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Part4【考察】白雪千夜のソロに向けて

この記事について

この記事では、2024年1月時点で白雪千夜が明らかにした情報を整理しつつ、ソロまでの道筋を考察していく。
Part3で扱わなかった限定SSR[巡る朝、夏の夢]に加え、デレぽ、ストーリーコミュ76話の3点を扱う。
結論として、白雪千夜が2024年内(次期CINDERELLA M@STER)にソロが出ることはほぼ確定と見ている。これはどちらかといえば彼女のストーリーの事情が関係してくるが、ここでは彼女のストーリーの情報を主軸に説明していく。


なぜ次期ソロは白雪千夜なのか

まずストーリーの話をすれば、現在CV実装済みでソロ曲の無いキュートアイドルは白雪千夜だけだからである。
例えば白菊ほたるのように、CMソロで新規ボイスを実装するといったことがあれば話は別だが、そうでないなら白雪千夜には自動的にソロ曲が実装されることとなる。

ここからはストーリーの話になる。なぜ白雪千夜の次の大きな展開がソロ曲なのかといえば、千夜の現在の課題が「アイドルとして何をするか」だからである。
これはアイドルのソロ曲と密接に関わるテーマである

Part2で、フェス限[アマ・デトワールの烙印]から、白雪千夜の現在の課題は「やりたいこと」を見つける物語になると述べた。これを実際のコミュとも照らし合わせ、より適当なものとして以降は「アイドルとしての表現を見つける物語」に呼称を変更する。
この「アイドルとして何を表現するか」というのは、シンデレラガールズにおいてはソロ曲を歌う上で不可欠なポイントである。これはストーリーコミュのほとんどで扱われるテーマである。
つまり、現在白雪千夜の課題とされている「アイドルとしての表現を見つける物語」は、そのゴールにソロ曲があるということである。

これまでの情報の整理

以降は2022年8月のフェス限[アマ・デトワールの烙印]からあとに白雪千夜に起きたことについて整理、考察していく。
なお、イベント『HALLOWEEN GAME』についてはPart3で既に考察してある。

限定SSR[巡る朝、夏の夢]

限定SSR[巡る朝、夏の夢]
2023年7月登場

限定SSR[巡る朝、夏の夢]は、2023年7月4日に月末限定SSRとして登場した。
これまで黒中心だったSSRとは打って変わって全体的に白い衣装となった。
また、フェス限は鎖で覆われていたのに対し、今回は植物の装飾が多く見られるといった、無機と有機という対比もうかがえる。
このSSRは、前回のフェス限[アマ・デトワールの烙印]以前の流れを汲んだセリフが登場することからも、時系列的に連続していると見てよい。

6月末限定は七夕がテーマということもあってか、全体的に白雪千夜の「欲」「望み」に言及するセリフが多い。
「第2章」が「アイドルとしての表現を見つける物語」であるとするならば、この月の限定SSRに選ばれることも納得であろう。

特訓前親愛度セリフ


の表われなのか」

「何に憧れていただろう」
「何かしらのはいだいていたはずです」

生きる意味とは、きっと欲望と同義」

「私の手は、何を求め……何を掴むのだろうかと、考えるのです」

ここで分かるのは、白雪千夜にとって生きることが何を意味するのかということである。
特訓前の親愛度セリフは「欲」「望み」といったワードが多用されている。
特に、画像③の「生きる意味とは、きっと欲望と同義」というセリフは、Drastic Melodyからフェス限[アマ・デトワールの烙印]にかけて「生きる」ことを結論付けたことと直結する。「生きる」を「欲する」と定義づけたとことにより、千夜にとっての「生きる」ことがどのようなことであるかが明らかとなった。千夜にとって、「生きる」ことは「望む」ことと同義である。

「生きる」という結論を出した上で、
「生きる=欲する」と定義付けしたことで内容に具体性が出た。
[君のステージ衣装、本当は…]特訓後ホームセリフ

④の「掴む」というワードは、君ステを想起することもできる。比べると明確な変化が起きていることがわかる。

特訓前カードセリフ

「入部するか否かを決めなければ」

再び部活の話が登場

[アマ・デトワールの烙印]の時点で、美術部の仮入部をしていたが、この時点で正式な部員になっていることが分かる。小さな出来事だが、これも千夜が望んで行ったことだとしたら大きな変化だろう。


これのみ特訓後セリフ

⑥⑦⑧は短冊に関する言及である。自身の願いを言葉に表すこのアイテムは、千夜の「望み」に対する現在の様子を比喩的に描いている。
特訓後ではPの見えないどこかに飾ったことがわかる。少なくとも現在の千夜にも何かしら望みはあるようだが、これはまだ我々には見えないようだ。

