見出し画像

マナーとエチケットの自覚


日常生活上や仕事でも人と人との触れ合いで
当たり前(常識)の基準のズレで様々な弊害が
国政を司る人達やサービス業、人材育成上で
起き夫々の場の人間力に表れています。

その中で日本人として当たり前(常識)である
先ず、人を思う心」が年々薄れているのでは
と感じ取れることが倫理道徳意識(モラル意識)
と平素のマナー・エチケットの行動・行為にも
見られるのは、世界が注目しインバンドに表れ
ている現状は、後々私達の大切な生活環境にも
大きな障害となるのではと危惧しています。

この障害(弊害)は、個人主義で「楽」優先の行動
で生まれるモラル欠如やマナーエチケット無視
日常生活の人口減少に因る海外労働者に対する
差別化意識、来日観光客のオーバーツーリズム
で起きる自己保身の態度や行為等を指します。

そこで、私達の当たり前(常識)意識や態度行為
のあるべき姿「在り方」を改めて考えてみます。

先ず私達の心の原点「和=調和」の心身の活動
マナーとエチケットを取上げました。
数日前に書いた下の記事もその一つです。

マナーとエチケットの違い

長年に渡り、
もてなしやサービス業に携わって
来ましたが人生半ば過ぎに
思い遣りの心」を知得するまでは、
礼儀作法」は心を伴うと理解が出来ず、
他人の眼や外見優先の上辺だけのでした。

相対する人に恰好良く見せたい、
周りの人や女性に好かれたい、
他人の前で恥はかきたくない、
出世したいなど、といったことから、
強い感受性でその形を磨くことだけを
して来てしまい「礼儀」の語彙である、
人の心が係わることなど気にしませんでした。

当然のこと「」に大切な「先心後技
のことなど全く気にしませんでした。

また、
身勝手なプライド=恥かくことを避け
心の内外の意識も一人称視点で考え
主に周りからの眼を強く意識しながら
人付き合いをして来てしまいました。


個人を優先する現代社会では、
古より伝承されている人の目を意識した
日本独自の恥の文化と言われる思考意識
も薄れかけ、スマホ依存、個人の安心安全、
利己的な自己顕示や自己主張、保身・護身
と思われるハラスメントが見られます。

このような体験と人生後半に
先人の教えや書で礼儀について学びの中で
詳しく知り得たことや気付きを書きます。

礼儀作法とマナー

【礼儀作法】は、
道徳の心を形として表わすことです。

他人称のマナーは、目前の相対する人、
周りの人のことを限定して思考する所作
=仕草・振舞いで表す思い遣りの心です。

また、一人称のエチケットは、
人付き合い(コミュニケーション)を円滑に
するための一般社会人の常識的なルール、
技術・所作の心「礼と義」礼儀作法を意味し、
自己の心や意識を主に捉えて使われる場合
が多くあり、形式化された作法とか身嗜み
や仕草=所作を指し示していると考えます。

解り易く解説すると下図のような内容です。

マナーとエチケットの違い

🧡マナーとエチケットどこが違うの?

と、暫く前に研修の場で質問をされました。
この違いは知っているようで知らない様です。

🧡マナーとエチケットの解説

子供の頃に
行儀が良いと言われることが多々ありますが、
大人になると同じことであっても躾やマナー、
エチケットと言う表現をします。

この行儀は、
礼儀作法に適った立ち居振る舞い=所作仕草
また、人として適正なモラル(倫理観)を有し、
弁えて置く他者を気遣う心身の活動=マナー
エチケットを正しく表現することは出来ません。

即ち、
コンプライアンスと同意なモラルの保有
マナーやエチケットの基礎・元点です。

モラルは、
道徳・道義的な・教訓」
などを意味する英語で、
現実生活に即した道徳・倫理・良識
を指して言う時に使われます。

それは
「コンプライアンス・道徳・倫理・良識」
の意で現実社会や実人生に対する態度や
気持ちの在り様を言い人間相互の関係に
於ける法による拘束力を持たない善悪の
判断を伴う個人の持つ感性を言います。

さて、マナーとエチケットの原義は、
共に「礼儀作法」を指す同義語です。

前記しましたがエチケットはフランス語、
「社交上の型」人付き合いを円滑にする
ための常識的なルール・技術・所作であり
それは礼儀作法を意味し、自己の心や意識
を主に捉える一人称で使われる場合が多く、
形式化された作法とか身嗜みや仕草=所作
を指し示しています。

そして、自らをコントロールする意があり、
道徳やコンプライアンスに類似しています。

一方、
マナーは英語で、
態度・礼節・礼儀作法であると言えます。
倫理心思い遣り(愛他心)の意に似てます。

具体的に言えば、
暑い時期に自分の汗や臭いに気を付けたり、
知人や仲間を見かけたら、こちらから進んで
挨拶をするのがエチケットです。

他者と会う場合に自分の汗や臭いに配慮し=
気を付けながら対話したり相手が何らかの
事情で取込んで挨拶をするどころではない
様子を一早く察しその場では黙礼し、後に
キチンと心ある挨拶をするのがマナーです。

