【英語学習サービス カオスマップ2024】 英会話、コーチング、アプリ、多様化する英語学習一挙まとめ
こんにちは、プログリット広報担当のMikoです。
かつて、英語学習と言えば英会話レッスンが一般的でしたが、近年コーチング型のサービスが登場したり、直近は生成AIの登場によって安価で高機能な英語学習アプリが次々とリリースされるなど、学習方法は年々多様化し、選択肢は増える一方です。
学習者にとって各サービスの特徴や目的がよくわからない状況になっているのではないかということで、勝手ながら現在の主要な英語学習サービスをカオスマップ(※)にまとめてみました。
英会話レッスン、英語コーチング、英語学習アプリの3カテゴリに分けて、代表的なサービスを全部で53個掲載しています。
(※ 当社独自の観点で、カテゴリ分類、サービス選定を行っております。また、こちらのカオスマップでは、幼児・子供向けサービスは対象外としています。)
本noteでは、近年の英語学習の変遷にも触れながら掲載サービスについてご紹介します。英語学習サービスの現状についてざっくりと理解できる内容になっているかと思いますのでぜひご覧ください。
近年の英語学習について
2010年頃、オンライン英会話が台頭
英語学習多様化の傾向が見られるのは2010年頃からです。ビジネスを取り巻く環境の変化を受け、語学力を必要とする企業や人が増加。2012年の楽天やファーストリテイリングによる英語の社内公用語化などは象徴的な動きであり、日本企業のグローバル化に伴って英語学習の必要性が増していきます。
ビジネスに限らず、訪日外国人観光客の増加や英語教育改革などを受けて4技能を学ぶニーズが拡大したこともあり、英語学習に対する関心は年々高まっていきました。
そういったニーズ拡大に合わせて英語学習方法の多様化は進み、従来、英語学習といえば「教室に通学するタイプの英会話レッスン」がメインでしたが、場所と時間を選ばないこと、教室と比べたときの受講料金の安さが魅力となり「オンライン英会話」が学習法の一つとして確立されていきます。
2016年頃、パーソナルコーチング型の英語教室が急拡大
2015年には、「パーソナルコーチング型の英語教室」が登場。専任のコンサルタントがマンツーマンでサポートし、短期間で英語力を上げるというコンセプトがビジネスパーソンのニーズを汲み取り、2016年ごろから急拡大します。
矢野経済研究所の「2024 語学ビジネス市場の実態と展望」によると、コーチング型の市場規模は年々拡大しており、現在約100億円規模まで成長しています。
教育×テクノロジーのEdTechが広まり始める
パーソナルコーチング型の登場と同じ頃、教育×テクノロジーのEdTechが日本で広まり始めます。2018年、KDDIがイーオンの親会社になるなど、ICT関連業者が英語学習業界に参入するケースもあり、英語学習においてテクノロジーの活用が進んでいきます。
また、企業が従業員の語学力を測る指標としてTOEICを用いるケースが増え、TOEIC対策へのニーズが高まったことから、「スタディサプリENGLISH TOEIC®L&Rテスト対策」のような、試験対策に特化した英語学習アプリも出現します。
野村総合研究所「ITナビゲーター2022年版」によると、EdTech市場は2021年2,500億円を超え、2023年には3,000億円を突破すると予測されました。
2023年、生成AIが英語学習業界に革新をもたらす
コロナ禍を経て、自宅で気軽に利用できるアプリを用いた英語学習も一般的になりましたが、2023年、ChatGPTをはじめとする生成AIの登場によって語学学習が大きく変化しました。OpenAI社が出資するAI英会話アプリ「Speak」が日本でリリースされるなど、AIを活用した英語学習アプリが急増します。
AIの活用により、英会話の添削や発話に対する採点、結果に基づいた次の学習提案など、多彩な機能を搭載した英語学習アプリが増えており、今後大きなゲームチェンジが起こることが予想されます。
こういった変遷を経て、現在多種多様な英語学習サービスが存在しておりますが、ここからはカオスマップ掲載のサービスについて、サービス形態別の特徴や代表的なサービスをご紹介します。
英会話レッスン
英会話教室
教室に通う対面型の英会話レッスンで、講師は主にネイティブです。近年はオンライン授業とのハイブリッド型レッスンを用意しているサービスもあります。特に趣味ニーズにおいて、対面型レッスンの需要は根強いものとなっています。
価格帯:
グループレッスン:月額 1~2万円
マンツーマンレッスン:月額 3~5万円
代表サービス:
オンライン英会話
アプリなどを用いたオンラインでの英会話レッスンです。講師はフィリピン、東欧など多国籍で、プラス料金でネイティブレッスンを実施できるケースが多いです。
価格帯:
月額 7,000〜1,0000円
ネイティブレッスン:月額 15,000〜20,000円
代表サービス:
AI英会話
AI講師との英会話レッスンです。AIであるため、いつでも予約なしで実施でき、その他の英会話サービスと比較して安価です。
価格帯:
月額 2,000~4,000円
代表サービス:
英語コーチング
専任のコンサルタントがマンツーマンで英語学習をサポートするサービスです。個別最適化されたカリキュラムとコンサルタントによる継続サポートで、短期での英語力向上が期待できます。受講料は1ヶ月あたり10〜20万円と高額ですが、海外出張や駐在などを控えたビジネスパーソンを中心に人気があります。
価格帯:
月額 10~20万円
代表サービス:
英語学習アプリ
ライトな機能の無料版と多機能を利用できる有料版を兼ね備えているアプリが多いですが、機能や料金は多種多様です。趣味ニーズだけでなく、本気で英語学習をしたい層向けのものも増えており、中には、月額1~2万円のアプリもあります。
価格帯:
