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キング・クリムゾンのジャッコ・ジャクジクと茶をシバく:part1/3

登場人物

■じゃっこ
ジャッコ・ジャクジク(Jakko  Jakszyk)。
キング・クリムゾン(King Crimson)のボーカル/ギター/鍵盤/フルート。
クリムゾンの日本ツアーのために日本に来た。
■HOMA (Twitter:@klhm_ooo)
じゃっこが大好きなおしゃレディ。絵がめっちゃ上手い。じゃっことメル友になった。
■あわ (Twitter:@probability_)
あわです。お茶会の通訳もどき、インタビューもどき、文字起こし、このnoteの作成をする。好きなキングはクリムゾンです。

事の顛末あらすじ

じゃっこが大好きなHOMAさん。ファンアートでじゃっこ肖像画を描き、2021年12月7日のロイヤルパッケージ(ロイパ)で無事本人に直接プレゼントすることに成功!
その数十分後、ライブ開演直前にじゃっこから感謝のお礼&お茶でもしないかというメールが届く!
HOMAさんが心停止した際の蘇生要員として、あわもお茶会に帯同する事に……。
いったいどうなってしまうのか!
2021年12月8日、クリムゾン来日公演最終日の昼、我々はアマゾンの奥地(リッツ・カールトン東京)へと向かった……。
※更に詳細はHOMAさん漫画参照!

前書き

・じゃっことじゃっこの作品を好きになってもらう事を目指したnoteです。
・リンク先などはアフィリエイトではありませんのでご安心ください。
・インタビューじゃなくてダイアログなので現場の雰囲気伝えるの優先で書いております。逐次通訳的に書いてたりそうじゃなかったりです。必要な所以外はHOMAあわで発言を分けていません。あと異常に(笑)が多いです。でもマジでずっと笑ってたからしょうがねえよな!?
・カットしてる会話もあります。明示してたりしなかったり。

お茶会録音前30分の内容(HOMAさん漫画と重複あり)

■リッツ・カールトンの45階のラウンジに行ったら、ラウンジ中央の巨大クリスマスツリーのふもとの席でじゃっこが普通に座って待ってて、先輩にラブレター渡す女学生&応援する友達みたいになるHOMAあわ。
■じゃっこと挨拶。すぐにお茶を勧めてくれるじゃっこ。英国紳士……と思ったけどじゃっこコーヒー飲んでた。
■「実は(あわが)会うの3回目なんですよ」と言うと「マジ!?」とびっくりするじゃっこ。2019年のロサンゼルス国際空港で遭遇した時に撮って貰った写真を見せたら、「あ、まだ髪短い……」と呟くじゃっこ。後々また髪の話になるが……。
■最終日アイランズやるよとHOMAさんに即アピってくるじゃっこ。
■12月7日のロイヤルパッケージの担当はめるちゃん(Mel Collins)だったけど、心細いって言うからからじゃっこも来てあげた。
※前からじゃっこ&めるちゃんでよくロイパに出ていたので、めるちゃん介助担当者のようです。
■クリムゾンの「完了」にレヴィン氏(Tony Levin)が一番動揺している。
■「インディシプリン(Indiscipline)」の「イイネ!」の発音が大丈夫かめっちゃ我々に聞いてくるじゃっこ。
■2015年来日公演時の「平和(Peace)」の日本語歌詞は突然のフリップの思い付き。じゃっこに「ネイティブ日本人みたいでしたよ」と言ったら喜んでたけど、もうやりたくないと言っていた。
■メンバーからはじゃっこって呼ばれている。自分の子どもからも、「父さん」の他にじゃっこって呼ばれる。「僕の本当の名前は、マイケルなんだ……知ってるだろうけど……」って言われてなんか映画冒頭のモノローグみたいやな、と思ったあわ。
■「スケアシティ・オブ・ミラクルズ(A Scarcity of Miracles)」のPVに息子さん出てますよね、似てますねって聞いたらニコニコするじゃっこ。
■持ってきたCDにサイン貰う。HOMAさんは旅先で持って来てなかったので、あわがHOMAさん用に最新ソロアルバムの『シークレッツ・アンド・ライズ(Secrets & Lies)』を準備(何か知らんが全フォーマット買ってたので家に4枚くらいあった)。でもじゃっこも持参してきていた。「あ、持ってる?」って言っていた。

