【5月6日に読み始めたい】競馬小説5選
偽りのウイナーズサークル
本城雅人
競馬界の裏側に隠された衝撃の秘密を描いたミステリー小説です。ケンタッキーダービーで本命馬の誘拐未遂事件が起き、日本人調教師の小津海斗が救出に奮闘します。しかし、翌日、日本人騎手の竜見秀行が不審死を遂げます。二つの事件には、優勝馬の出自に関する疑惑が絡んでいました。海斗は、元馬喰の小林と協力して真相を追います。一方、海斗が育てた雑草馬・アカリノマキバオーは、最強馬・キングオベイロンと対決するチャンスを得ます。すべての謎は、東京競馬場で行われるジャパンカップで決着します。
ジョッキーズ・ハイ
島田明宏
著者の競馬ミステリーシリーズの第3弾。地方競馬の騎手である一色純也は、中堅ながらも成績は芳しくありません。彼が所属する北関東競馬で、競走馬から禁止薬物が検出される事件が発生します。純也は恋人の競馬ジャーナリスト、沙耶香とともに事件の真相を探り始めます。しかし、薬物事件は続き、関係者たちは動揺します。そんな中、純也にはかつてない好調の波が訪れますが……。競馬のリアルな描写とミステリーの切れ味が見事に調和した作品です。
風の向こうへ駆け抜けろ
古内一絵
芦原瑞穂は中央競馬でうまくいかなかった女性騎手。地方競馬に行くと緑川厩舎に入ります。そこにはかつてG1を勝った緑川光司や、声が出ない木崎誠らがいます。そして、彼らは心に傷を持つフィッシュアイズと出会い、桜花賞を目指します。2021年にはNHKで、平手友梨奈さん主演でドラマ化もされた物語です。
ザ・ロイヤルファミリー
早見和真
物語では成り上がりの馬主・山王と、彼の秘書・栗栖の20年にわたる軌跡が描かれます。山王は馬主としての栄光を求め、最強の馬・ロイヤルホープを手に入れますが、その夢は絶対王者・メジロマックイーンに阻まれます。しかし、山王の夢は彼の息子や栗栖に受け継がれていきます。競馬界の裏側や人間関係をリアルに描いたエンタメ巨編です。
黄金旅程
馳星周
著者の直木賞受賞第一作。装蹄師の平野敬は北海道の浦河で養老牧場を営んでいます。彼が注目するのは、栗木牧場生産のエゴンウレアという競走馬です。エゴンウレアは実在する名馬ステイゴールドをモデルに描かれており、気性が荒く、プライドも高い馬です。物語はエゴンウレアと関わる人々の夢や挑戦、トラブルや奇跡を描いています。エゴンウレアに人生を託した人々は、2勝馬脱却への奇跡を起こせるのでしょうか？
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