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【プリズンライターズ】過ちばかりの人生

みなさんはじめまして。プリズンライターズ・リポートを読んで俺も投稿してみたいと思い書かせて頂きました。
俺は現在長期刑務所にて25年の刑を服役中の者です。
これまで投稿された先輩方の様に素晴らしい文章も書けないし学もないので、拙い表現しかできませんが過ちばかりの俺の人生の話を少しでも多くの方に読んで頂けたら幸いです。

 俺は物心が付く前から母親が夜の仕事をしていた為ばあちゃんに育てられました。 父親は産まれる前に蒸発して存在すら知りません。
母親も高校1年で俺を産んでるので生活の為キャバクラで仕事をしていたので家にはほとんどいなくて自然とばあちゃんに面倒を見てもらう事が多かったです。
母親の軽い育児放棄的な状態ですね簡単に言うと(笑)
親ガチャの失敗作的な感じですね(笑)
 そんな環境で生活し成長して行けばお決まりのコース、不良への快速きっぷ的なものでしょう!!
小学校3年生くらいから学校でグレ出して感情表現を暴力で示すようになってきました。
今思えば誰かに助けて欲しくて手を差し伸べて欲しかったのかも知れません。
それから学校に行かなくゲームセンターやショッピングモールなどに入り浸る様になり不良中学生と付き合うことになり恐喝、万引き、無免許運転、ケンカを繰り返す日々を過ごす様になりました。
小4の時に上級生と口論になり持ってたナイフで刺して大怪我させて児相送りにされ、後に大人達の話し合いの末教護院に行くことになりました。
 そこでの生活はクソみたいなところで職員の指導に全く耳を傾けず規律違反ばかりして、夜間に施設から脱走ばかりして一切行動が改まることがなく地元の親元に戻すこともできなかったので、小6になる年の3月に養護施設へと移動になりそこではじめて大人の愛情を知り家庭の温かさというものを経験しました。
今までずっと大人に蔑まれ非難され続けたから大人は信用できないものだと思って来た自分には、ここでの寮母の先生との出会いは衝撃的でした。 けど不良との付き合いは続いて中1で暴走族として活動しはじめて、そこからケンカばかりの日常で中1の夏に暴走族同士の喧嘩で逮捕され初等少年院に1年半行きました。
 そこを出てからリミッターが外れた様に犯罪を繰り返し、半グレと呼ばれる人との付き合いがスタートしてその先輩の家に住ませてもらい学校に行かなくなり施設の先生を心配させ悲しませ続けてしまいました。
中学卒業前に仲間がボコられたのでその犯人達を拉致して監禁して大ケガを負わせたことで再び少年院に1年間送られてしまいました。
そこを出たらまた仲間を集めてオレオレ詐欺、強盗教唆、障害致死事件を起こして特別少年院相当3年の処遇勧告を受けました。
そもそも殺したのも、相手が自分らの仲間を引き抜いて詐欺の情報名簿を奪おうとしてた輩がいて、けじめで金を用意できなかったら俺らに逆らうとどうなるかわからせる為の制裁を教えただけで、今でも悪いことをしたと思ってないし、少年院で一度も手を合わせた事もありませんでした。
 少年院を満期退院をして少しは落ち着いて仕事をして犯罪とは無縁の生活をしようと本気で考えていました。
ある日横浜の半グレ仲間達(←こいつらはガキの頃からの付き合い)と遊びその帰り道に車で後ろから煽られたので腹が立って痛み付けてやろうと思って信号で止まった時に身体が勝手に動いてうしろの車に突撃していました(笑)
そして土地勘のあるところまで連れて行き近くに工事現場があったので4人でリンチにして相手2人を徹底的に殴ったりして喋ることができない状態に、気付いたらなってしまっていました。
そして少し現場を離れてたときに残ってた1人が2人を刺し殺してしまって今回の事件となってしまいました。
正直流石に今回はヤバい、柄を躱しても殺人に時効はない、少し様子を見て出頭し、そうすれば少しは刑が軽くなるだろうと話し合ってみんな納得して行動しました。結果実行犯が無期懲役、残りは同じ25年という判決を受けました。

 残刑は約半分ほどになりましたが、今考えても人生をナメてたし、社会を軽く考えてずっと生きていて、今こうなるまで自分と向き合うこともなく、全てにおいて何とかなるだろうとしか考えて生きて来ませんでした。
その甘さが今の現状なんだと思うし、もっと真剣に人生と向き合って、親への憎しみ、全て環境、育遇のせいにして逃げて来たことから、14歳からずっと過ちを犯し続けてしまったと自分自身に怒りを覚えます。
もっと早くにそれに気づいていれば特別少年院を出院したときに今回の事件に繋がることはなかったと思うし、逮捕期間を含め合計26年無意味な日々を過ごしてしまっていたのだから、出所したら必ず自分を大切にしてこれからの人生を無駄にすることなくせっかく命を貰ったのだから有意義な日々を送れるよう、残りの刑期の中考えながら過ごせて行ける様頑張りたいです。
 それでは以上になりますが会員のみなさまの一日でも早い出所を心からお祈り申し上げます。
最後まで読んで頂き感謝致します。

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