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日本のおもてなし「設え」≒準備

これから年末にかけて色んな集まりに
参加したり、催したりする機会が増え
て来ますがこの「設え」の意識で、参加
したり取組むと何か❓心に残せます。


「モノ」と「コト」の設え


「モノ」と「コト」

日本のおもてなしでは、準備に関わること
総てを「しつらえ」と言い「設え」と書きます。

日常生活の様々な準備もこの意識で取組む
と良いでしょう。

この「設え」は、おもてなしをする側の方が、
接待する客人がその場で目に入るモノから、
見えないものに至るまでの演出や季節の花
セッティングを含む総てを指しています。

日本のおもてなしは目に見える「モノ」と、
目に映らない(バーチャル)気配りや気遣い、
心配りや心遣いと言ったもてなす側の心
とも言える「コト=心・体験」があります。


日本の文化を味わえる茶道や和風旅館、
懐石料理店
などでお客様や大切なVIP、
大切な人と言う方々をお迎えする時は、
心を込めて打ち水をし、盛塩をして清め、
お迎えし接するお部屋や茶室の床の間に、
もてなす相手=客人に合せた季節感や
風情のある掛け軸や装飾品を用意し、
時折々のお花を生けると言った設えを
することが目に見えるおもてなしです。

これも「設え」と言われることの一つです。

一方、
「お客様やもてなす相手
 =客人に愉しみ心から喜んで頂け満足感
 や余韻を感じて頂けるのか」
を考え行うこと、即ち客人をもてなす側
がさり気ない中に、一期一会、諸行無常
の心を以って、あらゆる所まで心尽しの
気遣いや心遣いをする心身の活動が目に
見えない和のおもてなしです。

この目に見えない「設え」の心があって
初めて目に見えるものに反映されます。

また、
見えない「設え」でどれだけもてなす側
=主人の心が総てに表現できるか、と
言うことは和のおもてなしの奥深さです。

この「設え」をする上で最も大切なことは、
もてなす相手に対し見返りや感動、感激、
感銘等々の見返りを求めたり、望んだり
と言うことを意識しないことです。

同時に、何をどの様にしたら、
おもてなしの心がもてなす相手の心に
通うのかを主人が思い巡らすことです。

不思議なもので相手に見返りや感動を
求めたり、望んだりして様々な「設え
をするとリアルに眼に映る「モノ」の中
に目に見えない形として表れます。

即ち、もてなす側の主人は常にもてなす
相手=客人に対する思い遣りや気遣い、
心遣いの気持ち(心)を強く意識しながら、
設え」をすることがとても大切です。
特に、もてなす前の自分自身の心の設え
=心の準備・心構えは欠かせません。

客人をもてなす際の設え(例)

◉事前の設えの活動

1. 何故持て成すのか?
 目的-結果・成果は場合によって思考
2. どんな相手をどの様にもてなすのか?
3. 場所に合った季節感の演出は?

4. 顧客の好みや嗜好の選択は?
5. 相手の情報収集とその方法は?
6. 客人の詳しいプロファイル作成

7. 持て成す手段方法は?
8. その為の条件は?
9. 誰が、何時持て成すのか?

10. シミュレーションの必要性の有無
11. 持て成す際の心得&留意事項とその必要性
12. 持て成す前の最終確認事項

◉実際に持て成す時の活動

1. 観察・察知・洞察の活動と応対と対処
 (空気を読む・態度から推察察知・会話
  から推察察知・行動から推察察知・洞察)

2. 目配り・気配り・心配り(気遣い・心遣い)の活動

3. 表情・目線や目付・嗜好・仕草態度・
 口調・言葉使い・飲食物の召上り方

4. 言葉や会話からの持て成し(想定外含)

5. 提供と受容のバランス(モノとコト)

6. 感動と余韻の創出のために

7. お土産の有無とその内容

8. お見送り時の心得

◉もてなしを終えたの後と後日の活動

1. 持て成しの総括

2. 反省と気づき

3. 後日の連絡と手段(感謝・挨拶・御礼)

4. 得られた情報を顧客データに追加

5. 次回の為に成すべきことは?

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