自殺率の収斂

厚生労働省から2022年の「人口動態統計(確定数)」が公表されたので、年齢階級別の自殺率の推移を見る。

昔は年齢によって差があった成人の自殺率が収斂している。高齢者の自殺率が下がったのには社会保障制度の充実があると考えられる。1990年代後半に急上昇した働き盛りの男の自殺率も十分に下がったと言える。

気になるのが10代の自殺率の上昇で、10代後半の女は20歳以上と変わらなくなっている。令和4年版『自殺対策白書』では、第2章第3節「学生・生徒等の自殺の分析」に分析がある。

年代別の自殺率の収斂は、日本の経済社会が変化しなくなった(停滞社会)ことの反映かも。

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