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孫泰蔵さんとお会いした。

孫泰蔵さんとお会いした。
孫さんは、出版されるなり4万部超えのベストセラーとなった今話題の「冒険の書」の著者である。

現在の教育と社会のシステムの破棄を唱える危険なこの本に非常に感銘を受け(私の感想はこちら )、会ってみたーい、と言っていたら、私の著書「ライフサイエンス」が同じ日経PBから出ている誼で、中川ヒロミ編集長が対談をセッティングしてくれたのだ。

初めてお目にかかった孫さんは、温厚謙虚な、「俺が俺が」なところが皆無の、だが静かな情熱のマグマを感じさせる人だった。そして、本を読んだときにも思ったことだが、「科学者」であった。科学的姿勢・思考の人なのだ。

兄上と同じくビジネスの世界で成功している連続起業家であり、私とは全く違う世界を生きてこられたのだが、私の著書も読んで下さっていてすっかり意気投合してしまい、話が尽きず、あっという間に時間が経った。真に刺激的な時間だった。

AIについて素人の私にも分かり易く、説明して貰った。「冒険の書」が書かれた時点でChatGPTは登場していなかったが、こういう時代、そしてその先の時代の到来を見越して本書は執筆されている。

例によって私の話にとりとめが無く、対談をまとめるライターさん泣かせなのだが、近日中にふたりの話した内容がどこかにアップされるはずだ。

印象に残ったのは、孫さんが本書で訴える教育改革を実践すべく立ち上げたVIVITA というプロジェクトの話。一見子供の工作教室みたいだが、VIVITAでは大人に教わるのでは無く、子供が造りたい物を自分で考え、自分達で造るのだ。プレゼンもちゃんとする。

大人が思っているより子供達はずっと自分たちでなんでもできる。それは、私がめばえ適塾やSEEDSに参加している研究がしたい小中高生と接していて思っていたことだ。

AIが脅威になるのは、知識の多さやスキルが賢さだと勘違いしている思考停止した大人達であって、子供の創造性にとっては他の雑事から解放される大いなるチャンスでしかない。

VIVITAは今世界中に広がりつつある。ワクワクするなぁ。孫さんはアイデアとお金をだすだけではなく、VIVITAの子供達の中に入って一緒に行動している。彼の今後の活動が大いに楽しみである。

やっぱり孫さんは、本ごと燃やされてもおかしくないヤバイ人だった。

#孫泰蔵
#冒険の書
#VIVITA
#吉森ライフサイエンス

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