く関係ない人たち、しかも、今まで関わったことのない人だからこそ、自分をさらけだせたということも正直あったと思います。4期生との対話で気づいたこと・もらったポジティブなエネルギーは本当にたくさんあったし、影響力も大きかったんです。

一緒に伴走してくれたコーチの存在も大きかったです。
もともと、私は自己肯定感が低く、 Mind Hack が始まってからインパクデーに向かう時までずっと、とにかくコーチと一緒に自己肯定感との格闘でした。週1回のコーチとの対話が、自信のなくなった私を自己肯定感を持てる場所に戻れるよう、ちゃんと正してくれていたように感じます。「みかさん、またそこに戻ってるー!」って。

自分で自分自身をちゃんと認めてあげられるようになったり、自分を否定するような思考の癖を矯正してくれたので、10 週間通して、すごく大きな存在でした。

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(インタビューの様子)


■変化したこと

ーMINTでの10週間を経験して、ご自身に変化などはありましたか?

前の自分なら絶対チャレンジできなかったのではないかと思うことにチャレンジしています。
今度転職するのですが、それも一つです。やりたかったことはこれだ、と思った瞬間に、自分からポジションにアプライしてました。また、インパクトデーで私の対話セッションへご参加いただいた㈱サインコサインの加来さんが開催されている人間理念神社へ参加して、、思い切って自分から加来さんへ会いに行き、色々と話す機会が持てるように行動したりしました。

また、友人がやっている島根のクラウドファンディングのプロジェクトに参加したり、自分から一歩踏み出すことで行動範囲が広がった気がします

ーそれはすごい変化ですね!インパクトデー終わってから、「私転職するわ!」って目がキラキラしてたみかさんが本当に素敵でした!私もとても刺激を受けました。

ありがとうございます!
自分自身で行動に移すことが自然に無理なくできるようになりました

それは内省を深めた結果、自己肯定感をあげることができてチャレンジすることが怖くなくなってきたからだと感じています。周りからどうみられているかを常に気にしすぎて社会適合していた私にとっては、大きな変化だと思います。ありのままの自分を受け入れること、自分を否定しない、失敗を恐れないということをMINTで学んで、ずっと抱えていた重しがとれた感じがしています。

フットワークが軽くなって、自分の興味を持つ範囲も広くなりました。それは自分のやりたいことや自分の価値観を、内省して掘り起こすことをMINTで学んだからだと思います。自分のやりたいこと・好きなことがすごくクリアになったし、やらなくていいことをはっきり認識することができるようになりました。

ーやりたいこととか好きなことっていうのは、元々やりたかったけど踏み出せなかったんでしょうか?それとも興味ない感じでしたか?

それこそ、クラウドファンドのプロジェクトは巻き込まれた感じでした。友人に頼まれて始めたことでしたし、当初はそこまで主体的に参加してなかったんです。友人が地域活性化に協力してくださった方をアンバサダーにして、その方々に報酬を出す仕組みを作りたがっていたのですが、自分には荷が重いな、と思っていました。
でもMINTのインパクトデーの準備をしていた時に、主体的に関わらないと物事の本質までたどり着かないということに気付いてからは、自分から主体的にしっかり関わろうと決めたんです。

元々仲間たちと何かを成し遂げたい思いはあったので、そう決めて一歩を深く踏み出したら、まったく違う世界が見えました。

ー素敵ですね。そういえば、先程お話いただいた加来さんとお話してどんなパーパスができたんでしょうか?

人間理念神社で、加来さんに作ってもらった理念は

「自分の信念を自信に変えて、新しく選択して行動するきっかけをつくる」

です。

ー今のみかさんにピッタリですね〜!!

MINT でも、言葉にしたり、行動を起こすことで自分の元々の思いが確信や信念に変わることを体験できました

今回のインタビューもそうですが、最初はパーパスとか準備して話しているんですが、話していくうちにどんどん自分の中で暗示がかかるというか、自分の言葉で話すことで自分の中に刷り込まれていくような感覚を味わっています。

そういえば、インパクトデーの準備は大変でした〜。久しぶりに徹夜とかしました(笑)
でも、すごく楽しかったですし、自分の想いを言語化して行動に移すことの大切さを実感しました。

MINTでもいろんな形で自分を掘り下げるんです。最初数回やっただけではグラグラするんですが、何回も繰り返すうちに確信に変わる瞬間があって、そうすると、ポジティブなサイクルが周っていくんです。
今一歩を踏み出せずにいる人にこの体験をぜひ共有したいです!

ーこれで大丈夫かな?とか不安もあったと先程おっしゃっていましたが、今はご自身の選択に不安はないですか?

正直、不安もあります。
今回の転職に関しては、全然違う業界になりますし、知り合いも1人もいないところです。そもそも転職も18年ぶりですし、環境を変えることの怖さはあります。
でも、もし失敗したとしてもそれはその時。今回の転職はいくべき縁やチャンスがあって、その一連の流れで決まったと思っています。だから身を任せていいかな、と思っています。もちろん今でもアップダウンはあるので、その時はコーチに話すと楽になります。

今、はっきりと認識していることは、私はずっと自分自身をみてこなかったんだなということです。期待に応えることが自分のやりたいことだ、と自分の中ですり替えてしまっていました。MINT の黒川公晴さんの授業でやった、社会適合のパラダイム、まさにそれだけで生きてきていました。私自身、長女ということもあり、自分の置かれた環境にとても影響されてきたという、一種の呪いみたいなものですね。
時々、ふと不安になるんです。私自身空っぽな気がして、気を抜くと自分が元いた場所に戻ってしまう気がして。

■MINTで学んだことを活かし、目指す先は

ー今回のMINTでの学びや経験をどう活かしていくか、何か考えている事はありますか?

