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オルカン(全世界株)は元本割れリスクが高い!ドル建て故の為替変動リスク

オールカントリー(全世界インデックス)とは

通称オルカンと言われているインデックスはMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)の略称です。約70カ国をカバーする広範囲のインデックスになります。

平均利回り

利回りは10年で
約1.77倍(13~23年) 平均年利6%
程度です。

オルカンの指数の真の価格

オルカンの指数ACWIはドル建てです。
オルカン投資信託の基準価額のチャートは円表記のため、20年〜23年で1.78倍になっているように見えますが(図1)、これはドル円の為替変動分なのです。

図1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基準価額

実際の指数ACWIをドル建てで見てみると(図2)、20年〜23年は1.24倍にしかなっていないことがわかります。

図2. iShares MSCI ACWI ETF

メリット

一応は複数国に投資が分散できる。

デメリット

成長率が低い。日経平均以下。ドル建てな上に低成長率のため、為替変動で元本割れすることがありえる。
元本割れリスクが高いため、高齢者など数年で資金を必要とする人には到底勧められない。
中国などの社会主義国やインデックス・ファンドに向かない国も含まれている。
また、投資対象国の比率はアメリカが約60%であり、分散性も低い。

総評するとオルカンに投資価値があるとは言いにくいです。
日本人は低リスクを好む傾向があるため、「ハイリスク・ハイリターンの逆で、低リターンだからリスクも低い」と誤解して買っている人が多いようですが、逆は必ずしも真ならず、インデックスファンドは倒産リスクがほぼ無い為、リターンが低いほど元本割れリスクが高いのです。

次の記事では、主要なインデックスの比較を行っています。


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