■あわはディズリズミア(Dizrhythmia)の『トゥー(Too)』にサインを貰う。そこから、じゃっことギャビちゃん(Gavin Harrison)が昔ビッグ・フィッシュ・ポップコーン(Big Fish Popcorn)名義で作った『ザ・キングス・オブ・オブリビオン(The Kings of Oblivion)』の話を聞いたり。じゃっこはなんかテレていた。あのアルバムはフランク・ザッパ(Frank Zappa)ぽいですよね、夏のクリムゾンアメリカツアーでザッパバンドに飛び入り参加しましたよねという話をするなど。

※色々ふざけたなあ……という感じで、懐かしそうに話していました。ザッパバンド飛び入りの経緯は↓のギャビちゃん発言と同様でした。

■じゃっこにあわはいつのロイパ行ったのか聞かれ、今日(12月8日)これからだと伝えると、「ギャビン好きなんでしょ?今日のロイパに出るようにギャビンに言っとくよ」と答えてくれた。後日、本当にギャビちゃんにそう言ってくれていた事が判明。ありがとうじゃっこ。
■HOMAさんがじゃっこの言う事を全部スマホでメモってて、じゃっこが「HOMAは何してるんだ……!?」と言っていたので、あわが「HOMAさんはあなたが大好きなので、あなたの言う事全部メモしております(爆笑)」と答えたら、「録音すれば良いじゃん(笑) 時間が勿体ないし」と言ってくれたので遠慮なく録音する事に。
■じゃっこ「インタビューみたいだな(笑)」せやな。


茶ダイアログPart1(来日時の話/クリス・ポーター/複雑なじゃっこ家/これからのじゃっこ予定/ギャビン・ハリソン/今回のセトリ/ヒューマンズカバーはどうなった)

じゃっこ:ありがとうって何が……?
HOMA:昨日、イラストを受け取って頂いて。
あわ:イラスト受け取って頂いて、とても嬉しいですと。
じゃっこ:うんうん、HOMAは描くのに頑張ってくれたんだよな。あんなにね。こっちがありがとうだよ。
あわ:HOMAさんは最初の東京公演の後に描き始めて、三日くらいで完成させて、持ってきました。
じゃっこ:わーお……凄い。綺麗な絵だった。どうもありがとうね。
HOMA:あなたの為なら、これからも何でも描きます!
じゃっこ:おー、そっか! アートワークとかね、うん、そっか、良いね! お言葉に甘えちゃうかもな。
あわ:HOMAさんが、これからもファンメールとかを送って良いか気にしています。
じゃっこ:もうHOMAは僕のメアド知ってるじゃん。
あわ:また送っても良いか……
じゃっこ:うん、もちろん。
あわ:気にしています。
じゃっこ:うんうん! もちろん。
HOMA:あはは!
じゃっこ:もちろんよ。
HOMA:う~ありがとう……[ぴえん顔のHOMAさん]
あわ:何でも……質問を今のうちに……フフフフ。[デレるHOMAさん見て笑うあわ]
HOMA:何でも、今のうちに……もうね……あの……[長考に入るHOMAさん]……あー……頭が真っ白。

