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父への手紙

個人的な見解だが、親父と息子の会話は母と娘ほど活発ではない事が大半だと思う。
自分もどちらかといえば良く喋る方ではあるが、家族と真面目な話となると少し構えてしまい、うまく言い表せない事がある。
そんな自分が思っていた事が、昨年父が病を患い、これまでの感謝を言葉にして伝えると言う事。

自分には外観で幼少期から他人とは異なる点があり、親も息子を心配したに違いない。と思っている。それでも、今のこの充実している日々は団塊世代の父が土日も返上で働き、不自由なく育ててくれたからだと理解している。その想いを伝えたかった。

年末の帰省時に父と2人きりになる事があり、事前にシミュレーションしていた事は実行できず、当日はコタツを挟んで何気ない会話で終わってしまった。

そんなモヤモヤした中で数ヶ月経ち、昨日手紙を書くことにした。照れ隠しにちょっといい店で買ったスープのパウチと一緒に実家に送る。
文章はお世辞にも上手いと言えず、それでも思っていた内容は伝える事ができると思う。本当は直接伝えるのが良い事は分かっているが、個人的には少しモヤモヤしたところは自己満足の範囲だが解消された。

手紙を書いた後は、病について考えてしまい、何とも言えない気持ちになりアルコールと共に寝た。1日でも長生きしてほしい。

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