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WEBライターで生活は可能?元専業ライターが収入アップ術と共に解説

Webライターとして働くことに興味がある人が必ず気にするのが、ライターとして生活をすることはできるのかという点です。

正直な話になりますが、生活できるかできないかはその人次第ということがあるので何とも言えないのが実情です。

しかし、Webライターの平均年収や見込める収入についてはある程度データが出ているので客観的に判断出来ます

そこで今回は専業のWebライター歴が2年ある私がWebライターとして生活することは可能であるのか、という点を客観的なデータと自身の経験をベースにご紹介していこうと思います。

最後まで目を通せばライティングを仕事にして生活する際の注意点に加えてWebライターが効率的に収入を上げる方法まで分かります。是非最後までお付き合いください。


そもそもライティングだけで生活は可能なのか?

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まだ最初に結論からご紹介しますとWebライターとして生活することははっきり言って可能です。

なぜなら現在の日本にはライティング一本で生計を立てている人は少なくないためです。それに私自身も2年間ライティング一本で生きてきたという経験があるためです。


専業のWebライターの年収

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次に専業のWebライターの年収を参考値としてご紹介します。


・一般的なライターの平均年収
まだはじめにフリーランス白書で出ている専業のWebライターの平均年収は370万円となっております。

370万円というのは月収に換算すると31万円なので正直な話、生活はできます。

しかし370万円という金額はあくまでフリーのライターの年収の平均値である点を押さえる必要があります。

平均値である以上、一部の高収入のWebライターが大きく平均値を上げている事が十分に考えられます。

そのため、一般的なWebライターの年収は370万円以下である、と考えた方が良いでしょう。おそらく300万円~250万円が普通の専業のWebライターの収入の目安だと思います。

少し論点がずれましたが、Webライターの平均的な年収と言われている金額を稼げれば生活は不可能ではないのはデータでも明らかです。


・私のケース
Webライターとして生活できるかどうかを判断するためにはごく普通のWebライターの暮らしぶりを知っておくことは欠かせません。

そこでここからは2年間専業のWebライターとして働いた経験がある私の専業ライター時代の月の収支の一例をご紹介します。あなたがWebライター生活を送る際の参考になるのでぜひご覧ください。

手取り月収=17万円
家賃=5万円
水道光熱費=8000円
国民年金=8000円(減額申請により)
健康保険料=1万6000円
スマホ代(Ymobile)=3,300円
Wimax代=3,600円
食費=2万円
交遊費=5000円
その他雑費=6000円
勉強代=20000円
突発的な支出:8,000円
収支=+22,100円

上記のような生活ぶりで2年ほど生活しておりました。正直、暮らしぶりには全く余裕はありませんでしたが、なんとか生きていくことが出来ておりました


2年間やってみた時の本音

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先程私の専業ライター時代の収支の一例をご紹介しましたので次は2年間の専業のWebライターをやってみての率直な感想をご紹介します。


・一人暮らしなら問題ない

まずはっきりと言いますがWebライターとしての生活はあなた一人が生きていくのでしたらなんとかなります。

なぜなら、東京都内であろうと手取りで14万円ほどあれば生きていくことは不可能ではないからです。実際、正社員でも初任給が手取り14万円なんて会社は少なくない位ですしね。

参考までに手取りで14万円を稼ぐためにはおおよそ18万円程度の収入を得る必要があります。

仮にあなたの文字単価が1.2円だった場合は1か月当たり15万文字を記述すれば18万円になります。

月15万字という文字数は30日換算の場合は1日あたり5,000文字書けば事足ります。1日5,000文字の執筆ならなんとかなりそうではないでしょうか?

なので一人で生きていくのでしたらWebライターとして生活するのは何も問題はありません。


・家族を養うのは厳しい

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次に一人暮らしではなくて家族の生活を支えるという点について考えています。

あくまで私の経験での話になりますが、普通のWebライターがライティングの報酬だけで家族の生活まで支えるのは相当厳しいと思います。

なぜなら、配偶者と子供がいる場合は単身家庭と比べると毎月必要になるお金が倍近くになるためです。

当たり前ですよね。家族で暮らす場合は一人暮らしでは問題がない狭い家で住むのは難しいので家賃は上がります。それに光熱費や食費は当然倍近くかかります。

一方でライターの平均年収は先ほどもご紹介しましたよ370万円です。370万円という年収で家族全員の生活を支えるのは決して簡単ではありません。

もちろん、配偶者に働いてもらうなんてことがあればなんとかなるかもしれません。しかし、自分一人の収入で家族全員の生活を支えるのは厳しいと思った方が良いでしょう。

ちなみに私が専業のWeb ライターとして働いていた時には、Webライターとして生きていくとなると一生結婚できないと感じました。流石に天涯孤独は避けたいと思ったのでライターを辞める必要性を感じておりました


本気でライティング生活をする際の注意点

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これまでの話を通してWeb ライターとして生活をすることの実態はなんとなくわかったと思います。

