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フリーランスのWebマーケターになるための知識・スキルと方法を解説

■フリーランスのウェブマーケターになるための知識・スキルと方法を解説

厚生労働省は、「フリーランス白書 2018」で副業・兼業を含めフリーランスで働く人は1000万人をこえ、国内労働力人口の約6分の1にあたり、経済規模は20.1兆円に達していると報告しています。働き方が多様な先進国のアメリカでは総労働力人口の3分の1以上にあたる5,730万人がすでにフリーランスで働き、2027年にはその比率が過半数になると予測されています。

日本も働き方改革でフリーランスをはじめ多様な働き方ができる環境が整いつつあります。また、寿命の伸びや公的年金だけでは豊かな老後生活が困難であることからセカンドキャリアとして定年後にフリーランスで働く必要性を今から検討しておくことも考えておかねばなりません。

今後は、フリーランスとして働き、収入も会社員時代の給与収入を上回ることが期待できます。そこでマーケティング知識を活用してフリーランスのウェブマーケターとしては独立できるのか、独立できるのであれば、どうすればよいか、独立に必要な知識やスキル、および独立する方法について解説します。

■フリーランスのウェブマーケターの将来性・仕事内容・収入の期待度

フリーランスで働くことに対しては、不安定な収入や事故や病気のときの保障がないなどネガティブな意見がまだまだ多く見受けられます。しかし、フリーランスのウェブマーケターは需要が大きく将来性があること、仕事内容、および収入の期待度について紹介します。

なお、フリーランスという働き方は、多額の収入が期待できるほか、時間に縛られない、やりがいが大きい、いつまでも働けるなどのメリットがあります。

1. ウェブマーケターに対する需要の大きさと将来性

経済産業省の「電子商取引に関する市場調査(2018年)」によると2017年度の日本国内のEC取引額は、307.5兆円で前年に対する伸び率は9%をこえています。一方、同じく経済産業省が発表した2017年度の商業販売額の前年に対する伸び率は小売業で1.9%、卸売業で3.6%と低い伸び率にとどまっています。

今後もインターネットを利用した売上の伸び率は高く、売上全体に占める比率もますます上がっていくと考えられ、企業にとってインターネットを利用したEC売上や情報発信の重要性はますます高まっています。これによりウェブマーケターを多くの企業が必要としています。

また、消費者の価値観はますます多様化し、技術や価値観の変化のスピードは速さを増しています。そのため消費者のニーズや変化を速くつかみ、製品開発や販売促進などに生かせなければ競合企業との競争に負けます。ここでもウェブマーケターは重要な役割を果たすことから多くの企業にとって必要不可欠な存在です。

さらに、モノあまりや世界的な経済の停滞による売れない時代には売るための有効な施策が、大企業から中小・個人企業まで強く求められています。しかし、インターネットの普及によって、資金力がない中小・個人企業でも費用対効果の高い広告・販促が展開できるようになりました。また、SNSを利用した口コミをうまく活用できると、伝えたい情報を一気に日本国内全域から世界の国々まで拡散させ、マーケットを拡大できます。

ウェブマーケティングでは、費用を抑えられることから、中小・個人企業も大企業と対等以上にビジネスを展開できます。このことから、ウェブを利用した効果的なマーケティングを実現できるウェブマーケターを大企業だけでなく数百万社ある中小・個人企業も必要としています。

2. フリーランスのウェブマーケターの仕事の内容

主な仕事の内容は、大きく分けると「ウェブマーケティング全般のコンサルタント業務」と「SEM、SEO、リスティング広告」のそれぞれのコンサルタントや代行業務の2つです。

具体的には、ウェブサイトのコンテンツの充実や、訪問者数をSEOやリスティング広告、SNSを活用して増やしたりします。そして、最終的な目的として顧客に製品やサービスの購入や入会などを目指します。また、さまざまな施策の結果を分析し、効果を高めた施策になるように改善を行います。

3. フリーランスのウェブマーケターが期待できる収入

ウェブマーケターとしての実力に応じて期待できる収入には大きな幅があります。一般的には、ウェブマーケティングコンサルタント業務では月額30万円以上、「SEM」や「SEO」のコンサルタントは、月額5万円以上が期待できます。「リスティング広告」は、運用額の20%が一般的な相場です。少しの経験を積むことで会社員の給与を大きく上回れます。

なお、単なるノウハウの提供やソフトやハードなどの開発では、収入を継続して確保するには、次から次に顧客開拓が必要です。しかし、ウェブに関するコンサルタント業務は、通常マーケティング施策の効果を測定しながら改善を重ねていく必要があることから、少なくとも数カ月から半年以上、場合によっては長期間継続して業務を続けられます。

そのため収入は頑張れば頑張るほど累積していくので大きく増えていきます。これによりウェブマーケターは、フリーランスとして多額の収入を安定して得られる働き方ができます。

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■マーケティングの定義とウェブマーケターになるために必要な知識・スキル

フリーランスのウェブマーケターとして活躍するには知識・スキルが必要ですが、最初に一般的なマーケティングの定義とマーケターになるための知識とスキルを紹介します。その後で、マーケターのなかでも需要な大きなウェブマーケターになるために必要なウェブマーケティングの定義と必要な知識・スキルについて紹介します。

1. 一般的なマーケティングの定義と必要な知識・スキル

1-1 一般的なマーケティングの定義

マーケティングの概念は広くさまざまな定義がされていますが、公益社団法人マーケティング協会の定義を以下に紹介します。

『マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である』

上記の定義は少しかたい文章ですが、簡単に言うと「マーケティングとは、売上・利益を効果的・効率的に大きくするために顧客のニーズに合った製品やサービスを作り出して供給し、顧客満足を最大にするために必要なあらゆる活動」のことです。