※我々はせいぜい15分くらい話せれば御の字くらいのノリだったので、この時点でHOMAさん特選想定問答集品薄に。

あわ:もう、いっぱいいっぱいだそうです。
じゃっこ:もう、何?
あわ:動揺し過ぎていてもう……
じゃっこ:話せない?
あわ:何も考えられないと(爆笑)
HOMA:会えて嬉しいです……!
じゃっこ:僕もだよ、ありがとう。
あわ:………………私もです!(笑)
じゃっこ:ありがとう。……明日(12月9日)帰国するんだ。今年は大変な年だったよ。
我ら:日本からは出国出来ると思いますけれど、自分の国にすぐ戻れますか?隔離期間とか……。
じゃっこ:そーなんだよ、PCRテストを……今はテストを受けないと……えーと、今朝も受けないといけなくて受けた。毎日、テストを受けるんだ。毎日、体温も計るし。
我ら:あー……
じゃっこ:毎日毎日……日本に到着したらホテルの部屋に通されてさ。部屋を出るのを許されなかったから、ちょっと頭おかしくなりそうだったよ。
我ら:クリムゾンメンバーのSNSを見ていましたけれど、皆さん毎日、窓からの風景の写真をあげていて……(笑)
じゃっこ:そーそー。どうかしてたよ。
イギリスに戻ったら空港でエクスプレス・テスト受けて……
我ら:エクスプレス・テスト? クイック・テスト的な?
じゃっこ:そう。クイック・テスト。そしたら数時間で結果が出るから……陰性の結果出るまで隔離されてないといけないんだ。でも日本で取得した証明もあるから……なあ、あの人クリスっていって、僕らの音響スタッフなんだけど……経歴知ってる?[ロビーを通りがかったクリス・ポーター(Chris Porter)さんを見ながら]
我ら:知らないです。
じゃっこ:そっか。クリスは僕の昔からの友達でさ、80年代~90年代は世界的な大物プロデューサーの一人だったんだ。ワム!(Wham!)のジョージ・マイケル(George Michael)とか、イギリスのバンドのテイク・ザット(Take That)とか……聞いた事ある?
我ら:もちろん。
じゃっこ:他にも沢山、いっぱいプロデュースしてた。
で、クリスにクリムゾンのライブレコーディングのうちの一つでミックスをやってもらったんだ。前は僕が全部やってたんだけど、段々えらい事になってきて……
我ら:忙しくてですよね。
じゃっこ:ツアーとツアーの間で、ギャビンと僕でデモ作ったり新作やったり、そんでツアー出て、ライブ音源確認して……全公演をマルチトラックに録音してるんだよ。ちょっとやる事が多すぎるから、クリスに頼んだのよ。
で、ライブの音響スタッフが辞めた時に、もし良かったら音響スタッフやってくれないかって聞いたんだ。それから担当してくれててさ……滅茶苦茶有名なプロデューサーなんだよ本当は。でも昔ながらのプロデューサー業って、もう無いから……全部変わっちゃったからな……音楽シーンは変わっちゃったよ。
我ら:あー……
じゃっこ:でもロバート(Robert Fripp)は、クリスにスタッフをやって貰いたかったんだ。デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の『スケアリー・モンスターズ(Scary Monsters (and Super Creeps))』の「ファッション(Fashion)」でロバートがギター弾いてるけど、クリスがエンジニアだったんだ。バッキングボーカルもやってるよ。
あわ:毎年キング・クリムゾンのライブ見てきて、クルーの皆さんの事も見てきたんですけど、昨日、「この人達を見るのも明日(12月8日)が最後なんだな」と思って……。
じゃっこ:うん。
我ら:本当に……
じゃっこ:うん。
我ら:さみしい……
じゃっこ:ね。さみしいよ。怖いし。うん……次は何しようか……[遠い目をしながら困った様に微笑むじゃっこ]
我ら:ウフフフ(笑) でも、クルーズ・トゥ・ジ・エッジ(Cruise to the Edge)に参加しますよね?
じゃっこ:え、あー、うん、ソロでの参加で合意した。ザッパ・バンドのメンバーと一緒にやると思うよ。そうだあれもやらなくちゃ、次のソロアルバム制作。
我ら:待っています!
じゃっこ:おー、分かった。……まだ何も作ってない。

