少産多子社会は静止人口に落ち着かない
この自称独身研究家はよくマスメディアに登場するが、人口統計の基礎知識が足りないので鵜呑みにしないように。
「戦争中と同じ人数が毎年死んでいく」これからの日本を襲う"少産多死社会"の現実 子どもが死なない社会のはずなのに https://t.co/5hQ8huH3yQ
— PRESIDENT Online / プレジデントオンライン (@Pre_Online) September 28, 2021
そのまま「少産多死時代」が延々と続けば日本人はやがて絶滅するのではないかと危機感を抱くかもしれませんが、決してそうはなりませんのでご安心ください。大量の高齢者群が多死時代を経て縮小した段階で、多死時代は終わります。そして、それは現在の中高年者偏重型のいびつな人口ピラミッドが、全年代均等型に補正されるからです。
すると、人口が増えもせず減りもしないという静止人口に落ち着くことでしょう。
「少産」すなわちTFRが人口置換水準を下回る社会では、死亡が減っても出生も減るので、人口減少は止まらず静止人口に落ち着かない。人口ピラミッドも全年代均等型に補正されない。
誤った分析は他にもある。
少子化問題の論者の大半は人口統計の基礎知識を欠いているので要注意。編集者も無知なのでチェック機能が働かない。
女性の高学歴化は少子化の原因ではありません。女性の高学歴化が日本よりも早くから、著しく起こっている先進国(米国、仏国、英国、北欧)の出生率が、日本のそれを大きく上回っています。経済格差は少子化の原因の一つであり、結果でもあります。少子化のメカニズムは冨を分散させず、偏在させます。 https://t.co/jpBDamWmcL
— 堀 茂樹 (@hori_shigeki) April 2, 2021
見当外れの物言いをつけるのも、せめて、フランス、イギリス、米国、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー等の合計特殊出生率を確認してからにされよ。加えて、基本的な事象すら理解していないデタラメnote(←特にトッドの引用の仕方は笑止)に依拠するのはやめた方がよい。https://t.co/tTPJDspZLL https://t.co/4Qo7NjD5eL
— 堀 茂樹 (@hori_shigeki) April 4, 2021
これは余りにも無知な言説ですね。この種の時代錯誤が「本気の有効な少子化対策」への現代人の浅はかな拒否反応を誘発するのです。
— 堀 茂樹 (@hori_shigeki) May 7, 2021
先進世界(今やイラン等も含む)では、女性の進学率が高く、職業労働も当たり前になっている国々こそが少子化克服に成功し、合計特殊出生率を比較的高く保っています。 https://t.co/8dOARmoxrM
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