無料〜2万円
総合学習
単語、スピーキング、リスニング、リーディングなど、1つで幅広いトレーニングに対応した総合英語学習アプリ
代表サービス:
一回5分程度のレッスンの中で4技能をバランスよく練習できる。英語をゲーム感覚で学ぶことが可能。
ネイティブが使うリアルな表現を動画で学び、学んだことをクイズで復習できる。
ラジオで放送中の語学講座を聞くことができ、単語学習も実施できる。
動画学習で単語のインプットや発音矯正ができ、オンライン英会話レッスンも実施可能。
AIにより自動生成される学習カリキュラムに沿って、先生の指導を受けながら英語学習できる。
「キクタン」などアルクの人気書籍600冊以上を使って、クイズ機能などで復習しながら英語学習できる。
人気の映画、ドラマなどの教材を用いて、豊富なトレーニングを実施できる。
リスニング
リスニング力を鍛える英語学習アプリ
代表サービス:
YouTube動画を用いてリスニング学習できる。AIによる発音分析やワンタップでの単語検索など機能も充実。
ドラマや映画を見ながらリスニング学習できる。ネイティブの解説付きでリアルな英語表現に触れられる。
毎日配信されるニュースなどの最新情報で、英語を聞き流しできる。
ネイティブスピーカーの短い会話音声を使ってリスニング学習できる。
聞き取った音声をそのまま書き取る「ディクテーション」を用いたリスニング学習ができる。
音声を数語遅れてそっくりそのまま発話する「シャドーイング」を用いたリスニング学習ができる。
スピーキング
スピーキング力を鍛える英語学習アプリ
代表サービス:
英会話でよく使う72の定番表現を、会話例とワンポイント解説で学習できる。
日本語に対応する英語をぱっと浮かべて発話するクイックレスポンス型トレーニングで、英語を瞬発的に話す力を鍛えることができる。
チャンク(2~8語程度の塊)で英語を認識し話すトレーニングにより、自然な英語の流れやリズムを習得することができる。
インプットとアウトプットのトレーニングを繰り返すことで、スピーキングの瞬発力と表現の幅を鍛えることができる。
リーディング
リーディング力を鍛える英語学習アプリ
代表サービス:
毎日ニュースを読むことで、英語の読解力を鍛えることができる。使用される単語によって3段階のレベルを選択可能。
国内外の短い英文ニュースを読むことで、英語の読解力を鍛えることができる。英語の解説とニュースの解説、ネイティブスピーカーによる音声付き。
ライティング
ライティング力を鍛える英語学習アプリ
代表サービス:
自分の英作文に対して外国人講師から添削を受け取ることができる。さらに、その英文を使ってスピーキングレッスンを実施可能。
世界中で活躍する翻訳家や通訳・教員・校正者などの英語教育のプロフェッショナルから、24時間オンライン英文添削を受け取ることができる。
単語
単語量を増やす英語学習アプリ
代表サービス:
大学受験や英語資格試験など豊富なラインナップから学習コースを選択でき、ゲーム感覚で楽しく英単語学習できる。
会話で使える実践的な語彙をインプットできる。反復アルゴリズムのメソッドにより、学習した語彙を適切なインターバルで復習できる。
発音
正しい発音を身につける英語学習アプリ
代表サービス:
発音を採点し改善案を提案してくれる発音矯正機能で、ゲームのように楽しみながら発音矯正できる。
お手本音声や発音解説を使って、正しい発音を練習することができる。
お手本と自身の発音の録音を聞き比べながら発音矯正できる。自分の発音は、どこをどんな風に発音したか視覚的に明示して採点される。
試験
TOEIC®L&R、英検など英語試験対策を目的にした英語学習アプリ
代表サービス:
豊富な演習問題と分かりやすい対策授業でTOEIC L&R対策が可能。1回3分のスキマ時間で学習できる。
最新傾向を反映した演習問題と動画講義でTOEIC L&R対策が可能。AIがTOEICスコアを診断し、必要な学習をレコメンドする。
英検、TOEIC、TOEFL、TEAP、IELTSなどに対応した200冊以上の英語資格試験対策書を搭載しており、単語、リスニング、スピーキングなどの学習ができる。
英検2級・英検準2級・英検3級、4級、5級の対策が可能。全1,181問の短文空所補充、会話空所補充問題などを収録している。
英検2級・英検準2級・英検3級の対策が可能。文法、読解、リスニング、英作文、二次試験/面接など、全ての出題形式に対応している。
TOEIC L&Rテスト対策が可能。リスニング、リーディングの問題集に加えて、ターゲットスコア別の英単語問題も収録している。
終わりに
「英語学習」と一口に言っても、多様なニーズに応えるサービスが存在します。この記事が、自分の目的や課題に合った学習サービスを見つける上で参考になれば幸いです。
当社についても、英語コーチングサービス「プログリット」のみならず、リスニング特化の「シャドテン」、スピーキング特化の「スピフル」、AI英会話「ディアトーク」といったサブスクサービスの展開を進めております。今後も英語学習のプラットフォームとして、価格、年齢問わず全方位的にサービスを展開していき、英語学習者のあらゆるニーズに応えていきたいと思っています!
今回ご紹介したカオスマップについては、当社独自の観点で、カテゴリ分類、サービス選定を行っております。
サービス紹介については公開情報を元に記載しておりますが、事実と異なる点等がございましたら下記までお問い合わせくださいませ。
また、各ロゴマークの著作権は、それぞれの企業に帰属します。ロゴの掲載に問題がある場合にも、下記までご連絡をいただけますと幸いです。
参考:矢野経済研究所「語学ビジネス徹底調査レポート」(2017~2023年版)、「2024 語学ビジネス市場の実態と展望」
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