マガジンのカバー画像

ファクトチェック

120
運営しているクリエイター

2021年9月の記事一覧

少産多子社会は静止人口に落ち着かない

この自称独身研究家はよくマスメディアに登場するが、人口統計の基礎知識が足りないので鵜呑みにしないように。 そのまま「少産多死時代」が延々と続けば日本人はやがて絶滅するのではないかと危機感を抱くかもしれませんが、決してそうはなりませんのでご安心ください。大量の高齢者群が多死時代を経て縮小した段階で、多死時代は終わります。そして、それは現在の中高年者偏重型のいびつな人口ピラミッドが、全年代均等型に補正されるからです。 すると、人口が増えもせず減りもしないという静止人口に落ち着く

PB規律撤廃派の印象操作

毎度おなじみの印象操作の検証。 米日中の3か国を抜き出す。 為替レートと物価の変動を調整するとこうなる。 日本をピックアップして比較。2010年ドルベースではバブル崩壊後に成長率は鈍化したものの、「全く成長できない国」にはなっていない。PB規律は日本を破壊していない。 人口1人当たりにすると藤井のグラフとは全く印象が異なる。 1999年→2019年の20年間でアメリカは+29%(年率+1.3%)、日本は+19%(同+0.9%)だが、この差は主に高齢化の差によるもので

アトキンソンもビックリ

批判者のレベルの低さに驚き呆れるアトキンソン。 インフレと経済成長を区別できない。 2012年→2019年に名目GDPはロシア1.6倍、日本1.1倍だが、 実質GDPの伸びはほぼ同じ。 貨幣で測った成長率を世界最高レベルに上げるとジンバブエやベネズエラになる。 各国の経済成長率の比較のやり方がわからないので「1995年→2015年に日本経済はマイナス20%成長」が不適切であることもわからない。

コロナ不況の被害予測の事後検証

このレポートの予測の当り外れを検証してみる。 実際には、 2020年度の実質GDPは-4.5% 失業率のピークは3.1%(2021年7月まで) 2020年7月~2021年6月の自殺者数は22423人(警察庁の7月暫定値) これが京大クオリティ。 僕もう感染症のモデルに関しては世界一流のモデルを僕は今作れると思ってますよ。