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イギリス(ロンドン・スコットランド)への出張について

 8月にイギリスに出張する機会に恵まれた。目的はヨーロッパ教育学会の研究大会で発表するためである。日本の教育系の学会と違い、事前にプロポーザル(要旨)の査読がある。査読付き発表として、オーディエンスの前で講演できること自体が名誉なことになっている。今回、イギリス(スコットランドのグラスゴー大学)という遠い場所で、コストもかかるが、挑戦した次第である。会場のグラスゴー大学は15世紀に設立された古代大学(Ancient University)の1つであり、経済学者のアダム・スミスが教授を務めた大学である。グラスゴー大学については次のウエブサイトの説明がわかりやすい。

 イギリス出張や旅行で気になる点がある人も多いと思うので、いくつかの点について説明し情報共有したいと思う。

(1)東京羽田からロンドンヒースローについて
 北極経由のフライトであった。北極の上空を飛行することはもちろん驚きであった。窓から見る北極は一面が白色で美しく、とても寒そうであった。北極通過後は、まず、英国スコットランド上空を入り、ロンドンの着陸を目指す経路で、これにも驚いた。だが、珍しい経験であるため、貴重だったかもしれない。気になるのは14時間15分という飛行時間。確かに過去の経路より長くなっているが、思ったほど負担感はなかった。なので、これからイギリスに直行便でフライトを使う人は安心してほしいと思う。

(2)イギリスの物価について
 そもそも英米豪は物価高、そして円安のため、非常にお金がかかる。一昔前の円高時代と比べると残念な状況。

(3)ロンドンの気候について
 8月のロンドンは非常に快適であった。最高気温23度から25度、湿度はない。街も人々も特に変化はない。あるとすれば、日本と同様に、観光客が増えたことだろうか。

(4)スコットランド(グラスゴー)の気候について
 スコットランド到着後、初日と2日目は晴天に恵まれたが、あとは、曇りや雨続き、最高気温は、16度~19度といったところ。晴れの日でないと、特に午前中は寒く感じる。「地球の歩き方」でそのような情報を得て、薄手のコートと薄手のセーター2着(重ね着できるように)を持って行った。これが大正解だった。ワイシャツは薄手の長袖がちょうどいい。半袖はスコットランドでは着なかった。8月でこの状況だと、スコットランドは、他の季節は寒さでとても大変なのではないかと思う。イングランド・ロンドンが中央ヨーロッパ的なのに対して、スコットランドは、むしろ北欧の気候に近いのかもしれない。渡航する人は服装の準備に留意したほうが良いと思う。

(5)ロンドンとグラスゴーの移動
 電車だと6時間~7時間かかる。そこで、ブリティッシュエアウェイズのフライトを選んだ。コスト的にもあまり高くない。飛行時間は1時間25分。ロンドンヒースロー空港第5ターミナル(ブリティッシュエアウェイズは第5ターミナルを使用している)は激混みだが、グラスゴー空港は小さめで静かな印象の空港。ロンドンからグラスゴーの移動は飛行機の方がおすすめ。なお、ロンドンの空港(英国の国内線)選びは、ガトウイック空港などよりも、やはり誰もが慣れているヒースロー空港が無難だと思う。

(6)帰りのフライト(ドイツ経由)
 帰りは、ロンドンヒースロー→ドイツ・フランクフルト(国際空港内乗換:トランジット)→東京成田のフライトを選んだ。本来直行便を選んだほうが便利だったかもしれない。ロンドンからフランクフルトは、ブリティッシュエアウェイズで1時間45分、フランクフルトから成田は、13時間25分。成田への経路は、中央アジアを通る経路であった(北極経由ではない)。行きのフライトと同じく、確かに長時間であるが、思ったより負担感はなかった。12時間を超えるともはや慣れというか何とかなると思うしかなくなる状況だった。おそらく他のお客さんも同じだったのではないか。したがって、長時間フライトについてはあまり心配し過ぎる必要はないと思う。

(7)ポストパンデミック
 空港の出入国やトランジットにおいて、パンデミック関連の特別な対応はなかった。航空機乗務員のマスクの有無も個人の判断に委ねられている模様であった。

 おおよそ、以上のような感じであった。日本に帰ると、店員さんをはじめ、人々の人柄のよさと温かさを感じた。そしてなんでも安い。しかし、一方で、やはり海外に出ないと、国際感覚を持つことは難しいと思った。学会発表の方は上手く行い、成功を収めることができた。この経験を次にどう生かすかは思案中である。

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