<定期購読マガジン特典映像> 【対談編-第10回】鈴木利男さんとの裏話対談…「日産R35GT-Rの開発-Ⅴ」発表後も何故開発を続けたのか…そしてNÜR24時間レースへの参戦
・・・R35GT-Rは発表後も何故開発を続けたのか・・・
通常であれば「発表発売以降は、次のマイナーチェンジまで開発やイヤーモデル発表はしない」という国産車の通例とは一線を画し、2007年の発表後も毎年開発を続けイヤーモデル発表を続けた日産R35GT-R。
「毎年イヤーモデル発売をしたらお客様はいつ買うか迷われる、ましてや翌年に新しいモデルが出たら買われたお客様が気分を害される」
従来の方式との違いから、社内の営業部門や販売会社などから多くの懸念の声がわたしの元に届きました。
何故そうするのか…私は関係者にその狙いと、目指す姿をオルグして廻りました。それは・・・
私たちR35GT-Rチームの目標は「恒久の価値を持ち続けるクルマ創り」なのだということです。
その実現のために大切な事は「開発を続ける事で、磨き込まれてゆく本物の姿をお客様にお見せして”ブランドとしての信頼”を築く」事でした。
そして、磨き込まれた商品を造りだす為に必須な事は、開発チームが「お客様の為に、開発者(人)として商品に対するプライドと使命感、そして技術力に磨きを掛ける」ことでした。
NÜR北コースでの過酷なインダストリープール(メーカー合同開発実験)では、ロールスロイスやメルセデスはすでにそれを貫いていました。
・・・Nur24時間レースへの参戦・・・
毎年の開発を進める中で、開発者一人一人に更なる磨き込みを掛ける為に試練の場として選んだのは、プロのレースチームに委託するのではなく、開発テストの一環として “R35GT-R開発チームメンバーだけでのNÜR24時間レースへの参戦”でした。
この参戦をきっかけに、開発チームメンバーの商品開発にかける想いや自身の役割に対する意識、そしてチームワークも飛躍的に向上し、理想としていた開発チームの姿に近づいていきました…
ここから先は動画でさらに詳しくお届けします。
レーシングドライバーとして世界で結果を残し、開発ドライバーとしてR35GT-Rの超高性能を育て、現在は株式会社ノルドリンクの代表取締役として活動している、多くのスーパーカーファンが憧れる鈴木利男さんとの裏話対談シリーズです。
鈴木利男さんとの話は真実と同時に内容も豊富な為、編集なしのノーカット版でお届けしたいと思います。
今後も下記の様な内容の配信を予定しています。ご期待ください。
・ドイツ人の運転とクルマ、そして海外イベントでのエピソードや反響
・台湾自動車開発メーカーHAITECとの開発とその文化の違いに戸惑う日々
・鈴木利男と水野和敏のこれからのクルマに言いたい放題(含むEV化)
ここから先は
水野和敏と”愉しいクルマライフ”や”未来への思考”を創ろうⅡ
たった2年半の短い時間と通常の半分以下の”人、モノ、金”で、ポルシェを凌ぐ世界ブランド日産GT-Rを創り上げ、’90年代には” Gr-Cメ…
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