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【感想文】最高の最悪な読後感~「レッドクローバー」(幻冬舎)

なんなんだ、このザラつきは。

途中からはこのザラつきが最後に晴れるのか晴れないのか、いや晴れるはずはない、晴れてほしくないとさえ思いながら読み進めた。こんな読後感の悪さは『白夜行』以来かも。

本作は自分にとってのまさきとしかデビュー作だった。北海道にゆかりのある作家には注目しているし、別の作品も手に取ろうと思わせてくれる。

『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』シリーズ累計40万部突破の著者、最高傑作ミステリ。

まさきとしかが……いよいよ、くる!

家族が毒殺された居間で寛ぎラーメンを啜っていた一人の少女。
彼女が──家族を殺したのではないか。
東京のバーベキュー場でヒ素を使った大量殺人が起こった。記者の勝木は、十数年前に北海道で起こった家族毒殺事件の、ただ一人の生き残りの少女――赤井三葉を思い出す。あの日、薄汚れたゴミ屋敷で一体何があったのか。
「ざまあみろって思ってます」
北海道灰戸町。人々の小さな怒りの炎が、やがて灰色の町を焼き尽くす――。

『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』シリーズ累計40万部突破の著者、最高傑作ミステリ。

Amazon.co.jpより

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