見出し画像

脈々と継承される三条市のモノづくり「株式会社タキザワ」

株式会社タキザワは店舗の内装工事をメインとして、木工家具の製造販売を行っています。

お話を伺ったのは、
「俺はもう来年引退するからいいよぉ」と柔らかな笑顔でお話をしてくれた、二代目の瀧澤藤雄さん。
そして株式会社タキザワの3代目瀧澤大輔さん。

会社を継ぐきっかけ

三代目の大輔さんは現在39歳。
子供の頃から祖父から「お前はあとを継ぐ」と言い聞かせられたので会社を継ぐという事は自分の中でもそうゆう物だと思っていました。
進学は建築や家具とは全く畑違いの道に行きました。
動物が好きなので大学は自分でやりたかった家業とはまるで違う動物トレーナーの大学に進学しました。
今思うと良く父は許してくれたなと思います。

右が三代目の瀧澤大輔さん

大学卒業は東京の内装会社で就職しました。勤めていた会社は経営がうまくいっておらず、廃業となったため、27歳で三条市に戻ってきました。
3代目だとしても、一番下っ端からの業務から作業しました。

東京で仕事していた頃は朝から深夜までの作業、社風も雰囲気も想像を超えており、正直きつかったです。
三条に戻ってからは、実家の仕事はこんなにも楽しいものだったのか!と感じたことを今も忘れません。


会社の強み

会社は創業70年。ショーケースの製造販売が最初の商品です。歴史があるため、都内各企業様との長年の実績があります。
自社の工場には木工製品の加工製造部、塗装工場、組み立て場があり、一連の作業でスピーディーな製品化を可能にしました。

家具の試作はオリジナルの1点物から量産型まで幅広く対応しています。
デザイナーと打合せして、柔軟に短納期対応が可能。
木製品以外は外注し、社内で組み立て、完成品として納品いたします。
お客様は関東の大手内装業者がメインではありますが、新潟県内では店舗内装工事などを受注しています。
遠くは沖縄や北海道の仕事も手掛ることがあります。

整理整頓された工場内

今後の課題

都内のお客様とお付き合いが深くなるにつれて、地元新潟との関係が希薄になってきました。これからは新潟県内のお客様ともう一度お話しできる場を設け、お客様の要望により一点物から製造できるよう、地域に貢献してゆきたいと思っています。

手掛けてきた店舗内装、家具、ショーケース類

苦労した時期はどう対応していましたか?
バブル崩壊後のリーマンショックは売上が半分に落ちた
コロナでは営業や納品など、移動できないのでダメージも深かった。
そこで、店舗内装メインのお客様ではなく、オフィス、ホテルなどにスライドし、関東でお付き合いのある内装業者に相談していました。
大手との取引はあったものの、下請けの一つでしかなかった。そこで大手取引先の様々な部署に声をかけて、販路の幅を広げました。
今までの下請け実績があるので大手企業様も受け入れてくれたのではないかと感じています。

従業員の募集は?

  • 設置先の現場管理業務
    高卒以上。新人でも出来るよう作業を指導します。

  • 設計業務
    図面の制作。デザイナーからの情報や、プログラミング用に図面を起こします。女性のスタッフも対応しているので安心かと思います。

  • 製造
    刃物があったり、塗装で汚れたり、危険は伴うがゼロから指導します。

50名中女性11名
勤務時間0830-1730
週休2日、正月お盆など

従業員インタビュー

同席いただいた内田さんにインタビューをしました。
動画はこちらから

株式会社タキザワのスタッフインタビュー

終わりに

二代目の藤雄さんの進学は家業とは関係ない経済学部。卒業後すぐに実家に戻り、下っ端の作業をやってたそうです。社員になるまで2年もかかったよと。
息子には自由に進学を選ばせたのも先代からの継承です。

ホームページはこちらから

(株)ドッツアンドラインズ

サンクチュアリ株式会社


サポートいただけたら幸いです!ガンバリマス。