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【ミステリーに学ぶ大どんでん返し!】コロナ苦境をのりこえろ

なぜこの話題を取り上げるかというと、

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Point
ー人生に苦境、苦難は必ずやってくる。
 今を打破するには@「大どんでん返し」のやり方を学べ!ー
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ミステリー作品の妙は、最後に来ての大どんでん返し。

思わず、もう一度前に戻って読み返してしまうほどです。

それは、物語でありながら、組み合わせや順列がポイントとなる「算数脳」が刺激され、本質が物語の出来よりも評価の対象となることもあります。


ですが、人生においてもミスリードやレッドへリングがところどころに埋め込まれている。

2020年、世界を震撼させている「covid-19」もまた、それを解決する、防御する鍵を手に入れる能力を求められると言っても良いのではないでしょうか
        *ミスリード:誤った方向や考えへ導き誤解をさせること
                           *レッドへリング:重要な論点から相手の注意をそらす技法


そこで、

そんな僕が身震いしたミステリーをカウントダウンで紹介していきます。

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第10位 葉桜の季節に君を想うと言うこと 歌野晶午

あらゆるミステリーの賞を総なめにした作品===================================

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして——。

2003年リリースですから、17年前の作品ですね。
歌野晶午さんが描いたどんでん返しは、手品感が強くてしっくりします。


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第9位 連続殺人鬼カエル男 中山七里
ミステリー界の王様と言っても良いでしょうか。猟奇殺人を描かせたら随一
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マンションの13階からフックでぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。これが近隣住民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の凶行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに……。

第8回『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考に『さよならドビュッシー』と共にダブルエントリーされた作品。

七里作品では今やおなじみの、渡瀬、古手川コンビが強烈な事件の真相を暴きます。

七里さんお得意の音楽の要素も見逃せない!


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第8位 名前探しの放課後 辻村深月
青春ドラマ、SF、ミステリーを組み合わせた辻村ワールド====================================

依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。

辻村さんの描く軽やかな物語の中にSF要素であるタイムスリップを盛り込んだ人気作品。

どんでん返しミステリーは、普通、その作品を読み返してミスリードポイントを確かめるものですが、この作品は、別の作品にも飛び火させます。


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第7位 アヒルと鴨のコインロッカー 
伊坂幸太郎ボブ・ディランが頭の中でリフレインする優しく、切ない
青春ミステリー
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引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!

二つのタイムラインで進行するカットバック形式の小説
2006年にリリース後、わずか1年で映画化された秀作です。

この作品は映画としても話題を呼び、2016年には舞台化もされました。


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第6位 向日葵の咲かない夏 道尾秀介
伏線回収を考えないファンタジーミステリー===================================

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

事件や謎をひたすら出しまくる、このままスタジオ・ジブリにしてしまうのか?と思わせながら、回収段階に入っても手の内を明かさない。道尾秀介にただただ振り回されます。


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第5位 イニシエーションラブ 乾くるみ
冴えない恋愛小説は、3度振り返る究極ミステリーに===================================

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。バブルにわく1980年代後半の世相や流行を背景に、甘美でときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説——―と思いきや、最後から2行目(絶対に先に読まないで! )で、本書は全く違った物語に変貌する。

この作品は、絶対映像化できないと思った最大の作品。
この作品を映画に落とし込んだ堤幸彦監督には、渾身の一作となった。

姉妹作である「セカンド・ラブ」も読まずにいられない。


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第4位 慟哭 貫井徳郎
「人は耐えがたい悲しみに慟哭する」天才が現れたと言われた衝撃のデビュー作
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連続する幼女誘事件の捜査が難航し、窮地に立たされる捜査一課長。若手キャリアの課長を巡って警察内部に不協和音が生じ、マスコミは彼の私生活をすっぱ抜く。こうした状況にあって、事態は新しい局面を迎えるが……。

本作が第4回鮎川哲也賞候補

警察ミステリーの頂点とも言える緊迫感と歪んだ社会背景が苦味の効いた物語を紡いでいる。ミスリードを心地よく促してくれるところも読了後の満足に繋がる。

宗教の関わり方、表し方が抜群で、信憑性がある。


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第3位 黒百合 多島斗志之
疾走するというミステリーな最後を遂げる最後作が、最高傑作に。====================================

「六甲山に小さな別荘があるんだ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」父の古い友人である浅木さんに招かれた私は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池でひとりの少女に出会う。夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして死。1952年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。才人が到達した瞠目の地平!

作者は、2009年12月19日に「両目を失明し人の手を煩わせたくない。筆を置き、社会生活を終了します」と置手紙をして失踪。

メインストリームが、大阪ー兵庫ということで、阪急電鉄の創始者小林 一三をモデルにしたであろう人物や宝塚歌劇団といった背景が伺い見れ、その背景が物語の進行に寄り添っている。


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第2位 リバース 湊かなえ
主人公に同調するあまり、クライマックスの衝撃に戸惑いが膨張====================================

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。

この作品は間違いなく最後の一行から書き始めたのではないかと思います。男性主人公という点も否めないが、登場人物の心に潜む「欲」は物語進行上のポイントではなく、どちらかというと淡々と進む物語が、最後の衝撃をより強くするように設計された作品だと気付かされる。

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第1位 ハサミ男 殊能将之
主人公に同調するあまり、クライマックスの衝撃に戸惑いが膨張
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美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!

で第13回メフィスト賞を受賞してデビューした覆面作家。

犯罪ミステリーとして王道の設計を施しながら、博識とサーカズムを織り交ぜつつミステリの定石を組み替えるスタイルを作り出した。猟奇殺人、刑事、叙述トリック、効果的ミスリード。罠にはまった感じを読み手が必ず持つミステリー秀作


∽∽∽∽ コメント ∽∽∽∽
ミステリーの世界は、震撼させる恐怖や、どうにもならない戸惑いを描きながら、その真相や結末を追い求め、最終段階で効果的に読者を裏切ることでインパクトを持たせます。ミスリードやレッドへリングレッドへリングに導きながら意外な結末を作り上げる「どんでん返し」この技法を、今の世界最大の苦境をひっくり返したい。そう、大どんでん返しで未来をつかもうではないか!∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


さて、大どんでん返しの秘密、あなたも知りたくなりましたか?

⁂ -こんな奴が書いた起草です- ⁂
はじめまして(プロフィール)

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