そこで次は実態を理解した上でもWebライターとして生活をすることを考えるのでしたら押さえておきたい注意点をご紹介しておきます。


・最初は案件を獲得するのも苦戦する

またはじめに取り上げるのが、Webライター生活を始めたばかりの頃は案件を獲得する事自体に苦労する点。

なぜなら今日ではWebライターの数が増えており、単価が安すぎる案件ではない限りは複数のライターの間で案件の取り合いになるためです。

そして案件の募集をする企業側はライターの経歴を確認し、経験と実力がありそうな人に優先的に仕事を振ろうとします。

そのため、Webライター生活を始めたばかりでライターとしての実績がまだまだの時は案件に応募しても採用されない事も起こりえます。

・最初は文字単価1円を切る事が多い

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加えて多くの高単価なライティング案件は募集時にライティング歴やWebライターとしての実績がある人向けの案件になっております。

そのためライティング経験がない場合は低いライティングに挑戦するしかないという実情があります。

私自身の経験を込めての話になりますが、初心者のWebライターは文字単価1円の案件が取れればかなりラッキーです。

なぜなら、通常初心者でも受けられるライティング案件は文字単価が0.5円程度だったりすることが多いからです。

高単価の案件の受注が難しい以上、生活に必要なお金を稼ぐためには大量の文字を書かなければいけないという悲惨な状況が待ち受けます。


・会社員時代よりも稼げている人は一部
会社員を辞めてWeb ライターとして生活をしている人は少なくありませんが、会社員時代の年収を稼げてる人は決して多くはありません。

例えば管理人の場合は、専業の Webライター生活をする前は年収400万円程度の IT系の企業で働いてました。

一方で、私が会社員を辞めてWebライターとして生活を始めた時には初年度の年収は200万円を切っておりました

そのため年収ベースで見ればサラリーマン時代の半分になったのが実態でした。当時の生活はかなり苦しかったですし、毎月貯金が目減りしていく現実に胃が痛くなっていました。

何も今の話は私だけの話ではなくて、平均年収でも明確なデータがあります。

というのもライターの平均年収は370万円ですが、転職サイトDUDAによると会社員の平均年収は403万円なので普通のサラリーマンの方が実は所得は良いのです。

生活できるかできないかとはやや離れますが、Webライターになれば大抵の人はサラリーマン時代よりも所得が減る可能性が高いです。そのため、ライター生活を目指すのなら生活水準を落とす覚悟が求められます

・兼業ライターとして貯金をためるべき

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脱サラして専業のWebライターとして生活をするのはかなり苦しいことはよく分かったと思います。

そのためライターとして生活をして行くことを夢見ているのでしたらまずは会社員と並行して兼業ライターとして働いて一定の貯金を作ることをおすすめします。ちなみに1つの目安の貯金額は100万円です。

100万円程の貯金があれば、ライター生活を始めてから案件がなかなか取れなかったとしても数ヶ月〜半年ぐらいは生活費に困ることはないはずです。

私自身貯金がほぼゼロの状態から専業ライターとしての生活を始めたので本当に苦しかったです。

Webライター生活を始めても最初は安定して案件を獲得できる保証はありません。そのため、一定期間案件が取れずに無収入であっても生きていけるだけの余裕があることは非常に大きなアドバンテージになります。

・楽な働き方ではない点は押さえよう
自由に憧れてWebライターとして生活することを夢見る人はいますが、ライター生活は決して自由ではありません。

なぜなら、Webライターにはサラリーマンのような有給もないですし毎月振り込まれる安定した収入もないためです。

それに契約形態も業務委託契約であるケースがほとんどなので仕事がなくなることもあります。

常に仕事がなくなるリスクを抱えつつ、自分が倒れた時には失業保険ももらえないのは決して楽な生活ではありません。それに何かあれば会社に守られている会社員と比べると保証もないのでかなりしんどいです。

確かにWebライターには場所や時間にとらわれずに働けるという自由があるります。しかし、Webライターとして生活をする生き方は決して楽ではないことは押さえておきましょう。

・文字単価の働き方では収入に限界がある

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Webライターとして生活をしていく際に絶対に心がけておきたいのが文字単価という報酬体系の限界です。はっきり言いますが、文字単価の世界で生きていくと収入の限界が見えてきます。

なぜなら、よほどの高速ダイビングができる人ではない限りは1時間あたりに書ける文字数はせいぜい1,500字ぐらいだからです。

それにずっとタイピングをすると指も痛くなるので1,500文字のタイピングができるのは1日あたり8時間が限界です。

つまり一日の上限の記述文字数は1,500(文字)×8時間で算出される12,000文字になります

算出された12,000文字にあなたの文字単価を掛け合わせれば自ずと日給が決まってしまいます。

改めての話になりますが、1日あたりに書きあげられる文字数を大きく増やすのは厳しいです。そのため、文字単価をあげるのが厳しくなった時点で1日あたりに稼げる金額に頭打ちが来ます。

