💖心配と💞心配り

人と繋がる気持ち「心配と心配り」

接客サービスやおもてなし、
人との触合いで大切にされる言葉に、　　　　　　　　
「目配り・気配り・心配り・心遣い・気遣い」
などがあります。

この言葉は全て、
相手を思い遣ることが原点(源)と言えます。

そお客様や相手を人眼力＝心眼とも言える
目配り(≒観察・察知・洞察)から始まります。

この目配り、気配り、心配りは、
古よりおもてなしと思い遣りの
三要素として知られています。

おもてなし・思い遣りの三要素

さて、先年の大震災に見舞われ人々の心が
大きく様変わりしたことがあります。

それは、信頼していたり、愛していたり、
頼ったりしていた人の地震直後の行動により、
その人の自分に対する心の持ち方(心の位置)
が明確に判り、人によっては信望を深め、
ある人は信頼していた人、愛する人に失望し
別離に至ってしまった場合があったことです。

このように大切な人、愛情を抱いていた人
の震災時後の行動によって、人生の転機を
迎えた人も少なくなかったと聞いています。

上記したような事例に於いて、
人に対する意識が明らかにされる
キーワードが「心配」です。
言い換えれば、
自らの大切な人、愛する人を
心から「思い遣る意識・気持ち」です。

人は、
災害や苦難にあった時に本性が現れる
と言うことを多く見聞きし体験しました。

特に災害時は、
自らの「心配」の気持ちを如何に早く相手
に伝えるかが重要なことであると考えます。

また、
この「心配」をする心身の活動は、
常日頃の｢感謝｣｢敬意｣の表現である、
と言っても過言ではないでしょう。

口先だけで如何に｢心配している｣と言っても、
発した本人の実際の行動が成されないために
折角作った友人関係や信頼を無にしてしまった
ことも体験し、見聞きしたことがありました。
このことも感謝の表現の仕方と類似しています。

この｢心配｣に類似した言葉に｢心配り｣が
ありますが｢心配｣と｢心配り｣は、異なる
意味を持つ受止めています。

即ち、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「心配」は自分の心の中に生まれることであり、
「心配り」は相手(他者)に対する心の活動です。

このような意味では、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢優しさ｣と｢思い遣り｣と同様です。

要約すると、
「心配り」「心遣い」「感謝」「思い遣り」　
は相手に対し遣わす(届ける)ことが主であり、
「心配」「優しさ」「感謝・拝謝(有難い)」は
主に夫々の心の中に生まれ感じることです。

📚辞書検索大辞泉の解説。

【心配】
１ 物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと。
　また、その様。気がかり。
２ 気にかけて面倒をみること。世話をすること。

[類似語]として、次のような言葉があります。
≪相手方が≫　
ご心配・ご心労・ご心痛・ご憂慮・
ご懸念・ご案じ・お心懸かり。
＜自分側が＞　
心配しております・心痛しております・
憂慮しております・懸念しております・
案じております・気を揉(も)んでおります
気に病んでます・頭(心)を痛めております
気懸かりに存じます・心懸かりに存じます。

【心配り】
あれこれと気をつかうこと。心づかい。配慮。　　　　　　　　　　　　　　　活用例として「温かい心配り」。