突然一人ぼっちになった

毎年必ず一緒に行っていた母娘旅行、まさか2018年が最後になるとは考えてもいなかった。また必ず2019年もいつものように一緒に行けると思っていた。2018年から始めた両親の結婚記念日に家族4人でUSJに遊びにいくこと、このときだって来年もまたみんなで来ようねって言っていた。だから今年もみんなで休みを合わせて遊びにいくはずだった。まさか、最初で最後になるなんて思わなかった。この世に神様なんていない、私はそう思った。

母が突然逝ってしまった、眠るように。そして私の誕生日を真近に控えた、ある日に…。母の肌がとても綺麗で美しく、私よりも全然ハリも艶もあって美しかった。ただ眠っているようにしか見えなかった、最後の最後まで。あまりにもあっけなかった、数日前までいつものように一緒にカフェに行ったり、遊びにいったりしていたから。ただ変化があるとすれば、数日前に母の地元にある実家に引越してきたことだった。地元に帰ってきて、安心しきって気が緩んだのかもしれない。はたまた、2003年に亡くなった祖母が母を連れて行ってしまったのかもしれない、母が産まれる2ヶ月前にバイクの事故で亡くなってしまった祖父が連れて行ってしまったのかもしれない。それにしてもまだ早すぎる、平均寿命まであと20年以上は余裕にある。

告別式は私の誕生日だった。あまりにも辛い誕生日である、今後誕生日は悲しい日になる。と思ったけれども、今後なんてあるのか誰にもわからない。人間いつ死ぬかわからない、明日が当たり前のようにあると思ってはいけない、来年の誕生日を生きて過ごせる保証はない。いつ心臓が止まるかなんか誰にもわからない、そして医者なんて全く信用ならない。

母がしたかったことをしてあげられなかった、それが本当に無念でならない。私は未だに立ち直れず、1日中布団にくるまってダラダラしている。

今日は母が愛用していた、ファンデーションのケースとブラシを綺麗にお手入れした。またこれを使いに母がここに戻ってきてくれるかもしれない、そう思って…。