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【プリズンライターズ】生活リズム Vol.2

お元気ですか、Vol.1からの続きになります。

 社会生活上では、常に生じる目の前の事柄に対して様々な判断があると思いますが、僕はそれらを自由に判断していると思っていました。
しかし、そうではなく、その判断が一つの行動しかできなかった場合は、本当に自由に行動していたのであろうか?と当時の事を観つめますと、“自由”という定義もまた、大分ちがっていたことに気付きました。
(拙い文章力ですので、自分で書いておきながら表現が面倒臭くなってきたなぁと思いつつペンを進めています。プ)

目の前の事柄や対象などにメンタルが左右されて、一つの行動しかできず、それが喜怒哀楽の感情的なものだと尚更で、メンタルが捕らわれ一つの行動しかできない場合はやはり自由ではなかったと思います。
もし心が自由に判断できていたら喜怒哀楽、その他に心が捕らわれずに様々な判断と行動をする事が可能ですし、それが一つの行動しかできなかった場合はやはり、自由でなかったと思えます。

 
 社会復帰後、生業に就いて生活してゆく生き方において、目の前の事柄、対象などへの判断と行動には常識的なモラル、ルールが必ずともなってくるのがほとんどで、過去の僕はその辺のことを考える余裕は一切無く、その価値観というか解釈が当たり前のように思えてそれらを分かっていたかのような勘ちがいの大バカ野郎でした。

ちなみに一般常識的なモラル、ルールって何でしょう。
多様性だ、グローバル化だ、なんたりかんたり、多国多文化的な生活様式があって、更に各県民性とカルチャーがあるのでその認識と理解もとても大切になっている現代なのでしょうか?

社会で生活していた頃の僕は世間一般的な常識、モラル、ルールなど常とする社会人としての生活についてゆけず、自分に負け、自分で限界を決めつけ口実を探し、犯罪思考から立ち直られずに暴力団思考へとエスカレートして行った負の連鎖の生活リズム。
などと知ったかぶって尤もらしいことをタレていますが、簡単にいいますと、世間一般でいう常識を常とする社会人としての生活が辛く厳しいから泣きが入り言い訳や口実をして楽にお金を手に入れようと、他に依存する浅知恵に至ったという情けない話なのです。
だけど、過去の情けない生き方を素直に認め内観し、自分の本当に大切なものを失ったその因を、真剣に見つめていろいろなことに気づいたということが大切です。
そして受刑中に良く吟味し体験値として心に強く刻み込むには充分過ぎるほどの“不条理と理不尽、差別的偏見、低次解釈”という時間を生きて来ました。


 社会復帰後“生活リズム”を構築する上で大事なことの一つに喜怒哀楽、その他の感情があり、人は常にその感情に左右されていると言っても過言ではないと思っています。
僕の場合は“怒”と“哀”は大体把握しているつもりですので、様々な状況と場面でその両方の感情が生じてメンタル的に左右されない判断と行動をするかでありますから、その辺の事は自分の中でのことなので低次的な事より、ここでは“楽”と“喜”のことを書きたく思います。

現在の社会生活上における価値観と三十年前とでは様々なジャンルでの“喜び”“楽しみ”の進化と発展があって当然だと思います。
とても分かり易いのがプリズンライターズ・リポートのインスタだと思いますが、無尽蔵といっていいほどの情報誌的なものが、こんなにも手軽に手に入り楽しめるなんてホント羨ましい限りです。
だけど、残念なのですがそれはまだリアルタイムで体験していないので、今は現実感がなくうまくイメージができませんので、社会復帰後の僕の楽しみといったら、まずはやっぱり“食”ですよ!わかり易いでしょう。
今の食文化の進化といいましたらホントびっくりさせられています。
特にB級グルメやスイーツ、そしてスナック菓子に至っては種類が多すぎて何がどうなっているのやらわかりません。
(受刑生活でも月に一度の集会でスナックなどが買えますがどのスナック菓子がおいしいのか、わからないので注文数の多さで判断していました。)

