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「本質的な広報活動って?」広報担当者としてのビジョン・ミッションを見つめる広報LT大会#PRLT25

こんにちは!シドニアの映画化が楽しみです。おそらです。

去る7月2日に25回目の#PRLTを開催いたしました!
前回引き続きのオンライン開催。この情勢下で事業や組織の方向性が見直され、会社から求められる役割も変わり、自分の仕事に対しモヤモヤしている方も、多いのではないでしょうか。

実は24回目の開催後、運営メンバーの中でも「広報としてのあるべき姿ってなんだろう…?」という話で盛り上がっていたところでした。

みんなモヤモヤしている…!ならみんなで解決しよう🙌ということで、今回は長年PR業務の第一線に立たれている先輩方と共に「”広報まいご”の乗り越え方」を語り合いました!

登壇者一覧
Ubie株式会社/株式会社マドベ:片山悠さん
Sansan株式会社:小池亮介さん
グローバル・ブレイン株式会社:松井小麦さん

「目の前の仕事をただひたすらに」そこから培われた「自分の強み」

まずは自己紹介を兼ね、登壇者みなさまに、ご自身の経歴をモチベーショングラフと共にご紹介いただきました。

Ubie株式会社/株式会社マドベ:片山悠さん

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Sansan株式会社 小池亮介さん

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グローバル・ブレイン株式会社 松井小麦さん

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お三方の歩みの中で共通して見られたものは、本に書かれている概念的なPRと、実務がうまく紐付かないことで、「これでいいのかな…」と悩まれた時期があったこと。

簡単そうに見えたクリッピングがこんなに難しいなんて…。言われたとおりプレスリリースだけを書いていればいいんだっけ…?お三方の当時の言葉は、まるで自分達のいまの内なる声そのもの。

前に進めているとなかなか実感しづらいこの時期。お三方は、チームの中で「空きポジション」となっている場所を見つけ、そこで徹底的に役割を果たし「◯◯の人」として認知されることで乗り越えられたそうです。

日々の取材提案から戦略設計まで、求められるスキルが多岐に渡るPRという仕事。だからこそ「ここなら他の人よりちょっと得意かも」という領域を、誰もが見つけやすいのかもしれません。

また、目の前の仕事にどれだけこだわれるかで、身につくスキルの質も、得られる達成感も大きく変わってきます。「◯◯の人」と呼ばれる自分を真に誇れるためにも、アウトプットへのクオリティ意識を持ち続けることが大切ですね。

戦略立案、情報開発…可視化してみよう自分の「PRステータス」

以前、#PRLTで、広報担当者の実務領域が広すぎる件について、フリーランスで企業広報支援を手がける青柳真紗美さんにLTをしていただきました。

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キャリアの最初の段階では右側の「情報を届ける」分野を業務の中心として取り組み、何年か従事した後この地図に出くわし「わたしがやっている広報って正しいのかな…」と”広報まいご”に…。#PRLT運営メンバーの多くが、このつまずきを経験しています。

そこでこの地図との上手な向き合い方について、登壇者のみなさまにお伺いしてみました。


今も、一本のプレスリリースを磨くことに心を傾けているという片山さん。「どの分野の業務も、目標達成に向けたPRとして等しく重要な要素」とお話くださいました。

企画がどんなに秀逸でも、発信の質が低ければ届けたい場所には届きません。手を動かすこと、頭を回すこと、そのどちらをも機能させられる「フルスタックな存在」となってはじめて、PRという広い世界を俯瞰的に見られるのかもしれません。

発信、企画、リサーチ、社内資産化…。PRパーソンとしての自分のステータス値の割り振りを確認しつつ、 「〇〇の人」を目指すならどのスキルに対しポイントを振るべきか…?たしかにそんなRPG的に考えられると、モヤモヤしなさそうですね。

しかし、「情報を届ける」領域から「情報を作る」領域へと仕事をシフトする時期は、両者の業務性質のあまりの違いにより「何をすればいいのか全くわからない」状態に陥りやすいのも実情…。

まずは認知を取りたい理想の姿といまの姿を言語化し「このギャップが何故発生しているのか」について、自分なりの仮説を立てるところからスタートしていくのがよいですよ、と松井さんからのアドバイスもありました。

そして、この地図を広げる際にPR担当者が最も悩むのが「目標設定」

最上段についてはOKRといった定性的なものを掲げて手法依存を防ぎ、PRの基礎体力を培うペースメーカーとして日々の定量的な目標を持つと、緊張感を持ち精神的に摩耗しない日々を過ごせるのではないか、と片山さんや小池さんからのありがたいお言葉が!

小池さんが属するSansanPRチームの目標設計については、こちらの記事に詳細が載っておりますので、ぜひご覧ください。

広報まいごになったら、いますぐやるべきこと

最後に「広報として肝に銘じていること」「広報まいごになったらやるべきこと」について、登壇者のみなさまにコメントいただきました。

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目線と立ち位置と話す小池さん。いかに社長や事業責任者のイタコ的な存在となれるのかを大事にしていらっしゃるそうです。
そのためにも目の前の業務や人に集中することが要。
SNSモニタリングの中で周りのPR担当者の華々しい活躍を見つけて、まいごになってしまったときは、PCの電源を切り、自分の周囲のことだけ考える時間を作りましょう。

ステークホルダーとの関係構築にいつでも立ち返りたいと話す松井さん。ここでいうステークホルダーはもちろん社内メンバーのことも含まれます。社内で広報の重要性を説いていくこと、すなわち自分自身のPRを行い、目標達成に向けた協力体制を整えることも、PRパーソンの重要なスキルだとお話いただきました。
また、もやもやしているときは、状況を書き出して整理整頓するいいチャンスとのこと。じっくり時間をかけて向き合うと、曇った眼の前を晴らすきっかけを捕まえられそうですね。

「PRパーソンたるもの優れた窓際族たれ」と掲げる片山さん。自社、サービス、そして広報という職種そのものへの思い入れが深くなったときこそ、外の風を浴びフラットな目線で仕事と向き合って見えてくるものがあるそうです。
「PR最高」「あのPRパーソンすごい」などなど、自身の熱狂性を感じたときは、一歩引いて「PRに触れたことがない人には、どう伝えるべきなんだろう」「あの人と一緒に仕事をしたいと思ったら自分は何をすべきなのだろうか」と、足元の課題を見つめる方が前にすすめるのかもしれません。

「矜持」を語る対談はアツい…!そしてそろそろ、LT大会もしたい!

お家でビール片手にゆるっと参加できるゆるい雰囲気で進みつつ、アツい言葉が飛び交い自分の仕事のモチベーションも高まる…!非常に有意義な時間となりました。
参加者の皆様に、“広報まいご”からの脱出の一手となる何かが見つかっていれば何よりです。

改めまして、ご登壇いただいた皆様、誠にありがとうございます。

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さて、直近2回の#PRLTは「オンライン対談」という形式を取らせていただきました。それぞれのPR担当者の「矜持」をぶつけ合う時間もいいなと思いつつ、そろそろいつもどおりのLT大会がやりたい…!という気持ちでいっぱいになっている運営一同です。情勢次第ですが、次回こそどうにかLT大会の形式をやれないかと模索中です。

では、2ヵ月後にまた会いましょう!

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