見出し画像

Canvaでデータイメージを作成してみよう!

こんにちは!印刷マスターです。

みなさんもう、ネット印刷にはだいぶ親しまれてきたかと思います。以前、完全データ入稿のポイントについては、3回に分けて取り上げましたよね。

専用ソフトのダウンロードはもちろん、専用ソフトをダウンロードできる環境や専用ソフトを使いこなす知識がないと完全データを作成することは難しくなります。

今回は、
専用ソフトに抵抗を感じている」
そんな方にとっておきのデータ作成方法
をご紹介します。

■  完全データとは?

完全データとは、修正の必要がなく、すぐに印刷工程へと進むことができる不備のない入稿データのことをいいます。

これには、以下のような要素が含まれます。

1. デザインファイル
2. フォント
3. 画像
4. カラープロファイル
5. レイヤー情報
6. トンボと余白

これだけ見ると、なんだこれ?というものがあるかもしれません。
これらの要素が印刷プロセスがスムーズに進行し、期待どおりの結果を得るためには必要です。

これら、難しいIllustratorなどをマスターする必要なく、作成することが簡単にできます。

■ Canvaとは?イラレと比較して理解しよう

Canvaとは、テンプレートや素材、フォントなどのデザイン要素が豊富で、簡単にデザインデータを作成できる、初心者にとって使いやすいツールなのです。

実際、ネット印刷で有名なMEGAPRINTさんにも最近このCanvaからの注文が非常に増えており、今後もっと増えてくることは必至です。

ただ印刷物のデザインによく使われているIllustratorとは異なる点も多く、ここでは比較しながら、ここでCanvaのメリットとデメリットをご紹介します。

①     メリット

Illustratorではじめにつまづく「レイヤー」の概念がなく、直感的に操作することができ、無料で25万点以上の豊富なテンプレートとデザイン要素を利用可能。

PCでブラウザやスマホアプリの両方で使用できることから手軽なツールと言えるでしょう。

②     デメリット

RGBカラー対応のため、色の精度を求めるときは、差が生まれることを承知でテストする必要があります。

また、ラスターデータというビットで作られたデータ形式ですので拡大・縮小すると、エッジのピクセルが見え始めるなど、印刷品質に限界があります。

写真加工やシェイプの描画もまた制限されます。

■ Canva(PC)でのデザイン作成からデータ入稿まで


どうやってデザインを作成するのか。
また入稿するのか、気になりますよね。

では、ここでMEGAPRINTさんに入稿する場合を試してみましょう。

① Canvaサイトに接続し、ログインしてください。

Canvaサイトに入りましょう。

② サイズを入力します。

右上にある「デザイン作成」ボタンをクリックして、「カスタムサイズ」を選択しましょう。


サイズの単位をmmに変更、サイズを入力します。
なお編集サイズは希望の仕上がりサイズに+3mmを加えたサイズです。


③ 以下の注意点に注意しながらデザインを作成します。

・断裁線より3mm以内がセーフティゾーンです。重要な文字やデザインはセーフティゾーン内に収めるようにしてください。


・画像をアップロードして使う場合は、300dpi以上の解像度の画像をご利用ください。


・Canva内は全てRGBのため、背景などに濃い色を使う場合は色が不安定になる可能性が高くなります。また、印刷はCMYKカラーを使うため、実際の色とモニター上の色に相違があることがあります。



・モノクロでの印刷を希望する際は、#000000の黒を使いましょう。

・基本的にCanvaで制作したデータでは加工対応ができません。

④ ファイルをダウンロードします。

・デザインが終わり次第、右上にある「ダウンロード」ボタンをクリックします。


・ファイルの種類を「PDF(印刷)」に選びます。


・「トリムマークと塗り足し」の項目のチェックを外して、「ダウンロード」ボタンをクリックしてください。


・ダウンロードしたPDFファイルを添付して注文しましょう。
※データ入稿時、稀にエラーが出る場合があります。
 その際はPNGファイルにて入稿してみましょう!

■ まとめ

今回ご紹介したように、携帯やタブレット、パソコンなどのさまざまな端末から作成が可能でデザイン要素も豊富なCanva。

・メリットとデメリットを知り、自分が求めている条件で使用を検討しましょう。

・デザインを作成しているときはサイズはmmに、RGB色で作成していることを忘れずに。

・完全データのファイル形式はPDF(印刷)で入稿しましょう。

初心者にも簡単に始めることができるので、「ノベルティやグッズを作りたい!」と思った方には始めやすいものかもしれません。

是非みなさんも挑戦してみてください!

では、また!

この記事が参加している募集