私が自分で作ったパーパスは、「縁を紡ぎ、温もりを伝播する」です。

人の期待に応えること自体は自分でやっていて楽しかったですが、人の役に立てたと実感が持てたのは自分がHUB になって人と人を繋げることだったり、私との関係性で安心感を感じてもらえたり、勇気を与えることができた時でした。なので、このパーパスに辿り着きました。

今の自分がいるのは、これまでたくさんの人に支えてもらってきたからだと感じています。今度は自分が還元していけたらいいなと思っています。

これは、インパクトデーの私のテーマにも通ずるところがあるのですが、日本企業に勤めている人からは「54歳からチャレンジするの?」って言われます。

でも逆に私は、「このまま我慢していいの?」って思っています。
リスクを取ってでも一歩を踏み出さないことには周りの世界も広がらないのではないでしょうか。勇気を持って、一歩踏み出したら世界は変わるのに、って思います。何をするにも自分の気持ちの持ち方次第なんだな、と実感しながらも、私も一歩踏み出せなかった経験があるので、誰かが一歩踏み出す後押しができたらと考えています。

また、私自身50代なのでミドルエイジのキャリアにフォーカスしてきましたが、若い世代にもキャリアの選び方や過ごし方など、経験してきたからこそお伝えできるものもあると思います。チャレンジに年齢は関係ないですし、何より自分が幸せに働けることが大事ですよね。

ー幸せに働く、は刺さるワードですね。

確かに…仕事だからしんどいもの、我慢するものっていう考えは私もありますね。

仕事だから、と我慢しすぎるのはよくないと最近は思うようになりました。
我慢しているとモチベーションは湧かないし、パフォーマンスも落ちますよね。モチベーションって、働くうえですごく大事なものだと思います。

だからこそ、個人のパーパスと企業パーパスの一致って本当に大事ではないでしょうか。
自分が問題意識を持っていることに主体的に関わっていけば、物事を変えていく力になることが出来ると思います。コロナによって、働くことに対する人々の価値観は変化していると感じています。自分のやりたいことや興味が仕事と結びついていないと主体的に関わることがなかなか難しくなってくるのではないか、働くことの意味づけみたいなものが必要になっていると思います。ただ、今の日本ではまだまだ雇用制度や文化的な問題で、自分の価値観にしたがって自由にチャレンジできるような環境が整っているとは言えません。転職先がHR、タレントソリューションを提供する会社なんですが、そうした環境づくりに何らかの形で貢献したいという思いがあります。

ー日本の企業の体質、いいものもあれば変化させるべきものもありますよね。

今、日本だけではなく、世界的にも経済格差などの格差社会の問題が叫ばれています。
経済格差もさることながら、精神性の格差のようなものも生まれてきているように感じます。これはよりよい人生を歩もうと思って変化やチャレンジをしようとする人というのと、変わらないものだと諦めてそこに留まる人。もちろん現状で十分幸せという人もいらっしゃると思うので、必ずしも変化やチャレンジをしなければならないということではないと思います。
ただ、現状をどう認識して、そこからどう行動するのかということで、その後の人生が大きく変わっていくと感じています。私は、変わりたいと思いました。私はMINT に参加したことで、自分の人生を豊かにしようとチャレンジするのか、ここで我慢しようとするのか、より明確になった気がしています。

MINT のような活動を伝えていくこともしたいです。人が変わるきっかけを作りたいですし、「自分が満足してたらいいじゃん!」って思える人を1人でも多く増やしたいです。自分の転職も少なからず、周りの人に影響を与えている事も実感できたのですが、「自分の信念を自信に変えて、新しく選択して行動するきっかけをつくる」の理念を実践していきたいと強く思っています。

ー大人でも大学生と同じように自分について考える機会がある、ということを改めて知ることができ気が楽になりました。自分がやりたいことが見つかれば、いつでもチャレンジできるんだと思って、今日お話を聞いて勇気づけられました。

ーもっともっと話したい事はありますが…本日はありがとうございました!
みかさん、最後に一言いただけますでしょうか?

私は、いつか自分の息子に、お母さんはずっといろんなことにチャレンジしてたんだな、って思ってもらえたらすごく嬉しいです。物心ついた時からワーキングマザーで寂しい思いもさせていたと思うのですが、それだけの価値があることじゃないと申し訳ないですよね。

いつまでも、楽しんで、チャレンジし続けていくためには、やりたいことをやらないとモチベーションも維持できないでしょうし、パフォーマンスも出ないですよね。パフォーマンスがでないと、評価も下がって、自己肯定感も下がるという悪循環になります。私自身もかつて、負のスパイラルから抜け出せず、自分で自分自身を落としていく、という時期がありました。

だからこそ、自分自身で自分にスポットライトを当てに行く必要があると強く感じています

その点でMINT は本当にすごくいい経験でした。かけがえのないコミュニティに出会えたと思っています。きっかけを作ってくださり、後押ししていただいたTOMOE さん、そして4期生のみんなに感謝しています。


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(インタビューアーの様子)

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