加えて文字単価を上げると仕事が取れなくなるリスクもあるので、文字単価を上げるのは簡単ではない点も押さえましょう。

効果的に収入を上げる方法

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次にWebライターが効果的に収入上げる方法についてWebライターとして2年間生活した経験を持つ私がご紹介します


・単価を上げる

最初に取り上げるのは文字単価を上げるということです。当たり前ですが、文字単価が今までの倍になれば仕事量を増やさずに年収を倍にすることができます。

例えば文字単価が1円のあなたが毎日1万文字を書いた場合、1日あたりの稼ぎは1万円です。

しかしあなたのライターとしての実績が積み重なり、文字単価を2円にまで上げる事ができればどうでしょうか?当然、同じ1万文字を書きあげれば日給は2万円になります。(1万文字×2円より)

つまり、Webライターが年収を上げるためには文字単価をあげることが最も手っ取り早いのです。


・業務効率を上げて仕事数を増やす

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二つ目にご紹介するおすすめの収入アップの方法は業務効率を上げることです。

特にポイントになるのが文章を書く以外の業務効率を上げることです。

基本的には Webライターの収入は書いた文字数に応じて支払われます。そして文字を書くことに繋がらないリサーチ業務をはじめとしたライティング外の業務に関してお金が基本的には支払われません。

そのため、ライティング業務以外の業務を効率的に行い、文字を書く業務に回せる時間を増やす事は年収アップに繋がります。業務効率の改善の重要性が身に沁みますよね。

効率の改善の一例としてはパソコンのモニターを買い、リサーチの業務を効率的に行うなんてことがあります。

他にも文字を打ちやすいキーボードを買い、1時間あたりに叩ける文字数を増やすのも一つの手です。

上記のようなことを一日あたりに書ける文字数を増やせば自ずと所得は増えます。そのため、業務効率の改善には全力で取り組む事をおすすめします。


・スキルを上げて高単価案件に挑戦する
3つ目にご紹介するのはスキル上げてより高い単価の案件に挑戦することです。

実はライティングの仕事はライティングの種類に応じて相場が大きく異なるという実情があります。

例えば通常のブログ記事の場合は1記事あたり5000円から1万5000円ぐらいのレンジに落ち着きます。

一方でランディングページのシナリオを作成する業務に関しては相場が5万円から20万円のレンジになっております。

つまりコピーライティングなどを学んでランディングページのシナリオを作れるようになればおのずと単価が上がります。

スキルアップは大変かもしれませんが、新しいスキルを学んでより高い単価の案件に着手すれば収入は上がります。そのため、生活水準を上げたいのでしたら是非ともスキルアップに取り組みましょう。


・直接取引をして交渉をする

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最後に取り上げるのはクラウドソーシングを卒業することです。

実は多くのクラウドソーシングでは手数料が取られます。そのため、クラウドソーシングを介さずに直接企業と取引をすることができれば手数料分の収入が増えます。

それに企業と直接取引を行えば継続的に案件をもらえる関係も築きやすいです。そのため、本来であれば案件を探すのに費やした時間をライティングの時間に回すことができます。

ライターの年収は書いた文字数によって決まる以上、ライティングの時間に回せる時間が増えるのは嬉しいですよね。

大変便利なクラウドソーシングですが、利用を止めるだけで収入アップに繋がるチャンスが手に入る点は押さえておきましょう。

クラウドソーシングに頼らず企業との直取引を実現する方法については以下のページでまとめているのでよろしければどうぞ。


まとめ:生活は出来るがハードルは高い

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今回はWebライターとして生活することが可能なのかという点についてご紹介してきました。

改めて最後にお話ししますと、私自身が2年間 Webライターとして生活しましたように生活自体はできます

しかし、家族の生活を支えるのは簡単ではありません。それにWebライターの中で一般的な会社員よりも良い生活水準で暮らせてる人も実は多くありません。

また、多くの人が憧れる自由な生活についてもWebライターには会社員のような安定もないので多くの人は享受できないでしょう。理由はいつ仕事がなくなるか分からないので必死に頑張る必要があるためです。

もちろん、今取り上げた現実を理解した上で Webライターとして生活をしていくことを決めるのは非常に良いと思います。

しかし、今回取り上げた現実を知らずに自由な生活に憧れてWebライターとして生計を立てる選択をするのはやや無謀です。

少なくとも一定額の貯金をしたり、兼業ライターとして実績を積んでから挑戦したほうが良いです。

実は私自身、十分な貯金も実績も無い中で専業のWebライター生活を始めて大きな後悔をしたことがあります。本当に生活面で苦しかったので毎日、辞めたいと思っていました。

今回の記事は私のように無計画でWebライター生活を始めて公開する人を減らしたいと思い、書きました。少しでもあなたのお役に立てると幸いです。


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