HOMA:……今、髪長いですけれど……
じゃっこ:うん。
HOMA:伸ばしているんですか?
じゃっこ:いやー、ただ切れなくて……来日前に切ろうとしたんだけど、時間切れになっちゃったよ。家庭の事情がかなり複雑でね……今、シングルファーザーだから……
我ら:フーン……[驚愕する我ら]
じゃっこ:子ども達と暮らしてるんだけど……
我ら:フーン……[動揺する我ら]
じゃっこ:母親は滅茶苦茶遠くに住んでるから、子どもたちは会えないんだ。
我ら:フーン……[狼狽する我ら]
じゃっこ:複雑なんだ。息子はもう19歳だから大丈夫なんだけど、娘は16歳だし……色々微妙なお年頃でしょ……毎日が問題とか事件の連続だよ……[ゲッソリじゃっこ]
我ら:[じゃっこにいきなり激重な話されてしばらく無言になる我ら]

※当初この部分はカット予定でしたが、じゃっこが普通にFacebookの交際ステータスを「離婚」にしてたので、オープンにしてるならいっか……という事で載せます。ちなみにクリスマス前まではステータスが「別居」でした。

HOMA:忙しかったんだね……
じゃっこ:[頷くじゃっこ]
あわ:私も、家庭に問題というか、色々あるので。
じゃっこ:君んちの? うん……分かるんだね……
あわ:親の問題というか……なので、いつもあなたの歌詞にグッときますね。特にこれとか。[持ってきたディズリズミアのCDを指さす]
じゃっこ:ああ! うんうん、僕の年取った父親についての曲だからね……

※あわとじゃっこが言及しているのは、↑のアルバムに入っている「ハウ・ディド・アイ・レット・ユー・ゲット・ソー・オールド(How Did I Let You Get So Old)」という曲です。

じゃっこ:他には、来年(2022年)予定してる事なんだけど、エディンバラ・フェスティバルって知ってる?
我ら:知らないです。
じゃっこ:凄いデカいアート・フェスティバルがエディンバラで8月にあるんだけど、色んな催し物をやるんだ。ショーがいっぱいあってさ、漫才とか演劇とか。僕はワンマンショーをやるつもりなんだけど……
我ら:ワンマンショー!?

※『シークレッツ・アンド・ライズ』のブックレットでも、8曲目の「ザ・ボーダーズ・ウィー・トレイデッド(The Borders We Traded)」のコメントとしてじゃっこが延期になったワンマンショーについて言及してます。

じゃっこ:そう。昔、BBCでの放送用に作った『ザ・ロード・トゥ・バラナ(The Road to Ballina)』を基にやるつもりなんだ。
我ら:あぁ~。
じゃっこ:聞いた事ある?
我ら:あります。

