南千島は男らしく諦めたはず

故ジリノフスキーを思わせる暴言キャラになっているロシアのメドベージェフ前大統領が、岸田首相の施政方針演説の内容に嚙みついている。

日露関係は厳しい状況にありますが、我が国としては、領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持します。

第二百十三回国会における岸田内閣総理大臣施政方針演説

Japan’s Prime Minister Kishinda has once again spoken in favour of a peace treaty with Russia. Surely, on condition of discussing the Kurils and maintaining the sanctions.
Well, nobody’s against the peace treaty on the understanding that:
1. The “territorial question” is closed once and for all in accordance with the Constitution of Russia;
2. The Kuril islands will be actively developing, and their strategic role will be growing in parallel, including stationing new weapons there;
3. We don’t give a damn about the “feelings of the Japanese” concerning the so-called “Northern territories”. These are not “disputed territories” but Russia. And those of the samurai who feel especially sad can end their life in a traditional Japanese way, by committing seppuku. If they dare, of course. Surely, it feels a lot better French-kissing Americans, having totally forgotten Hiroshima and Nagasaki…

KishidaがKishindaになっている

多くの日本人が日本政府のプロパガンダを信じ込んでいるようだが、日本国が受諾したポツダム宣言と調印したサンフランシスコ平和条約に基づくと、返還要求に理があるのは北海道の付属島嶼(根室半島の延長)の歯舞群島と色丹島だけで、国後島と択捉島を「ロシアに不法占拠されている」と言うのはどう考えても無理がある。

The terms of the Cairo Declaration shall be carried out and Japanese sovereignty shall be limited to the islands of Honshu, Hokkaido, Kyushu, Shikoku and such minor islands as we determine.

ポツダム宣言の8.

Japan renounces all right, title and claim to the Kurile Islands, and to that portion of Sakhalin and the islands adjacent to it over which Japan acquired sovereignty as a consequence of the Treaty of Portsmouth of September 5, 1905.

日本国との平和条約(サンフランシスコ平和条約)の第二条(c)

この条約は、日本が朝鮮の独立を承認し、台湾・澎湖島、千島列島・南樺太を放棄することを規定しました。

国立公文書館「サンフランシスコ平和条約・日米安全保障条約が調印される」

国後島と択捉島(南千島)が歴史上他国領になったことがない「日本固有の領土」だったことは事実だが、日本国は南千島を含めて千島列島を放棄したのだから、ロシアに「不法占拠を止めて返還する義務がある」と要求する根拠にはならない。そのことを当時の日本政府が認識していたことは、第12回国会の衆議院「平和条約及び日米安全保障条約特別委員会」からも明確である。

吉田国務大臣 これは條約に規定しております通り、日本は四つの島及びそれに所属した小さな島に主権を持つ、その他のものに対してはあるいは主権、あるいは権原を放棄するということになつておるのであります。中には将来どこに帰属するかということは規定しておりませんが、これは連合国の間の関係であります。日本国は無條件降伏によつて主権を放棄するという義務を負わされておるのであつて、その義務に従つて放棄しただけであります。また琉球島は、これは主権は日本にゆだねられると思いますが、信託統治問題について国連との間にどういう話合いをするかわかりません。しかしダレス特使もあるいはヤンガー氏も、日本に主権を残しておくということを明言しておりますから、残ると思います。住民の国籍については日本に残ると思います。

第4号(昭和26年10月19日)発言047

西村(熊)政府委員 條約にある千島列島の範囲については、北千島と南千島の両者を含むと考えております。しかし南千島と北千島は、歴史的に見てまつたくその立場が違うことは、すでに全権がサンフランシスコ会議の演説において明らかにされた通りでございます。あの見解を日本政府としてもまた今後とも堅持して行く方針であるということは、たびたびこの国会において総理から御答弁があつた通りであります。
なお歯舞と色丹島が千島に含まれないことは、アメリカ外務当局も明言されました。しかしながらその点を決定するには、結局国際司法裁判所に提訴する方法しかあるまいという見解を述べられた次第であります。しかしあの見解を述べられたときはいまだ調印前でございましたので、むろんソ連も調印する場合のことを考えて説明されたと思います。今日はソ連が署名しておりませんので、第二十二條によつてへーグの司法裁判所に提訴する方途は、実際上ない次第になつております。

第4号(昭和26年10月19日)発言186

西村(熊)政府委員 御指摘の点は、ポツダム宣言に、連合国は積極的に北海道、本州、四国、九州の四つの大きな島は日本の領土として残すということと同時に、その他の範囲は連合国できめるといつているわけであります。それを日本政府といたしましては、何ら條件をつけないで、これをお受けいたしております以上は一国民感情といたしましては、いかに苦しいことがありましても、最終的決定を下された以上は、涙をのんでこれを受けざるを得ないということでございます。

第8号(昭和26年10月24日)発言023

草葉政府委員 御質問の点につきましては、ごもつもな点も多々あると思います。また今までも再三これは各委員から十分論議されました点でございまして、それで先ほど條約局長からも申し上げましたように、ポツダム宣言を受諾して、そのポツダム宣言によりまして、四つの島に局限される。その結果において男らしく、今度の平和條約における第二條の領土という点について受諾し、これに対しまして総理は特にサンフランシスコ会議におきまして、決して千島、樺太は略奪したものでも何でもない、お話の通りに昔から、ずつと以前から、日本の歴史上からも地理的関係からも、経済的関係からも、日本領土であつた。何ら国際條約の上にも問題が起らなかつた点をじゆんじゆんと申しておられるのであります。十分この点は佐竹委員も御承知だと存じます。従いまして、今回の平和條約におきまする條項に対しましては、日本の立場の心持は総理から十分伝えながら、この條約に署名した次第でございます。

第8号(昭和26年10月24日)発言027

南千島の住民の多数派が残留日本人(とその子孫)ならirredentismに基づく返還要求も可能だが、そうではないので後の祭りであり、侍(のつもり)なら「武士に二言はない」と、男らしく受け入れるしかない。ロシアから見た日本は、日本から見た(ちゃぶ台返しを繰り返す)大韓民国のようなものではないか。

清が日本に負けて台湾や遼東半島を割譲したように、日本も戦争に負けたために固有の領土を失う羽目になったという世界史ではよくある話。

LGBT法案をスピード成立させたりウクライナ人をミス日本に選んだりするなど、米リベラルへの迎合が露骨な現状では、こう👇言われても仕方がない。

Surely, it feels a lot better French-kissing Americans, having totally forgotten Hiroshima and Nagasaki…

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