TVなどでもスイーツの番組がよく流れていますが、あぎじゃびよ!
今のコンビニで売っているスイーツなどは30年前ならちょっとしたホテル、レストラン、高級洋菓子店に並んでいた以上のクオリティの高いモノばかりです。
といっても食べたことがないので、あくまでも見た目ですけど......。
なんだかんだ言ってもやっぱり安くてうまいが一番!でして、激安スーパーで業務用スーパーの近所に思わず住みたくなるほどです。
またお酒と然りで、うまそうなつまみがこれでもかぁと安く食べられるようでブヒッ!ホントうらやましいです。
そしてそして大人のボディーランゲージ......。こらこら。
出所後、これこそ男の一番の楽しみヨロコビで、これなくしてムニュムニュ。いかん。

 
 社会復帰となれば生活上での様々なキャップの相違に驚きとまどいが生じるものと思いますが、今持っているインスタントラーメンを自由に食べられるだけで、ありがたいと実感できる気持ちわけして忘れないというか、忘れられないものになっています。
なぜなら極端ですけど。もしジャンボ宝くじ十億が当たっても(なんとなんとプ)B級グルメにこそ本当に美味しい食べ物があって、楽しみや喜びがあることを充分すぎるほど知っていますし、さらに自分が食べたいものを自由に選べて好きに食べられる楽しさ嬉しさといったらもうっ......。

そしてなんといってもコーヒーを好きな時に飲める自由!
またそこらへんに転がってある石ころを自由に拾うことができる嬉しさ(その辺の感覚はミナサンにとって身近で慣れていることなので多分理解できないとおもいます)
などけっして忘れることができないほどに潜在意識のドアを無条件に開けて奥の奥までに至っているからなのです。
今の社会生活上での“楽しみ方”は多種多様で複雑過剰のために、その進化発展に人々のメンタルがついて行けていない場合もあるのでは?と思うのが素直な気持ちです。
ということで今の“楽しみ”はきりがなく、よく分かっていませんが、社会復帰後それらを何でんかんでん体験し、知りたいとは全く考えてなくむしろ知らない方がいいと思っています。
日常生活における仕事、趣味範囲で、生活に困らない程度で充分ですし、若い頃ならあれもこれもとまた違ったのでしょうが、わかりやすいのが女性も気の強い方が1人いてくれたらいい、とあれもこれもと年齢的に無理がある、悲しいけど......プ。
あとは想像、妄想で充分です。


 次は“喜び”ですが、まずは何といっても正業に就いて働けることでしょう!
ジャンボ宝くじ十億円(しつこいなぁ......)を手にしたとしても働くことは決してやめないです。
お金があるからと毎日なにもせず、ぷらぷら過ごして、人の楽しみ喜びをある程度知り尽くした後には果たして何が残っているのでしょう?
仕事で辛い、キツい、厳しいなどの時間を努めるから仕事終わりのカァープヒャ!の一杯がうまいし休日の充実が実感できます。

まだまだ知らないこと、体験していない楽しみ喜びがあって、安くてうまい食べ物、スイーツなどなど、新しい発見が多くある残りの人生もいいと思う。
たとえお金がなくても......いや、ちょっと待ってください。
やっぱり無いよりはあったほうが何かといいです。
何にしましても社会生活上においては、つらいこと悲しいこと楽しいこと喜びなど、すべてコミコミだということを忘れてしまい身近にあるあたり前のそれらに慣れてしまう。いかいかんよ。