じゃっこ:おー、そっか。僕の複雑な身の上話と養父母をテーマにしたアルバムで、曲に使うために養父母にインタビューしたんだよね。来年やるつもりなのは、『ザ・ロード・トゥ・バラナ』を基にしたワンマンショーで、演奏と一緒にアニメーションとか映像なんかを使ったりして……
マイケル・アッテンボロー(Michael Attenborough)って男と制作してるんだけど……知ってるかな……亡くなったけど、映画監督のリチャード・アッテンボロー(Richard Attenborough)って知ってる?
我ら:知らないです。
じゃっこ:『ガンジー』って映画でオスカー8部門受賞したんだけど。
とにかく、マイケルはその人の息子なんだけど、シェイクスピア・カンパニーの美術監督やってた時があってね。
我ら:へー。公演は来年ですね!?
じゃっこ:うん。いや、かなり怖いんだけどさ。バンドでやるわけじゃないし、ちょっと、いつもと違う感じだし、ちょっと演劇っぽいしさ。公演はやると思うし、契約の合意もしたけど、ちょっと緊張するよなー……。(ほぼ)8月いっぱいやると思うよ。8月中毎日。誰も来なかったら1週間くらいになるかもな(笑)
あわ:HOMAさんは感心しております……行けば!?[HOMAさんをけしかけるあわ]
HOMA:エディンバラ(笑)
じゃっこ:エディンバラ。綺麗な所だよ。
あわ:私はヨーロッパ行った事ないんですよね。
じゃっこ:ないんだ!?
あわ:HOMAさんは行った事ある?
HOMA:ない。海外に行った事がなくて。
我ら:(じゃっこは)役者やっていたと思うんですけれど……
じゃっこ:ちょっとだけねー、うん。ずっと若い頃ね。本業としては何もやった事ないけどさ、ちょっとの間だけ。若い頃、ナショナル・ユース・シアターに居たけど。ほんのちょっとだけ仕事としてやったけど、音楽の方に集中したから……。
HOMA:役者をやっている所も見てみたいです。エディンバラ……?
じゃっこ:そう!
HOMA:行っちゃう!?
じゃっこ:HOMA、エディンバラ来るって!?
あわ:多分(笑) HOMAさん行くかも(笑)
じゃっこ:おっけー。あー、やっぱショーをやらないってなったら怖いから、必ず一番にHOMAへ伝えるよ。飛行機代とか無駄になっちゃうからな。でもエディンバラは素晴らしい所だから、HOMAは行った方が良いよ。本当に良い所だから。
あわ:HOMAさんに一番に教えてくれるってよォ……
HOMA:ァー……もー……これは……
あわ:HOMAさんはほぼ気絶しかけています。
HOMA:ウーン……
じゃっこ:何でだよ(笑)
あわ:ウェヘヘヘヘ(笑) あなたの事が大好きだからですフェフェフェ(爆笑)
じゃっこ:僕はただの普通の人だよ……
我ら:普通!?
じゃっこ:そぉーだよ!?[声がひっくり返るじゃっこ]
我ら:普通ゥ!?
じゃっこ:そぉーだよォ!?[声がひっくり返るじゃっこ]
生活の為にたまたまミュージシャンやってるだけだよ。
我ら:嘘やろ(爆笑)
じゃっこ:食ってく為にやってるだけだからさぁ~[まだ声がひっくり返ってるじゃっこ]
だって他に何も出来ないし。何もかも役立たず!
……どうやってそんな達者に英語話してるんだ? 学校で習ったとか、アメリカに住んでたとか?
あわ:いえ……メッチャ、インタビューとか、イッパイ、ミタ……。
じゃっこ:おーなるほど。
あわ:自分で……独学?
じゃっこ:へー凄いな。
あわ:あとはネイティブの人と話してもらったり……
じゃっこ:日本語って僕達には全っ然……お手上げだからさぁ……
我ら:アハハ(笑)
じゃっこ:大抵の(ヨーロッパ圏の)言葉ってなんとなく分かる感じがあるけど、東洋の言葉は……[白目むくじゃっこ]
僕の娘が言語学にハマってて。色々知ってるんだよ。[スマホで娘さんのピアノ弾き語り動画見せてくれるじゃっこ]
HOMA:あー!
じゃっこ:僕の娘。
HOMA:うん!
あわ:美人だー。
HOMA:良い曲。
じゃっこ:この曲知ってる?
我ら:誰の曲です?
じゃっこ:んぁ?
我ら:娘さんが作った曲?
じゃっこ:違う違う。……こんな感じ。
我ら:わー。完全にパパの遺伝子受け継いでますね。
じゃっこ:ンフフ(笑) かもね。あ、この子のおじいちゃんは誰だか知ってる?
あわ:……マイケル……ジャイルズ……[なぜか小声になるあわ]
HOMA:ああ……そっか……(笑)
じゃっこ:マイケル・ジャイルズ(Michael Giles)。
僕の実の母親は歌手でね、アイルランドの。だから本当はアイルランド人なんだよ。ポーランド人じゃなくて。ポーランド人の養子になったから名前がポーランド系なだけでさ。君は知ってるよな。[ディズリズミアのCDを指さすじゃっこ]
あわ:あー、はい。知っとります。
じゃっこ:な。
あわ:(じゃっこの生い立ち分かる系の作品)全部持ってるんで……へへっ……。