マナーは「社交上の心」、
相手に対して自分が取るべき態度・処置です。

このマナーの原義は、
触合う人に対する思い遣りや相手を気遣う
気持ちを言い表しその心(気持ち)を動作や
態度=所作で表したもので、他者を中心に
意識した二、三人称で使われ、対象の人称
は広く限定もされません。

形式化された作法とか仕草と共に、礼、態度
と言った「心」の部分を多く含むと考えます。

それは、正常な人間ならば誰でも持っていて、
その心の根底にあることであると思います。

エチケットを弁え、
相手を喜ばせ相手に尽くすのが
マナーの原点であると共に終着点です。

※字義としては、
行儀、作法、礼儀、態度、様子、仕方、
やり方 、方法、態度、様子、挙動、
風習、習慣、流儀、様式、作風、
種類、手法、習癖などが挙げられます。

マナーとエチケットと清潔感

生活環境、職場を次の5つのS診る。
整理(Seiri)
整頓(Seiton)
清掃(Seisou)
清潔(Seiketu)
躾(Situke)or 習慣

🟦清潔と清潔感の種類

(具体的に答えて下さい)
質問1. 
清潔と清潔感の違いは何でしょうか?
質問2. 
お客様(大切な人)のための清潔とは何でしょうか?
質問3. 
お客様(大切な人)が感じる清潔感は何でしょう?
質問4. 
お店の清潔は
どの様なことを指しますか?
質問5. 
お店が与える清潔感は
どの様なことを指しますか?
質問6. 
貴方自身の清潔は
どの様なことを指しますか?
質問7. 
貴方が与える清潔感は
どの様なことを指しますか?
質問8. 
店から受ける清潔感は
どんな所から感じますか?
質問9. 
人から受ける清潔感は
どんな処から感じますか?
質問10. 
お店の清潔感はどの様に表しますか? 

💓心の清潔感

これは、人柄や行いが真面目で、
嘘やごまかしなどがないことを指し、
誠実さを表わします。
表現するためには、けじめが必要です。 

💙清潔さ

あなたは
トイレの清掃中お客様に使って欲しいのは、
洗ったばかりのトイレですか?
洗っていないトイレですか?

貴方が
トイレの清掃係としてお客様が清掃した
ばかりのトイレに入ったとします。

この時
「せっかく清掃したのばかりなのに」
と考えていたとしたら気持ち良く過ごて
頂きたい思い遣りに欠けているのです。

「清掃したばかりなのに、
 直ぐ人に入られてしまった」
と気持ちの中でぼやきたくなる人は、
清掃をやらされている人です。

本来、清掃は
お客様にキレイなトイレを使って
欲しいと思い遣る心からからするのです。

大切なお客様のためにと言う心
『思い遣る心』でしていれば
どうぞ、こちらの清掃した方
 をお使い下さいませ

と言えるはずです。

【清潔さ】大切な人、お客様へ
『思い遣る心』を伝える《礎》です。

【身嗜み】

お客様に失礼が無いようにすることを
表わす『思い遣る心』の第一歩は身嗜みです。

一般的にこの身嗜みに
先ず最優先されるのが清潔感です。

お店は大切な方と触れ合う場、
飲食物を提供する場ですから、
清潔・衛生・安全の行動は、
安心感の提供に欠かせません。

お店の持つ物質的な清潔感と、
働くスタッフが与え持つ清潔感とが
お客様に安心感を与えます。

接客するスタッフの明るくてスッキリ
とした清潔感のある身嗜みこそが大切です。

また、身嗜みというと表面的な
ことを思い浮かべがちですが、
「心の身嗜み」即ち、内面的な人間性や、
勤務に対する心構えも反映するのです。

身嗜みの目的は、お客様に失礼が無いように
と思う心、お客様と触れ合うために
「目は心の窓」と言われる目の周りの
爽やかな眉にかからない髪型、
お客様のお話をキチンとお聴き(聞き)します
の意を形にした耳を出した髪型、
最近は忘れられている黒子の意味を
表わす黒い髪の色にする。

主はお客様にある事を示すために
こちらの個性を強く出さない
(例えば派手な口紅)自然な姿で接します、
の意を表わす薄めなお化粧など。

また、身嗜みには良し悪しに関らず、
心の健康管理、身体の健康管理が
即座に表れることを自覚して置きましょう。

大切な人、お客様へ『思い遣り』
表わす形の一つが身嗜みなのです。

知っておきたい表現法

📚辞書検索

-出典 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説(以下転載)

礼儀作法の解説

人がその社会生活を円滑に営み、
社会秩序を保つために用いる規範と実践の総体。

礼とは温かい真心の具体的な表出であり、
礼儀とは他との関係において
それを判断・評価・行為の基準とする原則である。

礼儀に基づいて社会的に様式化された
言語的・非言語的表現が作法である。

これらをあわせた礼儀作法の語は、
主として社会の秩序や人間関係を
構築し維持する価値基準および
行動様式の意味で用いられる。

礼儀は、一般に人間に対してのみ
行われるものと思われているが本来は
自己と関わる総ての事物が対象である。

人が外界の事物と係わる時、
それらに向かう敬意や愛情が、
時、場所、場合に応じて言語的・
非言語的に最適化して表出されたものが
作法】であり、神仏をはじめ道具や水、
空気といった無機物など総てが対象となる。
(以上転載終わり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?