芸術再考(1)
前稿では、デザインとアートの決定的な違いは、クライアントがいるか否かであることを検討してきた。デザイナーはクライアントからリクエストを受け、デザインを制作する。だから、クライアントの意向を踏まえ、そこに創作活動を行うわけだ。一方、アートにクライアントはいない。内発的に湧き出る自分の着想、発想を外部に表現する行為がアートである。だから、クライアントの意向を踏まえ創作活動を行うわけではない。
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