デレアニ24話より

特訓コミュ

特訓コミュでは、全体的に自身の変化に対する実感が語られている。この点は[アマ・デトワールの烙印]をはじめとして千夜のカードの特訓エピソードに多い展開である。
明るい世界観の仕事は、千夜個人が主役としてはこれがはじめてになる。このことについてもまだ本人は戸惑いがあるようだ。

特訓後親愛度セリフ

今回のカードは朝顔をモチーフに取り入れていることから、⑬のように自身と花との関係について考えている様子がみられる。
VelvetRoseをはじめ、いわゆる「黒埼ちとせの添えもの」という認識であった千夜が、花であり主役であるという立場になりつつある。
⑭~⑯にかけては自身の生について思案している。自身の望み通りにならない生については、その運命に身を任せる姿勢を取るようだ。Drastic Melodyでは、どうにもならない運命に対して抵抗と叫びという手段を提示されたが、受け入れる姿勢を取っているのは彼女がクールではなくキュートだからこそだろう。

特訓後カードセリフ

特訓後のカードセリフには、千夜の望みの内容を思わせる興味深いセリフがある。
言いさしで書かれているため具体的ではないが、人の命が有限であること、永遠が無いことを理解した上で、別の形で永遠を望んでいる(形作る?)ようにも見える。

以上が[巡る朝、夏の夢]の考察である。
本カードでは、「生きること」を「望むこと」と定義付けたことで、千夜の「生きること」の内容がより具体的になった。望みの内容についても示唆的なセリフが見受けられ、今後の伏線として控える必要があると思われる。

デレメール返信

ぴにゃこら太に共感を示すアイドルの姿

2023年12月16日、白雪千夜のデレメール返信が公開された。
前半は「最近食べて美味しかったもの」や「娘に喜ばれるお弁当の具」などデレぽらしいユルい内容であったが、最後の1問「ぴにゃこら太のことどう思ってますか?」が界隈を騒がせた。

「当時の私にはこのマスコットがなんのために存在しているのかわかっていませんでした」←失礼

当時の千夜は、自分自身が価値の無い存在であると考えており、その点をこのマスコットと重ねて見ていたようである。
驚くべき事実であると同時にツッコミ所もあるが、その後はぴにゃこら太が愛される存在であることを理解した上で、自身もアイドルとして愛される存在であることを自覚し、今なおぴにゃこら太に対して「共感」を示しているようである。
「自身のことを価値が無いものと思っていたが、アイドルを通して価値ある存在であることに気付く」という、アイドルとしての歩みの一側面を端的に表した投稿といえる。
デレぽで語られるにはあまりにも深い内容である。

ストーリーコミュ76話

ストーリーコミュ76話は古賀小春のソロ曲の回である。
千夜はゲストとして登場したため、小春を見守る立場に終始していたが、そこでも非常に重要な情報が開示された。

ストーリーコミュ76話では、小春はソロ曲を作るにあたって「アイドルとして何を表現したいのか」という課題から「アイドルを始めた理由」「アイドルをやる理由」について振り返ることになる。ちょうど居合わせた千夜は「特にない」と言うが、お仕事を終えた小春を見て改めて自身の「アイドルをやる理由」について語る。

周知の通り、「なぜアイドルになったのか」は黒埼ちとせにそう言われたからである。「アイドルをやる理由」についても同様であるが、ストーリーコミュ76話ではさらに踏み込んで「それ以外にも理由を見出し始めている」と言っている。

Drastic Melodyにかけては「アイドルをやるかやらないか」が論点になり、最終的に「アイドルをやる」という結論に落ち着いている。
76話からはさらに「やる理由」に駒を進めていることが本人の口から語られた。

先に述べたように、ソロ曲を歌う上で「アイドルとして何を表現するか」は切っても切れない命題である。ソロ曲実装が迫る今、千夜がストーリーコミュのゲストに登場した意味は大きい。

まとめ

[巡る朝、夏の夢]、デレメール、ストーリーコミュ76話で開示された情報を整理、考察した。
今置かれている「第2章」を「アイドルとしての表現を見つける物語」と定めた上で、千夜は自身の望みに目を向け、「アイドルをやる理由」について考えた。これらは来たるソロ曲に向けた丁寧な伏線張りと言えるだろう。
第2章の終わりは近い。この章のゴールに千夜が何を見せるのか期待である。

おまけ

気が早いようだが、ここで第3章の展開を予想しておく。
第3章は黒埼ちとせとの関係が大きく変わる章であると考えている。
具体的には「お嬢様と僕」という関係の終わりである。

Fascinate4話より
堕ちる果実 エンディングより

Fascinateのイベントコミュから分かるとおり、「お嬢様と僕」という関係はもともと千夜の両親の死を巡って応急処置的に形成されたものである。ちとせがアイドルを始めた理由の1つとして「千夜を僕でなくしてほしい」という思いがあり、千夜のアイドルとしての指針が定まった頃にこの話は再び動き出すと考えられる。Driving my wayのイベントで特に語られる可能性が高いとみている。

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