具体的には市場調査、製品・サービスの企画、開発、調達、生産、広告・販促、販売網構築、販売、アフターサービスなど、市場調査からアフターサービスまでがマーケティング業務の範囲に含まれます。

1-2 一般的なマーケターに必要な知識・スキル

必要な知識は、製品やサービスの開発からアフターサービスに至るまでの業務知識とマーケティングに関する基礎知識が必要です。マーケティングに関する基礎知識には、以下の知識があります。

・企業を取り巻く外部環境や自社の強み・弱みなどの内部環境を分析する手法
・顧客にとっての必要な価値、コストを持った製品をどのようにマーケットに供給するかなどを適切に組み合わせるマーケティング・ミックスの手法
・分析に必要な統計学などに関する知識 など

必要なスキルとしては、調査・情報収集・分析力、問題発見・課題抽出力、企画力、調整力、創造力、プレゼンテーション力などです。ただし、これらのスキルはマーケター以外にも求められるスキルであって、これらのスキルに優れていなければマーケターになれないわけではありません。また、これらのスキルは一定の水準まで実務で経験を積むことで自然に習得できます。

ウェブマーケターとしてではなく、一般的なマーケターに必要な知識・スキルを紹介した理由は、これらの知識があると、近年大きな注目を集めているグロースハックと呼ばれるウェブマーケティング手法をより効果的に使いこなせるようになるからです。グロースハックが使いこなせれば、ウェブマーケターよりも幅広い活動ができます。

グロースハックの手法を使った成功事例として、海外では「Twitter」「Facebook」「Dropbox」「Evernote」など、国内では「ガリバー」「クックパッド」などがあります。これらのサービスは、グロースハックで短期間に利用者を急激に伸ばせて大成功を収めました。

2. ウェブマーケティングの定義と必要な知識・スキル

2-1 ウェブマーケティングの定義

ウェブマーケティングもさまざまな定義ができますが、上記で定義した一般的なマーケティングの定義を引用するとウェブマーケティングとは、「一般的なマーケティング活動のうち、インターネットを利用したウェブ上でできる活動を行うこと」と定義できます。

もっと簡単に言うと、「インターネットを利用したマーケティング活動」のことです。ウェブマーケティングの大きな特徴は、実施したマーケティング施策の結果をすべて数値で把握・管理できることです。

2-2 ウェブマーケターに必要な知識・スキル

ウェブマーケターに必要な知識は、一般的なマーケターの知識に加えて、インターネットを利用することからそれに関連した知識です。

具体的な知識として以下があります。

・PCやソフトウェアに関する基礎知識
・ウェブ制作に関する知識(HTML、CSS、CMSなど)
・ウェブサイトに集客するための知識(SEM、SEO、リスティング広告など)
・Googleの検索エンジンで上位表示される仕組み
・アクセス解析に関連する知識(PV、UU、直帰率、離脱率など)やツールの使い方の知識
・ウェブマーケティング効果に関する知識(CV、CVR、CPAなど)
・ソーシャルメディアの利用に関する知識(Twitter、Facebookなど)

ウェブマーケターに必要なスキルは、一般的なマーケターと同様ですが、ウェブマーケティングの大きな特徴は、実施したマーケティング施策の結果がすべて数値で把握・管理できるため、数値を分析する能力が強く求められます。また、技術の進歩が早いので新しい技術や知識への対応力も必要です。

さらに、従来のマーケティングは、新聞やテレビなどに多額の費用をかけて行う1回勝負のマーケティングですが、一方のウェブマーケティングは、少額な費用で効果を測定し、改善を加えて、より効果的なマーケティングを目指して継続して行うことが大きな特徴です。そのため粘り強くマーケティングを推進する力が特に必要です。

■ウェブマーケターに必要な知識・スキルの習得方法

ウェブマーケターに必要な知識・スキルの習得方法は、主に3つあります。

1. ウェブ業界の関連会社へ転職・就職をする

ウェブマーケティング会社やインターネット広告会社への転職・就職して給与を得ながら実務をこなして知識・スキルを磨きます。

2. 一般の会社でウェブ担当を目指す

業界関連会社への転職・就職ができない、あるいは現在の会社から転職ができない場合、一般の会社でウェブ担当を目指して、知識・スキルを習得します。

3. 独学で資格取得や実際にウェブサイトを運用する

上記1、2が不可能な場合、独学で知識を習得や資格取得にチャレンジし、実際にウェブサイトを運用して知識とスキルを身に付けます。この方法は、1または2が可能でもやってみることをおすすめします。

知識やスキルが身に付くだけでなく、収入を得られてフリーランスとして独立を容易にできるメリットがあります。また、資格を取得しておけばフリーランスとしての信用度をアップできます。

主な資格には以下があります。

3-1 一般的なマーケティング関連

・マーケティング・ビジネス実務検定(A級~C級)

3-2 ウェブマーケティング関連

・IMA検定(Standard・Professional)
・ネットマーケティング検定
・Web検定(Webリテラシー・Webディレクション・Webプロデューサー)

3-3 ウェブマーケティングの解析関連

・GAIQ(Google Analytics Individual Qualification)
・ウェブ解析士(WACA)
・Webアナリスト検定

3-4 リスティング広告関連

・Google 広告認定資格(旧GoogleAdwords認定資格)
・Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定(ベーシック・アドバンスド)

■まとめ

ウェブを利用したビジネスは拡大を続けており、ウェブマーケターは人材不足状態でフリーランスとして活躍できる余地が大いにあります。フリーランスの仕事内容、収入、必要な知識・スキル、およびフリーランスになるための方法について解説しました。本記事を参考に将来性の豊かなウェブマーケターとして活躍されることを期待します。

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