何気ない「日常」のありがたさ
ここ最近、心を揺さぶられるハプニングがいくつかあり、自分でも自覚するくらい心が疲れてしまっていました。
ハプニングの対応に追われて日々心が休まらず、スケジュール的にもドタバタしてしまい、そういったときは普段の生活にもじわじわと影響が。
例えば普段は毎日かけている掃除機が数日かけられなかったり、洗濯物を洗って干すところまではできても畳むところまで余裕がなくて衣類のかごの中に服が溜まっていったり、なんとなく家のあちこちに散らばっている子どもたちのおもちゃやら細々としたものを拾う気力がなくて家の中が雑然としていたり、微妙にストレス…
家のことが何日か疎かになったからって死ぬわけではないけれど、でも、その小さなことの積み重ねが、ひっそりと気になって、なんとなく家の中の空気もどんよりしていく気がしてすっきりしない。そんな日々が続いていました。
それでも、とにかく心身ともに余裕がないから、今すぐやらなくても支障はないものをひとまず後回しにして、まずは一番に対処すべきハプニングの対応に回っていました。
そうして、ハプニングから一週間ほど経って、やっと少し一息つける!となった今日。
今日こそは家の中を一度整えるべく、朝子どもたちを学校に送り出してから、一人になった家の中をまずは一気に片付けていきました。新たな洗濯物を干して、干し終わって溜まっていた衣類は全部畳んで所定の場所にしまって、窓を開けたら家中掃除機をかけて、溜まっていたゴミを種類別にまとめてゴミ捨て場まで持っていって。
そうして一通りやるべきことを終えたら、やっとすっきり。片付いた家を見渡すと、なんとなくすっきりとした空気が流れている気がして、そこに連動して私自身もどこか整った感覚になりました。
その後、久々にスコーンを焼きました。ホットケーキミックスを使ってできるすごく簡単なもの。私にとってスコーン作りは、もちろん出来上がったスコーンを食べたいという気持ちもあるけれど、どちらかというとその作る工程ー指先を使って粉をバターと練り合わせたりーがなんだか無心で取り組めて一息つける時間で、好きなんです。
成形した生地をオーブンで15分焼いたらあっという間に出来上がり。温かいミルクティーも一緒に用意して、やっと片付いた部屋のダイニングテーブルについて、焼き立てのスコーンを朝ご飯にいただきました。
自分以外に誰もいない静かな部屋で、ちょうど台風が過ぎて明るく晴れ渡った空をリビングの窓越しに眺めながら、温かい食べ物と飲み物をいただく。
傍から見たらなんてことないことかもしれないけれど、私にとってはなんとも至福を感じる瞬間でした。
ハプニングが起きてからしばらくは、こんな些細な瞬間ですら、味わうことができていませんでした。
普段、何気なく日々を過ごしていると、日常というものはあくまでも「いつも通り」のことで、意識していなければ特に特別と感じることもなかったりします。
でもその日常が、突然のハプニング、非日常の到来で突然維持するのが難しくなったり崩れてしまったときには、その日常の尊さ、なんてことない日々のありがたさが身に沁みます。
今回の私も、普段は平凡であまり変わり映えのない日常を、そんな何気ないひとときを、とても尊くありがたいものだと、改めて実感しました。
これからも、目の前にある些細だけれどありがたい日常を大切にしていきたいなと思います^^
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