あわ:何でも……言ってね……[HOMAさんの質問を要求するあわ]
HOMA:何だろう……意外とね、あんまり書いて来なかった(笑)[もうキャパオーバーになって来てるHOMAあわ]
あわ:[必死で場つなぎを考えるあわ]……自分、アマチュアドラマーなんすけど。
じゃっこ:あぁ~~! だからギャビンのファンって訳ね。あいつは凄いよ。クリムゾンの中であいつが一番のミュージシャンだと思うよ。信じられないくらい凄い。ヤバいほど凄いミュージシャン。
あわ:私は元々ソウルとかファンクとかが好きだったんで。
じゃっこ:はいはい。
あわ:実は難しいフィルとかそういうの、あんまり興味ないんすけど、ギャビちゃんはめっちゃタイトな……
じゃっこ:それな。
あわ:良い感じの、グルーヴがあるので、好き♡
じゃっこ:うん。僕とギャビン、レベル42(Level42)っていうイギリスのファンクバンドに居たんだけど。ギャビンはバンドで一回ツアーにも出たんだ。実はここにも来たよ。
あわ:日本ツアーですよね。……(ギャビちゃんは)親友ですよね?
じゃっこ:そだよ。[嬉しそうにニッコリするじゃっこ]
我ら:ンフ(笑)
じゃっこ:昔から……ずっと昔から……。
あわ:ウン……[ぴえん顔のあわ]
80年代中盤くらいから。
じゃっこ:うんうん。そう、ギャビンは超若かった。
あわ:[80年代なんだからそらそうやろと思うあわ]
じゃっこ:超おもしろい奴だし。
我ら:ウフフフ!
じゃっこ:あいつは今みたいに成功してて当然なんだよ。
あわ:ウン……[ぴえん顔のあわ]
じゃっこ:それであいつは……来年ポーキュパイン・ツリー(Porcupine Tree)でツアーするよな。アメリカは行くけど……日本でライブやる意味ないもんな。
あわ:う~~~~~ん、日本で見たいですけども……[お察しという顔をするあわ]
じゃっこ:日本に来て、ライブしただろ。一回。誰も見に来なかったやつ。
あわ:ゔ。はい。
じゃっこ:な。
あわ:そのようで。[半笑いのあわ]
じゃっこ:だからー、ヨーロッパ、イギリスと……まだ日程告知してないけどアメリカで公演だな、うん。
あわ:来年のパイナップル・シーフ(Pineapple Thief)のチケットは買いました。行けると良いんですがねぇ。
じゃっこ:何処のよ。
あわ:アメリカ。
じゃっこ:おー、そっか。
我ら:クリムゾンの東京の初日に、演奏がもう完璧だなって思って、「マジでこのツアーで終わるんだな……」って……マジで最後だ……って。
じゃっこ:んー![コーヒー飲みながら返事するじゃっこ]
なー……ほんとにヘンな感じだ。
我ら:もちろん完璧って感じのサウンドも好きなんですけど、現行クリムゾンの楽しい感じが好きで、毎年違う風な演奏にしようとしてたんで、大好きでした。なんでメッチャ悲しくて。今回は(終わるから)完璧で……。
じゃっこ:うん……。
我ら:我ら、曲の方の「メルトダウン(Meltdown)」が超好きなんすけど……。
じゃっこ:おー!!
我ら:(このツアーでやらないけど)超聞きたかった!
じゃっこ:なー! 僕もだよ!
何でセトリ落ちしたんだか……ロバートが何処で何落とすかなんて誰にも分からん!
我ら:ウヒャヒャ!(爆笑)
じゃっこ:前に「放浪者(Exiles)」を演奏したんだけどさ、二回やっただけでセトリ落ちしちゃったよ。
僕はあの曲……どうも[ウェイターからミルク貰うじゃっこ]……あの曲は良い感じに出来たと思ってたのにな。
だから、「メルトダウン」が落ちた理由も分かんない。現行クリムゾンのイチオシ曲だったのにさ。実際、毎公演やってたし。

