企画とは何か

【ベンチャープロジェクト】企画とは何か?

企画の立ち位置

企画は、ベンチャープロジェクトの一番最初に位置するものです。

企画範囲

企画で考えること

企画とは、ものごとを始めるに当たって、内容を整理し、妥当性や有用性(やることによってどんな意味があるのか?誰がどんな風に嬉しいのか?)を確認し、共有する行為です。企画では、次の7個の観点について考えます。

背景と目的

なぜやりたいのか?の視点
目的・・・ ベンチャープロジェクトを通して目指したい状態や事柄のこと。
背景・・・「目的」が出てきた理由を説明する項目。なぜこの目的にしているのかを説明するためのもの。この項目は本人にとっては自明ですが、他者に説明する際には無いとわかりにくいものになります。
キーワード:Why、(What)

目標

このプロジェクトでは、何を目指すのか?(どこまでやるのか)
目的に向けた中間的な過程、指標(達成度合い)、手段を表すもの。
キーワード:What

手段

どのように実施するのか?目的を達成するための方法(手段)、やり方
キーワード:How

予算

いくらかかるか?
企画の段階ではざっくりとした予算感を出すことが重要です。10円や100円の単位を正確に記載することが目的では無く、総額どの規模のプロジェクトになるのか、を把握することが重要です。
この大きさによって、指導者が隊の予算だけでなく、外部からの資金調達(寄付を募るなど)を検討したりできます。
だいたい総予算が、5千未満、1万未満、3万未満、5万未満、10万未満、100万未満、それ以上のどれに該当するのか、を見極めるのがポイントです。
キーワード:How Much

安全(リスク)

どんなリスク(実施を阻害する要因)があるか?安全が担保できない要因は何か?
リスクの無いプロジェクトはありません。必ず実施を阻害する要因があります。天災、天候、他のイベント(部活のスケジュール、親の都合)など自分ではコントロールできない実施を阻害する要因を認識し、それらにどう対処するかを検討します。
特に、高度な野外活動を含むベンチャープロジェクトでは安全に最大限配慮しなければいけません。
キーワード:How Safe、How Risk

メンバー

誰と一緒にやるのか?
1人なのか複数なのか、他団(隊)なのか、自団(隊)だけなのか。
指導者は、他団や隊と連携する場合は、相手先の指導者と連絡を取り、安全に実施できるようスカウトの皆さんをサポートする必要があります。
キーワード:Who

スケジュール

いつやるのか?
「企画」から「報告」までのすべてのステップをどんなスケジュールでやっていくのか、を明確にします。部活、勉強(テスト)のスケジュールと兼ね合いながら、現実可能なスケジュールとなっているか?を検討します。
また、期間に対して「そんな短くできる?」とか「そんな長くかかるのか?」といったツッコミを受けることで想定していなかったこと(抜け漏れ)の確認にも繋がります。
キーワード:When

企画を検討していく流れ

企画の流れ

企画は、制約事項とニーズを入力として、背景・目的・目標を抽出するところから始まります。一番重要なことは、この背景・目的・目標・手段をしっかりと軸として決めていくことです。

目的や目標はどのように導出したら良いかは、別のノートに書き起こしているので、そちらを見てください。

先ほどの7つの観点に加えて「活動」が入っています。これは何かというと、目標だけでは、目標に向かってどう実施していくか?が不透明になるので、目標を具体的にどのようなステップで実現していくかを検討した結果を表します。(目標≒活動になるようなケースもありますし、そうでないケースもあります)詳細は、下記のノートを見てみてください。

活動からスケジュール、予算、リスクについてどう考えるかも、別のノートを見てください。


最後に

7つの観点が整理できて、かつ活動内容が見えてきたら、企画書の作成に入ります。

なんでわざわざ「書」にまとめるの?考えてるんだからいいじゃないと思ってしまう方は、下のノートを読んでみてください。




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