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「ネットワーク」について

「ネットワーク」、人脈について。これはね、自分の人生を考える上で切ってもきれないほど大事な(そして怖い)概念、となります。「ネットワーク」「人脈」が大事、と信じている人は本当に多いし、若い君たちの肌感覚では尚更かもしれないし、大人でもそういう人は本当にたくさんいます。…しかし。

これ僕も結構悩んだ時期があって。Networking、人脈作りに常に勤しんでる奴がまーそれはそれはちゃんと昇進するわけです。でも以下の気づいた点があって、その(“ネットワーク”の)世界には興味が見事になくなりました。なにかというと


ネットワーク・人脈って「自分ではない」ということだから。

俺はこんな人にも会った、こんな人も知ってる!とか興奮しながら、自慢げに報告してくれる子が多くいるけど(まぁ若いし興奮してるしわかるけどね)、「ネットワーク」「人脈」って、「自分ではない」人たち、だよね?自分ではないところに価値を見出し始めると・・・これは結構危ないと感じます。

「自分」ではない、属性でしかない大学名とか、収入とか、有名人だとか、凄い肩書き、とかに価値を見出してしまうと、文字通り「自分を」なくしてしまうのよね。

Right people show up at the right moment:自分がもっともっと高く跳ぼうとして努力をして、努力を積み重ねて、壁にぶつかって、でも上に飛びたくて…。そういう時に(Right Moment)、その自分の力を後ろからそっと押してくれる人(Right People)が現れます。

自分の努力、自分の経験、自分の能力を磨いてこそ、下からそっと支えてくれる人、このPathを行った方がいいのでは、とのガイダンスをシェアしてくれる人が出てきます。この大条件として、自分が努力、経験、能力を磨いている、というのが絶対なのよね。

すげー波が俺の前に来てるわ!って自慢をしているサーファーが、じゃあその大きな波をちゃんと乗りこなせることができるんですか、ということ。練習、努力、経験を積んでいないサーファーには、どんな(自分ではない、という意味での)「波」を持ったところで、飲み込まれるのがオチ、となります。なのでイメージは90%くらいは自分を磨く、という工程がまず始めにきて、その後でネットワーク・人脈、という順番、重要性かな。

「ネットワーク・人脈」の定義
自分ではない、「自分ではないように」偉い、凄い人に会っていたほうがいい、知っていたほうがいい、という、(繰り返すけど)「自分ではない」ものを追いかけることにフォーカスを与えるのではなくて、まずは自分、次にも自分…かな。

でこの定義、の部分で言うと、「一緒にいると楽しい、面白い、刺激になる人」とするといいと思う。こういう定義であれば、よくわからない(肩書きとかの)属性の盲点からは脱却できるかなと思う。

自分の一番の友人を考えてみてください。

その子と初めて会った時に、「あ、この人、親の収入が多そうだな、親も偉い人みたいだし、この子とつきあったら僕も偉くなれる、させてくれるかもしれないな」とか「あ、この子、俺の知らないような人をたくさん知ってるな、この子とつるんだらすごい人紹介してもらえそうだな」とかいう打算があってつるみ始めた?もちろんそんなわけはないよね。

掛け値なしの、真の自分、本当の自分と共鳴する、したから、ですよね?それが本当の大事な点。本当の人脈、知己、というのは、そういう打算と打算がくっついたものではない、ということ。

類は友を呼ぶ
最後の点は、まさに類は友を呼ぶ、というところ。私も今までNetworkerたちと本当に嫌っていうほど遭遇してきたけど、そのほぼ全員が、まぁまたおんなじようなオーラを持ってる人たちに囲まれてるわけです。

なにがいいたいかというと、相手の本当の「自分」に興味をしめさず、(「自分」ではない)肩書き、権力、収入、知ってる人の凄さ…に興味を示す人たちって、まさにそういうことにしか興味を示さない人しか自分の周りにいないのよね。

これって人生の生き方、にすごく関わるんだけど、例えばその「人脈」の人が、降格、失敗、したとして、ではその人にまだ近づくんですかということ。多分ね、ネットワーカーたちは、相手のそういう属性が悪化した時に、その人から距離を置くと思う。これって人間の付き合い、ではないよね。

類は友を呼ぶ。

肩書きしか見ていない人たちは、まさにお互いの(その人の「名前」なんて要はどうでもよくてその人の属性である)肩書きとかしか見てない人に取り囲まれてます。人脈があればなんとかなる、してくれる、と思ってる人たちが集まったらどうなる?えんらいことになるよね。

見えるもの(その属性とか。収入、肩書き、Fameなど)に価値をおかず、見えないもの(その人の本質)にこそ、価値を置いてください。見えるものは永続しません。見えないものこそ永続します。人生で一番大切なことです。

…まーでもとはいえ、もちろんわかりますよ。ネットワーカーたちは、ぱっと見、すごいきらびやかで、「輝いている」ように見えるからね。自分以外の人を自分のように自慢したり・したい、自分がある意味拡大・肥大していくような擬似感覚に囚われることの、ある種の麻薬的な魅力は理解はできます。でも私が考える人脈、ネットワーキングの本質、そして怖さ、というのは上に書いたこと、となります。

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