※「メルトダウン」は2015~18年までほぼ毎日演奏してました。19年に突然減って21年は完全にセトリ落ち。

我ら:何でか分かんないんすけど、今回誰かがTwitterに日本公演のリハセトリをリークしてて。
じゃっこ:えー、そうなの?
我ら:そう。初日に皆で「太陽と戦慄パートⅢ(Larks' Tongues in Aspic(PartⅢ))」やりましたよね?
じゃっこ:……ウン……。[渋い顔するじゃっこ]
我ら:だからファンがメッチャ興奮してたんすけど……
じゃっこ:あー……
我ら:演奏するかもって……(笑)
演奏するつもりだった? それともただの練習?
じゃっこ:えーとね……今、曲のレパートリーが超沢山あって、ロバートが毎日違う曲を選ぶのよ。で、いつもの事なんだけど、リハーサルではいっぱい、色々な事をするんだ。公演の最初のうちは色んな曲をちょっとずつやるんだけど、そのうちメインでやる曲が定まってくるんだ。幾らかの曲は二度とやらなくなるし。
我ら:なるほど。
じゃっこ:だから分かんねーんだわこれが……![超小声で言うじゃっこ]
どうなってんだか……ロバートの頭の中で何が起こってんのか全然分からんのよ。
我ら:(爆笑)
あわ:2015年のクリムゾンの来日公演で「メルトダウン」を初めて聞いた時の事めっちゃ覚えてるんすけど、マジで……マジで好きなんすよォ……![くだを巻くあわ]
HOMA:(笑)
じゃっこ:お~ほんとぉ! ありがとう。現行クリムゾンの新曲は全部スタジオレコーディングしてるんだけど、リリースされるのかは分からないな。でもレコーディングはしてる。
あわ:あとこれめっちゃ知りたいんすけど、ヒューマンズ(The Humans)の曲をクリムゾンの皆でレコーディングしてますよね? ビル・リーフリン(Bill Rieflin)とトーヤ(Toyah)のバンドの。
じゃっこ:[超渋い顔のじゃっこ]
あわ:聞かん方がよかった……?(笑)
じゃっこ:なんもしてない……僕、ヒューマンズの大ファンじゃないし……違うし……
あわ:ははは(笑) でも何かレコーディングしましたよね?
じゃっこ:ん~、皆で演奏を……
あわ:トーヤのTwitterで見たんすけど。
じゃっこ:うん。
あわ:クリムゾンがリハーサルしてるちょっとした動画を。
じゃっこ:僕らが何してるやつ?
あわ:
じゃっこ:何か、クリムゾンがトーヤの曲を演奏してるやつ?
あわ:演奏しようとしてる動画。
じゃっこ:覚えてないわ……

あわ:「ゲット・イン・ユア・カー(Get in Your Car)」って曲。
じゃっこ:あ~、そうだ。ヴェニスで色々レコーディングしたよ。でもその後どうなったか知らない……
HOMA:そうだったんだ。

Part2につづく。
(鍵盤5人も居る……/じゃっこソロ作品/クリムゾンの観客/クリムゾンの今後のリリース/じゃっこ、ピクチャーチケットが気になる/現行のはじまり/ジェネシス/通りすがりのギャビン・ハリソン/新大阪駅でのじゃっこ/コロナ禍のクリムゾン北米ツアー/HOMA絵鑑賞会/写真を見せたいじゃっこ/じゃっこのギター)



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