Netflix「100まで生きる: ブルーゾーンと健康長寿の秘訣」 

2024/07/26開始

ブルーゾーンという概念を知らなかった。沖縄は世界から見ても、長寿の都市として知られている。

Netflixで四つのエピソードがある。観てみたい。

100まで生きる: ブルーゾーンと健康長寿の秘訣 
2023 | 年齢制限:10+ | 1シーズン | ドキュメンタリー

世界的に注目される「ブルーゾーン」。
100歳以上の割合が多い5つの長寿地域を指すこの言葉は、世界最大の自然科学雑誌『ナショナル・ジオグラフィック』の記者ダン・ビュイトナー氏の著書によって広く知られることとなった。

2008年、全米ビジネス書ベストセラーとなる『The Blue Zones』が刊行。
第1版では4つの長寿地域がピックアップされ、2012年刊行の『The Blue Zones, Second Edition』ではギリシャのイカリア島が新たに追加された。
5つのブルーゾーンが紹介されたこの本は、琉球大学の荒川雅志教授によって翻訳・監修されている。

高城未来研究所「Future Report」Vol.684/Part1


Future report研究員:2000年を境に沖縄は長寿首位から転落しましたね。
つまりブルーゾーンは「かつての」沖縄の姿です。

荒川:長寿ランキングは、今男性が43位で女性が16位です。
統計では首位から転落したけれども、観光はかえって盛んになっています。
なぜ皆さんが沖縄に来られるのかというと、沖縄の先人たちの築いてきた健康的なライフスタイルや自然との共生のあり方といったウィズダムに魅力を感じているのだと思います。
それが本当のブルーゾーンの価値だと思います。
「寿命で一騎打ちする」ということをやめて、「価値の転換をした新しいブルーゾーン沖縄」という考えを市場に投げ込んだら、賛同者が増えて国内で広がっていくのではないかと思います。

Future report研究員:寿命ではなく、別のところで勝負をするということですね。

荒川:25年前から言っていますが、沖縄の本質は絶対に観光ではありません。
島嶼という脆弱性の中で全て完結している循環型経済や社会があって、自然との共生や先人の知恵がありました。
ブルーゾーンの本質はここにあって、最初からツーリズムを目的とはしていません。
沖縄の観光の次のステージを「シン・ブルーゾーン」で。
シンはシンバイオティクスというプロバイオティクス(probiotics)とプレバイオティクス(prebiotics)の組み合わせの言葉で、「一緒に、共生」という意を持ちますが、新しいという意味も込めて「シン ・ブルーゾーン沖縄」を築き上げようと思っています。

Future report研究員:ちょっと話は戻りますが2000年以降、沖縄がその長寿県から脱落しました。原因は何だと先生はお考えですか?

荒川:一つはアメリカナイズをされた食事スタイルです。
実はマックが銀座に誕生した9年前の1963年に、沖縄にファーストフードが上陸しました。
当時沖縄はアメリカの占領下にあったので、歴史上は銀座マックが日本1号店になっています。
本土復帰前からアメリカのドライブインレストラン「A&W」がオープンしていました。

Future report研究員:沖縄の食生活は約10年、日本を先取りしているんですね。

荒川:幼少期にファーストフードの波にさらされた人たちが今中高年になり、健康を害しています。
あとはモータリゼーションです。
沖縄は公共交通機関が発達していないため、一人一台車を持った結果、運動しない社会になりました。
モノレールはできましたが、駅までの距離でも暑いから歩きません。
日本本島の平均よりも、大体1500歩から2000歩程度歩数が少なくなっています。
こういった社会環境要因のせいで寿命が43位まで落ちています。その結果、沖縄の人のプライドまで落とすようなネガティブキャンペーンが貼られています。

高城未来研究所「Future Report」Vol.684/Part1

以上


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