 
 そして喜びその二は「貯金」です。
これらが今回の投稿文のメインといってもいいです。
正業に就いて働く楽しみ喜び、最終的に貯金の喜びです。
年を重ねたから今の思考に至っている事実は否めません。
今の考え方、体験値などを20代で持っていたらの“タラレバ”になりますが、30代家を建てていたと確信しています。
また、自分で言うのも子わっぱ恥ずかしいけど、そこらへんの小わっぱに負けないセンスでかっこいい歳を重ねて、山や畑を走り回っていたと思う。
何しましても男の20代〜40代という一番楽しい時期を囹圄(注:れいぎょ、牢獄の意)の身で生きたという事実は良くも悪くも単純に哀しく思います。
反面、その時代を社会生活で生きていたとしたら、間違いなく無事に生きてはいなかったと断言できます。
それらを踏まえまして修養生活で過去を前向きに観つめ改めることができた今は、社会復帰には、人間万事塞翁が馬、至る所青山あり、に至る生き方が、東京か、アメリカか、イギリスで待っている。かな?プ

残りの人生、立てる部位もいつまでもしっかり元気に立てて一発!夢は大きく、根は深く。

 さておき、社会復帰後、青山がはたしてどこになるのか知らされてませんが、すぐアパート借りるのは金銭的にも無理がありますので、6カ月間は生活力のある方のご支援をいただけるか、または支援施設でのご協力をいただけるかのどちらかになるものと思っています。
そして1週間以上、一ヶ月以内で正業に就き、その六ヶ月以内で生活リズムを構築し、6ヶ月以降、副業の両立を考えています。

一日の内訳は、6時間を睡眠、2時間を移動と諸々、計8時間ですが、残り16時間を働くことが可能になります。
その16時で正業と副業の両立に向けますが、そのために今自分にできることの1つとして体内時計に覚えさせるため、PM11時ごろまで様々な事柄を見つめるように努めてきました。
すでに20数年以上の習慣になっています。後は職業意欲などと労働体力的なものですので、それらはとても自信があります。
それでも、今の社会職場環境において、ハンディのある自分が果たして正業と副業の両立が可能なのか?否か?がまったくわからないでいます。正業はガテン系がわかりやすく、副業は居酒屋などでの5時間ほどを考えています。
(さんま、カツオ漁船も考えていますが、今は不漁が続いているらしく、今のところ無理があるのかなと思っています。)
“タウンワーク”、“パワーワーク”等を見ますと、勤務時間的には案外可能な(トラックドライバー等)職種もあって、土木関係だと残業が、副業にどの程度のネックになるのかをわからず憶測の域を出ないものとなっています。

  紙上がわずかとなりましたので、突拍子もない内容になりますが、社会復帰後の六ヶ月以降にアパートの住所だけをシェアさせていただける方のご協力と、僕自身は前述の六ヶ月以内に軽トラを自分でキャンピングに改造して、そこで三年間生活するつもりです。
窮屈で不自由極まり無い生活に思えるでしょうけど、僕的には、出所後も受刑生活に近い生活を望んでおり、その心を忘れない心にこそ些細な楽しみ、喜びを実感できるものと確信しています。
“心にこそ心迷わすこころなれ心にこころ心許すな” その心は様々な事柄でも良い影響を生じさせると信じています。
それでもジャンボ宝くじ十億円は諦めていませんよぉファイト!。

 何にしても、その三年間でどれだけ貯金ができるか!なのです。
自分で決めた貯金額の目標達成がメインにあり、正業、副業の両立と時給高を考えますと、青山はやはり東京になるのかなあと思いつつ“田舎暮らしの本”を見ています。

 ここまで、自分勝手なことを書かさせて頂きましたが、今の社会生活上で、それらが実際通用するのか?否か?
皆さんの率直なご意見とご教示をいただけましたら幸いです。
又、お手数をおかけしますが通用するなら何がどの様にいいのか、通用せず甘いいなら、何がどの様に至らないのかを具体的に教示いただけましたら心から素直にうれしく思います。
又、ディスって頂けても全然OKで、むしろ望んでいます。
その場合も中途半端ではなく具体的に願いたく思っています。皆さんのご自愛を願いつつ、今日はこの辺で失礼します。

                                      4.10.25

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