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マネー・MMT

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MMTのルーツは新左翼思想
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2019年10月の記事一覧

野党議員のMMTに関する質問主意書

立憲民主党の国会議員のMMTに関する質問主意書と、答弁に対するMitchellのコメントについてコメントする。 国家は、国民に対して納税義務を課し、「通貨」を租税の支払い手段として法令で決める。MMTでは、これにより、「通貨」には、納税義務の履行手段としての需要が生じることで、国民は、価値を認めることになると考える。結果として通貨は、民間取引の支払いや貯蓄手段として利用されるようになり、流通するようになる。 租税の支払手段として法令で決めただけでは不十分で、最も重要な条件

まともな政治家の残念な誤解

もはや絶滅寸前の「日本国民のことを第一に考える国会議員」の一人である安藤議員が23日に内閣委員会で質問していたが、残念な点があったので指摘する。 誰かが借りることによって預金が創造される。 これは不正確で、正確には「誰かが銀行から借りることによって預金が創造される」である。誰かがノンバンクから借りても預金は創造されない。既にノンバンクの銀行口座にある預金が誰かさんの口座に移るだけである。 バブルの頃には企業がどんどん信用創造するのでバブルになってしまう。 信用創造する

税金は政府の財源である

Modern Monetary Theoryに騙される人がいるのは、その言葉遊びあるいは詭弁が巧みなことに一因がある。 詭弁の典型が「税金は財源ではない」である。 MMTによれば、論理的に税金は政府の財源ではありえないし、国債も資金調達手段ではありえない。 A government that prints and borrows in its own currency cannot be forced to default, since it can always cr