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業務知識や経験値は、給与の多い人から少ない人に流れる

システムは一度作ったら永遠に使えるモノではなくいつかは更改、再構築の時期を迎えます。そんな時にシステム開発のスキルや経験値の継承がされていないことが問題となることが少なくありません。

普通に使っている間は、大きな問題とはならないのですがシステムの更改プロジェクトを始めたら必要な知識を持った人が居ない、ユーザ部門との折衝経験がある人が居ないことが発覚してなかなか話がまとまらない。
これは決して珍しいことでは無く、良く聞く話です。
実際、私の勤める職場でも大規模システム更改が始まったところ、有識者の不足が顕在化して大きな問題となっているのが現状です。

では、業務知識や、経験値の継承はどのように行われるのでしょうか?
私の経験からすると、「職位が上位の人から下位の人に向けて流れる」のが基本です。
当たり前と言えば、当たり前の話ですが別の言い方をすると、「給与の多い人から少ない人に業務知識や、経験値が流れる」のだと思っています。

給与が多い(職位上位者)にとっては、後輩や部下に対する指導(知識、経験の継承)を行なってチームのパフォーマンスを向上させることは昇給、昇格に直結することなので十分なインセンティブがあるように見えます。
一方、役職定年を迎えたり、シニアの再雇用となり給与の下がってしまったベテラン社員にとって知識、経験の継承を行うことに対するインセンティブがあるでしょうか?
私は、「やってらんない」と言って退職や、転職していく同僚を見ています。
せっかくの知識や、経験が生かされずに失われて行くのを見るのは「もったいない」と思うと同時にとても残念なことだと思います。

そう考えると、業務スキルや、経験値の継承は、ベテラン社員が役職定年や、シニアの再雇用を迎え給与が減少するまでに完了させておく必要があると思うのですが如何でしょうか?

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