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【就活生・転職者向け】 面接で志望動機を質問された時の答えの作り方 【PR視点の面接対策】

面接で必ず聞かれる「志望動機」や「あなたの強み」。面接の前に準備をするわけですが、どんな答えをすればいいんだろうと悩む方が多いと思います。

この記事を書いている僕は、PR・広報経験が10年以上あります。転職も3回していて、毎回、PR視点をフル活用して面接対策をしています。

こんな僕が、PR視点での面接対策を説明していきます。

面接での自己PRは自分を“アピール”することではない

面接の受け答え=自分をアピールして、よく見せることだと思っていませんか?

結論から言うと、面接の受け答えは企業との対話・お見合いだと思ってください。

企業の面接官から質問されて、面接を受ける候補者が答えていく形が多いです。新卒の面接では特にその傾向が強いです。だから余計に面接官の印象に残るような回答をしようと思い、すごい人アピール、できますアピールになるわけです。

ポイント
面接でも重要なPR視点は、相手が求めていることは何か

PR的には、世の中視点と言ったりします。自分が言いたいことではなく、相手(メディアやユーザー)が何を求めているかを大切にする視点です。

面接においても、このPR視点は重要です。

今回の採用で企業側が求めていることが何なのかを分析して、その求めていることと自分の強みの重なるポイントを話すことが重要です。イメージとしてはこんな感じです。

すごい人アピール、できますアピールは、右側の円の話ばかりしていることになります。

面接はお見合いだと言ったのは、企業側は求めている人材イメージを持っていて(左側の円)、それと重なりあう人を探しているからです。

アマゾンなどの外資系企業では、スキル的な面だけでなく、会社のカルチャーに合うか(カルチャーフィット)の観点で、候補者を吟味していきます。まさに、重なり合うところがどれだけあるかが重要になってきています。


面接で志望理由を質問された時の答えの作り方

志望理由を作るときの考え方は、あなたが何をしたいかではなく、企業がどんな人を求めているかという観点から考えていきましょう。


・企業が求めていることに対して、
自分はこれまで●●な経験を積んだので、
こういった価値を提供できます

課題に対して解決策を提示する形
です。

企業が求めていることが左の円、自分の経験が右の円とすると、その2つ円が重なり合ったところ「企業が求めていて、自分が提供できる価値」の話をするイメージです。

たとえば、事業拡大に伴う採用の場合、企業が事業拡大でどういう課題をかかえているかを求人情報や中期経営計画などから読み取ったり、転職エージェントからヒアリングします。

そういった課題に対して、これまで事業拡大フェーズでプロジェクトマネジメントをしてきた経験を踏まえて、気を付けるべき3つのポイントの話をすると、「こいつに任せてみようかな」と思わせることができます。

話の流れはこんな感じです。

・企業が求めていることは?:事業拡大フェーズの課題を解決して進められる人材
自分の経験:直面した課題とその解決策、プロジェクトマネジメントの実績
自分の提供価値:課題解決の3ポイントを含めた再現性

志望理由は面接で、最初に必ず聞かれます。なので、この3ステップでしっかり作りこみましょう。1分~1分半程度にまとめられると良いです。

志望理由の中で、①~③の詳細をすべて話す必要はありません。課題解決の3つのポイントなど、志望理由の中に面接官がもっと聞きたい要素を“チラ見せ”することで、質問の流れを作ることができます。

面接は一問一答形式になると、答えるのも大変です。面接官の印象にも残りにくいです。

一方、志望理由からつながる、「更問形式」にできると、自分の話したい領域に誘い込むことができ、しかも面接官の理解も深まっていきます。

※ちなみに、更問(さらとい)は、「更に質問をする」という意味です。


ポイント
しっかり作りこんだ志望理由を起点に、更問形式で面接官と対話をしていくことが、面接成功のポイントです。

企業の課題がなかなか見つけられないと思うかもしれませんが、課題は今、企業が抱えている課題である必要はありません。今後起こる可能性がある課題を提示することも一手です。

顕在化している課題だけでなく、まだ顕在化していない課題を指摘することで、そういった課題が顕在化してきたときにも対応できることを伝えることができます。

まとめ

  • 面接での自己PRは自分を“アピール”することではない

  • 面接の受け答えは企業との対話・お見合い

  • 重要なのは「相手が求めていることは何か」

  • “2つ円”が重なり合ったところの話をしよう

  • 重なるところを作る3ステップ:

    • 企業が求めていることは?

    • 自分の経験

    • 自分の提供価値

  • 作りこんだ志望理由を起点に、更問形式で面接官と対話をしよう

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