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暗号通貨には投資価値は無し!通貨とは価値不変を期待するモノ

通貨の役割

金(ゴールド)の記事でも触れましたが、通貨には本来、価値が安定していることが求められます。暗号通貨も『通貨』ですから、価格が上昇していくのではなく安定することを目指した開発が行われています。

価値ができるだけ変わらない事を求められてるモノに投資価値が無いことは自明の理です。

ビットコインの価格上昇の理由

ビットコインは徐々に発行量が減っていくデフレ型のコインです。これがねずみ講のような役割を果たし、購入していく人が増えて値上がりが続いた時期がありました。しかし所詮は実需をまったく反映しないモノであるため、投機に過ぎず、割高か割安かなど推測する方法もありません。ある日突然価値がゼロになることも有り得るのです。

図1.ビットコイン円

実需を持つ暗号通貨

暗号通貨には実需が存在するものもあります。例えば、イーサリアムはプログラムを登録し、特定の条件で自動実行させる機能があります。これは分散アプリケーション(Dapp)に使用され、オンラインカジノなどで利用されています。また、小規模なデータをブロックチェーンに保存することができるため、この機能を用いて非代替性トークン(NFT)が作成されています。
このようにイーサリアムは機能の対価という側面があるのですが、やはり投機資金が大きく、価格が安定していません。

図2.イーサリアム円

送金手段

どうしても暗号通貨を使って送金したい場合、できるだけ価値が安定している通貨を選ぶことが重要です。

ステーブルコイン

ステーブルコインとは、会社が発行した暗号通貨で、会社が担保している資金により価値を保証しているものです。電子マネーの一種とも考えられますが、会社の信用状態が不確かであるとの批判も受けています。また、会社に依存してしまっているためにweb3.0的かというと疑問も残ります。

比較的に安定した純粋にweb3.0的な暗号通貨

FilecoinSiacoinは純粋にweb3.0的な暗号通貨です。これらの暗号通貨は分散型ストレージの保存容量に関連しており、比較的に価値が安定しています。暗号通貨ブームでこの2つにも投機資金が流れ込んだことがありましたが、他のコインに比べれば一時的なもので、すぐに価格は安定しました。

投資なら実需を反映したインデックス・ファンドが万人に勧められます。
次の記事では主要なインデックスの比較検討をしています。


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