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社会

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2023年9月の記事一覧

選挙の投票率の低下

『表現者クライテリオン』2023年9月号に、施光恒が連載「やわらか日本文化論」で、国政選挙の投票率低下の原因が「新自由主義に基づくグローバル化路線の本格化」だと論じている。 しかし、それよりもはるかに重要だとされているのは、衆議院が中選挙区制から小選挙区制に変更されたことである。小選挙区制で例外的に投票率が高かったのは郵政選挙(2005年9月11日)と民主党への政権交代選挙(2009年8月30日)という特殊な盛り上がりをした二回しかない。 小選挙区制への「改革」が日本の劣

自殺率の収斂

厚生労働省から2022年の「人口動態統計(確定数)」が公表されたので、年齢階級別の自殺率の推移を見る。 昔は年齢によって差があった成人の自殺率が収斂している。高齢者の自殺率が下がったのには社会保障制度の充実があると考えられる。1990年代後半に急上昇した働き盛りの男の自殺率も十分に下がったと言える。 気になるのが10代の自殺率の上昇で、10代後半の女は20歳以上と変わらなくなっている。令和4年版『自殺対策白書』では、第2章第3節「学生・生徒等の自殺の分析」に分析がある。

オランダの子供を幸福にする男女の働き方の違い

ここ👇に書かれていない「フルタイム/パートタイムの男女差」について補足する。 オランダは世界経済フォーラムの2023年のGlobal Gender Gap Indexランキング28位だが、男女の働き方は大きく異なり、それが子供の幸福度を高くしている。「男女が全く同じように働く」必要はないということである。

ジェンダーに憑かれて狂った英語圏

英語圏発祥の新宗教Wokeismについて三つ。 一つ目はWokeした医学界の危機。 がん手術のために大学病院に行ったら、手術前問診票に「性的指向は?」「ジェンダーは?」「出生時に割り当てられた性は?」「代名詞は?」など、何の関係があるのか意味不明な質問が続いたので、”I am a man”とまとめて回答。 これはヤバいと調べてみたら、CDC(政府機関)がこのwokenessを推進していたとのこと。 二つ目は本屋で見掛けた恐ろしい書名の本。 著者👇 洗脳教育で人生を